カラビニエ

カラビニエ
Les Carabiniers
監督 ジャン=リュック・ゴダール
脚本 ジャン=リュック・ゴダール
ジャン・グリュオーフランス語版
ロベルト・ロッセリーニ
製作総指揮 ジョルジュ・ド・ボールガール
カルロ・ポンティ
出演者 マリノ・マッセイタリア語版
アルベール・ジュロス
ジュヌヴィエーヴ・ガレアフランス語版
カトリーヌ・リベイロフランス語版
音楽 フィリップ・アルチュイフランス語版
撮影 ラウール・クタール
クロード・ボーソレイユ
編集 アニエス・ギュモ
製作会社 レティシア・フィルム
パリ・ローマ・フィルム
配給 フランスの旗 コシノール
日本の旗 フランス映画社
公開 フランスの旗 1963年5月31日
日本の旗 1970年11月7日
上映時間 78分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
言語 フランス語
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カラビニエ』(仏語 Les Carabiniers、「カービン銃兵たち」の意)は、1963年(昭和38年)製作・公開、ジャン=リュック・ゴダール監督のフランスイタリア合作映画である。

概要[編集]

本作は、イタリアのネオレアリズモの映画監督ロベルト・ロッセリーニの書いたブレヒト劇の戯曲をもとに、ゴダールが映画に翻案したものである。

1962年12月 - 1963年1月、フランスのパリ郊外、イル=ド=フランス地域圏ヴァル=ド=マルヌ県ランジスでロケーション撮影され、1963年5月31日にフランス国内で公開された[1]。バルベ・シュレデール(バーベット・シュローダー)、ジャン=ルイ・コモリフランス語版らヌーヴェルヴァーグの映画監督、ジャン・グリュオーフランス語版ら脚本家が出演している。ミケランジュを演じるアルベール・ジュロスは、ヌーヴェルヴァーグの映画監督リュック・ムレの弟で、音楽家のパトリス・ムレである。

1990年、ゴダールは、オムニバス映画子どもたちはどうしているか』の一篇として、『芸術の幼年期』をアンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督で製作するが、『カラビニエ』同様のシーンが登場する。

2006年にゴダールは、『レフューズニクたちへの祈り (1)』、『レフューズニクたちへの祈り (2)』という連作短篇を発表するが、『レフューズニクたちへの祈り (1)』は、本作の若きコミュニストの女(オディ・ジュフロワ)をミケランジュアルベール・ジュロス)らカラビニエたちが処刑するシーンをほぼそのまま流用、新しくレオ・フェレの楽曲を載せることで異化し、作品化している。

ストーリー[編集]

野原のなかの掘立小屋に「母」のクレオパトル(カトリーヌ・リベイロ)、「娘」のヴェニュス(ジュヌヴィエーヴ・ガレア)、2人の「息子」のユリース(マリノ・マッセ)、ミケランジュ(アルベール・ジュロス)が住んでいる。4人とも同年代の男女にしか見えない。

ある日、カラビニエが2名(ジェラール・ポワロ、ジャン・ブラサ)が現れ、「王様」からのユリースとミケランジュ宛の召集令状をもってくる。文字の読めない2人は、なかなか理解できないが、世界の富が手に入る、とよろこんで戦争にでかける。

やがて、2人は戦利品をトランクに詰めて、意気揚々と帰ってくる。そこに詰まっているのは、大量の絵はがきである。母のクレオパトルも妹のヴェニュスも大よろこびだ。

戦争は終わった。「親子」4人は大よろこびだが、王国軍は敗退し、戦争犯罪人は処刑されることになる。ユリースとミケランジュはあっけなく銃殺された。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

ノンクレジット アルファベット順

関連事項[編集]

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  1. ^ #外部リンク欄、Internet Movie Database内の本作「Les Carabiniers」の項、リンク先の記述を参照。二重リンクを省く。

外部リンク[編集]