愛すべき女・女たち

愛すべき女・女たち
Le Plus vieux métier du monde
監督 フランコ・インドヴィナ英語版
マウロ・ボロニーニ
フィリップ・ド・ブロカ
ミヒャエル・フレガール
クロード・オータン=ララ
ジャン=リュック・ゴダール
脚本 エンニオ・フライアーノ
ダニエル・ブーランジェ
アンドレ&ジョルジュ・タベ
ジャン・オーランシュ
ジャン=リュック・ゴダール
製作 ジョゼフ・ベルショルツ
ホルスト・ヴェントラント
出演者 ミシェル・メルシエ
エルザ・マルティネリ
ジャンヌ・モロー
ラクエル・ウェルチ
ナディア・グレイ
アンナ・カリーナ
音楽 ミシェル・ルグラン
撮影 ハインツ・ヘルシャー
ダリオ・ディ・パルマ
ピエール・ロム
ミシェル・ケルベ
アレッサンドロ・デエヴァ
配給 日本の旗 ヘラルド映画
公開 西ドイツの旗 1967年4月7日
フランスの旗 1967年4月21日
イタリアの旗 1967年7月19日
アメリカ合衆国の旗 1968年11月8日
日本の旗 1971年12月11日
上映時間 119分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
西ドイツの旗 西ドイツ
言語 フランス語
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愛すべき女・女たち』(あいすべきめ・めたち、フランス語: Le Plus vieux métier du monde、「世界最古の職業」の意)は、1966年(昭和41年)に撮影され1967年(昭和42年)に公開されたフランスイタリア西ドイツ合作のオムニバス映画である。映画監督ジャン=リュック・ゴダールと女優アンナ・カリーナの最後の作品『未来展望』が含まれていることで知られる。

概要[編集]

戦前から活動しているフランスのヴェテラン映画プロデューサージョゼフ・ベルショルツ、西ドイツ・ベルリンのプロデューサー、ホルスト・ヴェントラントが、イタリアで盛んに製作されているコメディオムニバスに挑戦したのが本作である。

いわゆる「イタリア式コメディ」の形式を踏むため、イタリアから2監督をスタッフィング。ひとりはエンニオ・モリコーネの音楽で知られる『イタリア式家政』(1965年)のフランコ・インドヴィナ、もうひとりは『狂った情事』(1960年)でフランスとの合作経験のあるマウロ・ボロニーニ。フランスからは、ブリジット・バルドー主演の『可愛い悪魔』(1958年)でも若手プロデューサーラウール・レヴィが起用した巨匠クロード・オータン=ララヌーヴェルヴァーグの映画監督からジャン=リュック・ゴダールと『まぼろしの市街戦』(1967年)のフィリップ・ド・ブロカを、そして西ドイツからは第17回カンヌ国際映画祭コンペティションに出品されフランス映画高等技術委員会賞を受賞した『Die Tote von Beverly Hills(ビヴァリーヒルズの死者)』(1964年)や、『レーザー・ライフル』(1966年)の監督ミヒャエル・フレガール[1]を起用した。

音楽は全編を通して、ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(1964年)で世界的に有名になったミシェル・ルグランがスコアを書いている。それ以外は、各編すべて独立したスタッフ体制で製作された。

日本ではテレビ放送もあり、平井道子が出演している日本語吹替版がある。

構成[編集]

  • 第一話 『神代に起った女の変身』 L'Ère préhistorique
監督フランコ・インドヴィナ、脚本エンニオ・フライアーノ
出演ミシェル・メルシエガブリエレ・ティンティエンリコ・マリア・サレルノ
  • 第二話 『ローマ皇后も好きだった』 Nuits romaines
監督マウロ・ボロニーニ、脚本エンニオ・フライアーノ
出演エルザ・マルティネリガストーネ・モスキン
  • 第三話 『貴族好み』 Mademoiselle Mimi
監督フィリップ・ド・ブロカ、脚本ダニエル・ブーランジェ
出演ジャンヌ・モロージャン=クロード・ブリアリジャン・リシャール
  • 第四話 『手管に踊る倖せ』 La belle époque
監督ミヒャエル・フレガール、脚本アンドレ・タベジョルジュ・タベ
出演ラクエル・ウェルチマルティン・ヘルト
  • 第五話 『快楽を運ぶ救急車』 Aujourd'hui
監督クロード・オータン=ララ、脚本ジャン・オーランシュ
出演ナディア・グレイフランス・アングラードフランシス・ブランシュ
  • 第六話 『未来展望[2]あるいは『二〇〇一年愛の交換』 Anticipation, ou l'amour en l'an 2000
監督・脚本ジャン=リュック・ゴダール
出演アンナ・カリーナマリル・トロジャック・シャリエジャン=ピエール・レオ

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  1. ^ 日本ではミシェル・プフガーミヒャエル・プフレガーとも表記される。
  2. ^ ジャン=リュック・ゴダール監督の一篇は『未来展望』のタイトルで一般に知られている。

外部リンク[編集]