ハウスこども劇場

ハウスこども劇場(ハウスこどもげきじょう)は、1978年10月 - 1983年2月にかけて、テレビ朝日系列に断続的に設けられていた、ハウス食品工業(現:ハウス食品)1社提供による子供向けテレビドラマ枠。

放送時間は、1978年10月から1980年3月までは毎週日曜9:30 - 10:00、1980年9月から1983年2月までは毎週火曜19:30 - 20:00(いずれもJST)。

概要[編集]

便宜上、項目名は『ハウスこども劇場』としているが、後述の通り放送期間中に度々枠名が変更されており、放送末期に複数社提供体制に移行[1]してからは、ハウスの名を除いた『こども傑作シリーズ』とされた。

ハウス食品が「家のマーク」(現在は「h」マーク)を社紋にしていた1980年までは、番組開始時にオープニングキャッチが設けられていた。内容は丘の上にある一件の家が映され、その家が「家のマーク」に変わるアニメーションに、「この番組は、家のマークでお馴染みのハウス食品工業の提供でお送り致します。」というナレーションを合わせたもので、マーク変更後はナレーションも「楽しい家庭料理で世界を広げるハウス食品の提供でお送りします。」へと変更された。このオープニングキャッチは『こども名作劇場』への改題に伴って廃止され、以降はオープニングの終了後に提供クレジットが表示される形式に移行した。

放送された主な作品[編集]

ハウス子供おはなし劇場[編集]

1980年9月2日 - 1981年3月24日

放送再開に際し、枠名をそれまでの「ハウスこども劇場」より改題。BBCが制作した、「世界の名作」を中心に放送された。

進行役として、当時ハウス食品のCMに出演していた西城秀樹河合奈保子が進行役として起用された。西城と河合は本編のオープニングとエンディングに顔出し出演。エンディングでは「ナーイナイ」がキャッチフレーズだった。

ハウスこども名作劇場[編集]

1981年4月7日 - 1982年3月9日

  • アンデルセンの人魚姫(1981年4月7日)
  • 眠り姫(4月14日)
  • バラになったお姫様(4月28日)
  • 子どもの日スペシャル・ヘレン・ケラー物語・愛と光の天使(5月5日)
  • クラムの魔法使いと凍ったお城(5月12日)
  • 魔法の透明マント(5月19日)
  • 女王様のロボット(5月26日)
  • お姫様とハリネズミ(6月2日)
  • 不思議な魔法の薬(6月9日)
  • まぬけな魔法使い(6月23日)
  • ずるい王様と大きなマント(6月30日)
  • ソロモン王の指輪(7月7日)
  • 王様と不思議なゴリラ(7月14日)
  • 北風に消えたバラ姫(7月21日)
  • ピーターとガチョウの金の卵(7月28日)
  • 王様と泥棒の知恵比べ(8月4日)
  • 恐竜の城とお姫様(8月11日)
  • 子象と幸せのねずみ(8月18日)
  • 悲しい鼻のお姫様(8月25日)
  • 魔法の音楽パズル(9月8日)
  • ひげの乞食とわがままなお姫様(9月22日)
  • 笑いを忘れたお姫様(10月6日)
  • 王女様と人形姫(10月20日)
  • 双子の王子と悪魔の囁き(10月27日・11月3日・11月10日・11月17日)
  • 若葉の天使キジー(11月24日・12月1日・12月8日)
  • マッチ売りの少女(12月15日)
  • アニメスペシャル・愛のクリスマスプレゼント・小さなラブレター・まり子とねむの木の子供たち(12月22日。20:54までの90分番組として放送)
  • 黒馬物語(1982年1月5日・1月12日・1月19日・1月26日・2月2日・2月9日・2月16日・2月23日・3月3日・3月9日)

こども傑作シリーズ[編集]

1982年3月16日 - 1983年2月22日

現代創作児童文学を原作とした、1話完結の作品を中心に放送。ドラマ制作を東映が手がけていたことから、東映東京撮影所周辺でのロケも多く見られ、『チョコレート戦争』では大泉学園に実在する洋菓子店のナカタヤ(中田家)が、店名もそのままに登場している。

この時期にはストーリーテラーとして、木内みどり(「薫は少女」では結婚式に臨む姉・幸子の着付けを担当する役など、本編のオープニングとエンディングに顔出し出演。エンディングでは右腕を頭の後ろに回して「さよなら~」と手の平を動かす独特の挨拶をしていた)が起用され、木内の降板後には岸田今日子(顔出し出演なし)が後任を務めた。


主題歌[編集]

『こども名作劇場』時代
  • 「夕陽のメロディー」
作詞 - 竜真知子 / 作曲 - 馬飼野康二 / 歌 - かおりくみこ
日本コロムビアから発売。当時のジャケットに書かれている題名には、「ハウス」の冠は省かれていた。
『こども傑作シリーズ』時代
  • 「ぼく・ボール」
作詞 - 保冨康午 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 歌 - 日高美子&ザ・ジョイフル
これもコロムビアから発売。

脚注[編集]

  1. ^ 本番組の放送期間中に、ハウス食品が『The・かぼちゃワイン」を一社提供した絡みによるもの。
  2. ^ もしもし、こちらオオカミ”. テレビドラマデータベース. 2019年11月25日閲覧。
テレビ朝日系列 日曜9:30 - 10:00
前番組 番組名 次番組
ハウス世界名作劇場
(1978年10月 - 1980年3月)
  • ※本番組よりテレビ朝日制作
ドラえもん
(1980年4月 - 1981年9月)
  • ※1時間繰り下げ
テレビ朝日系列 火曜19:30 - 20:00
夏休み人気アニメ大行進
(1980年7月 - 8月)
  • ※19:00 - 20:00
ハウス子供おはなし劇場
(1980年9月 - 1981年3月)

ハウスこども名作劇場
(1981年4月 - 1982年3月)

こども傑作シリーズ
(1982年3月 - 1983年2月)
愛してナイト
(1983年3月 - 1984年1月)