だから大好き!

だから大好き!』(だからだいすき)は、講談社少女フレンド』ほかに連載されていた、松永るりこによる日本漫画。また、国際放映ユニオン映画の制作により、日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ

ストーリー[編集]

南太平洋の小さな島国、パール王国の王女・サヤカは、隣のダイヤ王国のブザマ国王から「王妃に迎えたい」と申し出され、結婚させられそうになったが、その結婚式の当日にサヤカは逃げ出し、貨物船に紛れて亡き母の祖国・日本へ向かう。本当はハヤト王子と結婚するという父のサラバヤ国王とダイヤ王国の先代の国王との約束があった。しかしハヤトは行方不明になっており、サヤカはハヤトの顔を知らなかった。実はそのハヤトは日本にいて「伊集院隼人」を名乗っていた。サヤカは日本では「汐見さやか」と名乗り、彼女の後を付いて来た父の家来のウスラとサブ、ブザマ王の家来に追いかけられながら、寮、施設、ホテルで働きながらの冒険をしていく。そして、偶然さやかが日本に来たことを知ったハヤトは、自分の身分を隠しながら陰からさやかを見守って行く。

テレビドラマ[編集]

だから大好き!
ジャンル テレビドラマ
原作 松永るりこ
企画 松本尚彦、岡田晋吉、神谷吉彦
脚本 田波靖男鴨井達比古長坂秀佳
演出 丹野雄二江崎実生井上芳夫野崎貞夫
出演者 岡崎友紀沖雅也 ほか
ナレーター 中村正
音楽 玉木宏樹
オープニング 岡崎友紀『ファースト・ラブ』
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本の旗日本語
製作
プロデューサー 岡本俊次、加賀義二、平賀珠加子
制作 日本テレビ
国際放映
ユニオン映画
放送
放送チャンネル日本テレビ系列
放送期間1972年4月1日〜1972年7月1日
放送時間土曜日19:30〜20:00
放送枠日本テレビ土曜7時30分枠連続ドラマ
放送分30分
回数14回

特記事項:
森永製菓一社提供
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テレビドラマ版は、1972年4月1日から同年7月1日まで放映。出演者のうち、沖雅也は前作『さぼてんとマシュマロ』から引き続き出演した[注釈 1]。また提供も『さぼてんとマシュマロ』に引き続き、森永製菓一社提供

ロケ地は逗子マリーナ横浜大田区田園調布渋谷区松濤世田谷区祖師谷砧公園など。最後の4話は那智勝浦町白浜町など和歌山県内でロケが行われた。毎回、主演の岡崎友紀の歌による挿入歌があった。当初は2クールの放送予定だったが、視聴率不振により1クール14話で打ち切りとなった。ただし、後番組『小さな恋のものがたり』は引き続きヒロインを岡崎友紀、その相手役を沖雅也が演じており、主題歌までもそのまま引き継いでいるなど非常に珍しい例となった。番組の終了後も森永製菓は後番組『小さな恋のものがたり』でも引き続き一社提供に参加している。

放映データ[編集]

  • 放映期間:1972年4月1日 - 1972年7月1日
  • 放映曜日・放映時間帯:毎週土曜日19時30分 - 20時(JST
  • 放映話数:全14話
  • 放映形式:カラー16mmフィルム

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

『ファースト・ラブ』唄:岡崎友紀 作詞:有馬三恵子、作曲:鈴木邦彦

キャスト[編集]

放映リスト[編集]

回数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト(カッコ内は役名) 挿入歌
1 1972年

4月1日

駈け出した王女さま 田波靖男 丹野雄二 南田洋子(さやかの母親)、

今村良樹

オスマン・ユセフ(さやかの家庭教師)、

大前均(ゴーモン長官の家来)

『天使はこうして生まれるの』
2 4月8日 ハーイ!さやかです 鴨井達比古 塩沢とき(花屋の主人の妻)、

柳谷寛(花屋の主人)、

千葉裕(花屋の息子・一郎)、

大前均

『戦争を知らない子供たち』
3 4月15日 お金ないんだもン 長坂秀佳 木田三千雄(蟻んこ学園の園長)、

長田伸二(蟻んこ学園・ジロー少年)

『小さなお城』
4 4月22日 悪い人なんかじゃな~い 田波靖男 木田三千雄、

二瓶康一(石本健三)、

畠山麦

『花のメルヘン』
5 4月29日 ズッコケ名コーチ?! 江崎実生 西川鯉之亟(日輪高校・片山)、

赤塚真人(日輪高校・木原)、

里見潤

『青春の日に』
6 5月6日 コートで恋のキューピット! 鴨井達比古 小林麻美(杉本ミカ)、

沢田勝美

平野康(本間ジロー)、

丹下キヨ子(ジローの母)、

人見明(ジローの父)

『ふたりだけの旅』
7 5月13日 ゴーゴー大混線!! 東三千 『天使はこうして生まれるの』
8 5月20日 飛んで火に入る恋の虫 長坂秀佳 井上芳夫 津村秀祐(偽ハヤト王子)、

桂高丸桂菊丸

泉アキ(秘密警察「さそり隊」隊員)

『青春の日に』
9 5月27日 フンサーイ!!スパルタ学園 田波靖男 草野大悟(鬼塚先生)、

江戸家小猫(加納)、

西岡慶子(女教師)、

三城康裕

立川金志(浅田)

『黄色い船』
10 6月3日 任侠さやか仁義 鴨井達比古 沖田駿一(日輪高校番長・久保卓二)、

中村俊男(日輪高校・チバ)、

五月晴子

『ファースト・ラブ』
11 6月10日 私もあなたも逃亡者? 長坂秀佳 江崎実生 田坂都(歌手・ハルミ)、

うえずみのる(雑誌記者)

『フレンズ』
12 6月17日 マル秘恋の冒険 鴨井達比古 野崎貞夫 関敬六(ハマブランカ支配人)、

酒井修(滝田健一)、

野村昭子(健一の母)

『渚のうわさ』『ノアの箱舟』
13 6月24日 富士山・サクラ…!? 田波靖男 清川新吾

小野千春(芸者・タミコ)、

石川博

北川陽一郎

『希望の旅』
14 7月1日 こんにちは!!フィアンセ。 鴨井達比古 江崎実生 丘寵児(ウェン・タカノ)、

木島一郎

『ファースト・ラブ』

放送局[編集]

特筆のないものは、土曜 19:30 - 20:00に同時ネット。

映像ソフト[編集]

  • 2020年10月30日、ベストフィールドから「昭和の名作ライブラリー」の第84集として、コレクターズDVD・HDリマスター版が発売、初のソフト化となった[12]。なお同年11月27日には、同シリーズ第85集として、次作『小さな恋のものがたり』も発売[13]、「岡崎・沖」2作品がソフト化された。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 沖雅也は、この当時本作の他『キイハンター』(TBS)、『1・2・3と4・5・ロク』(TBS)、『未婚・結婚・未再婚』(MBSNET系)と4本ものドラマ出演を掛け持ちしていた。なお、主演の岡崎友紀も当時『なんたって18歳!』(TBS)との掛け持ちだった。

出典[編集]

  1. ^ a b c 読売新聞』山梨・静岡版 1972年4月15日付朝刊テレビ欄。
  2. ^ 北海道新聞』1972年6月、テレビ欄。
  3. ^ a b c d e f 河北新報』1972年4月1日付朝刊テレビ欄。
  4. ^ a b 『北國新聞』1972年4月1日付朝刊、テレビ欄。
  5. ^ 京都新聞 1972年6月テレビ欄。
  6. ^ 島根新聞』1972年6月テレビ欄。
  7. ^ a b c 愛媛新聞』1972年6月テレビ欄。
  8. ^ 徳島新聞』1972年6月テレビ欄。
  9. ^ 山陽新聞』1972年6月テレビ欄。
  10. ^ 熊本日日新聞』1972年6月テレビ欄。
  11. ^ 大分合同新聞』1972年6月テレビ欄。
  12. ^ だから大好き! コレクターズDVD HDリマスター版”. ベストフィールド. 2021年1月18日閲覧。
  13. ^ 小さな恋のものがたり コレクターズDVD HDリマスター版”. ベストフィールド. 2021年1月18日閲覧。
日本テレビ 土曜19:30 - 20:00 枠
前番組 番組名 次番組
だから大好き!