1993年のオールスターゲームは、1993年7月に行われた日本プロ野球のオールスターゲーム。
試合概要[編集]
前年、貫禄の日本選手権シリーズ3連覇を達成した西武ライオンズの森祇晶監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、15年ぶりのセ・リーグ制覇したヤクルトスワローズの野村克也監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率いた。それまでパ・リーグ主催試合に限って実施された指名打者制度がこの年からセ・リーグ主催試合にも適用された。
第1戦は空中戦となり、両軍併せて6発が飛び交い、その中でも全パの勝利に貢献する効果的な1発を打った清原和博(西武)がMVPを獲得した。第2試合は阪神のトーマス・オマリーがホームランを含む4安打を放ちMVPに輝いた。2戦とも表彰選手が全員打者だったが、第1戦は表彰された5名全員がホームランを放った選手ばかりだった。
なお、第1戦の当日は元広島投手・津田恒実が死去し、報道された。
選出選手[編集]
- 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。数字は出場回数。
- 亀山努(阪神)はセ・リーグの外野手部門で3位の得票数だったが、故障選手の規定により出場資格なし。
試合結果[編集]
第1戦[編集]
オーダー[編集]
パシフィック | 打順 | 守備 | 選手 |
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1 | [右] | 佐々木誠 | 2 | [二] | 辻発彦 | 3 | [指] | ウインタース | 4 | [一] | 清原和博 | 5 | [左] | 山本和範 | 6 | [中] | 秋山幸二 | 7 | [三] | 片岡篤史 | 8 | [捕] | 田村藤夫 | 9 | [遊] | 広瀬哲朗 | | [投] | 西崎幸広 | | セントラル | 打順 | 守備 | 選手 |
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1 | [遊] | 野村謙二郎 | 2 | [中] | 前田智徳 | 3 | [指] | オマリー | 4 | [一] | 落合博満 | 5 | [三] | ハウエル | 6 | [右] | 広沢克己 | 7 | [左] | 吉村禎章 | 8 | [捕] | 古田敦也 | 9 | [二] | 和田豊 | | [投] | 桑田真澄 | |
第2戦[編集]
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
全セ | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 10 | 14 | 0 |
全パ | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 8 | 12 | 0 |
- セ:湯舟(神)、山本昌(中)、○野村弘(横)、佐々木主(横)、S大野(広)-古田、谷繁、中村武(中)
- パ:野茂(近)、佐藤(オ)、●白井(日)、鹿取(西)、小宮山(ロ)-伊東、田村、吉永
- 勝:野村弘(1勝) 敗:白井(1敗) S:大野 (1S)
- 本塁打
セ:オマリー(神)1号(2ラン・佐藤)
パ:ブライアント(近)1号(2ラン・山本昌)、清原2号(2ラン・野村弘) - 審判
[球審]橘高(セ)
[塁審]山崎(パ)・田中(セ)・小寺(パ)
[外審]渡田(セ)・永見(パ) - 試合時間:3時間
オーダー[編集]
セントラル | 打順 | 守備 | 選手 |
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1 | [二] | 和田豊 | 2 | [中] | 前田智徳 | 3 | [一] | オマリー | 4 | [指] | 落合博満 | 5 | [三] | 江藤智 | 6 | [左] | パチョレック | 7 | [捕] | 古田敦也 | 8 | [右] | 畠山準 | 9 | [遊] | 種田仁 | | [投] | 湯舟敏郎 | | パシフィック | 打順 | 守備 | 選手 |
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1 | [中] | 秋山幸二 | 2 | [二] | 大石大二郎 | 3 | [左] | ブライアント | 4 | [一] | 清原和博 | 5 | [指] | 石井浩郎 | 6 | [右] | 高橋智 | 7 | [三] | 石毛宏典 | 8 | [捕] | 伊東勤 | 9 | [遊] | 宇野勝 | | [投] | 野茂英雄 | |
テレビ・ラジオ中継[編集]
テレビ中継[編集]
ラジオ中継[編集]
エピソード[編集]
- 第1戦の試合前に元広島東洋カープの守護神「炎のストッパー」津田恒実が死去した。広島の選手は津田の死を悼み肩に喪章をつけて試合にのぞんだ。この試合を中継した日本テレビも津田の訃報を伝えた。
- 佐藤義則は7月12日に出身地の奥尻島が北海道南西沖地震およびそれに伴う火災と津波によって壊滅的被害を受けた翌日にオールスターに選出され、第2戦に登板し2回4奪三振を記録した。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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