鶴舞 (名古屋市)

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鶴舞・鶴舞町
名古屋大学 鶴舞キャンパス
名古屋大学 鶴舞キャンパス
鶴舞・鶴舞町の位置(愛知県内)
鶴舞・鶴舞町
鶴舞・鶴舞町
鶴舞の位置
鶴舞・鶴舞町の位置(名古屋市内)
鶴舞・鶴舞町
鶴舞・鶴舞町
鶴舞・鶴舞町 (名古屋市)
北緯35度9分10.3秒 東経136度55分10.7秒 / 北緯35.152861度 東経136.919639度 / 35.152861; 136.919639
日本の旗 日本
都道府県 愛知県
市町村 名古屋市
昭和区
町名制定[1] 1909年明治42年)10月1日
面積
 • 合計 0.74449684 km2
人口
2019年(平成31年)1月1日現在)[WEB 2]
 • 合計 4,292人
 • 密度 5,800人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
466-0064(鶴舞)[WEB 3]
466-0065(鶴舞町)[WEB 4]
市外局番 052 (名古屋MA)[WEB 5]
ナンバープレート 名古屋

鶴舞(つるま、つるまい)は、愛知県名古屋市昭和区の町名。現行行政地名は鶴舞町および鶴舞一丁目から四丁目。住居表示は鶴舞が実施済み、鶴舞町は未実施[WEB 6]

町名としての読み方は「つるまい」であるが、施設の正式名称では後述のように「つるま」と「つるまい」が混在している[WEB 7]

地理[編集]

名古屋市昭和区北西端に位置し、西は中区千代田三〜五丁目、南は福江一丁目・白金一丁目・御器所一〜三丁目、北は千種区花田町に接する。

行政地名としては昭和区鶴舞および鶴舞町が存在するが、かつては中区千代田の一部が鶴舞町であった[2]。残存する昭和区鶴舞町の大部分は、名古屋大学医学部附属病院の敷地である[3]。昭和区鶴舞一丁目には鶴舞公園がある[4]

歴史[編集]

地名の由来[編集]

ローマ字で「ツルマ」の表記がある歩道橋

字鶴舞は「ツルマ」とカタカナ表記だったものが、適当な漢字を宛てたものであるという[5]。『名古屋市史』(1907年)は由来を不明であるとする[5]。また、『金鱗九十九之塵』は、かつて当地が海辺であり、鶴が多くいたことによるという伝承を伝えている[5]。このほか水流(つる)の間(水がよどむ場所の意味)が語源とする説もある[WEB 7]。ただし、「水流間」説は鶴舞公園の竜ヶ池周辺の地形から提示されたものだが、字東鶴舞および西鶴舞の位置とは異なるという[WEB 8]

読みが確認できる最も古い資料である『愛知県郡町村字名調』(1882年、246頁)には常盤村の小字として「東鶴舞(ヒガシツルマイ)」と記載されている[WEB 7]。呼称は町名では「つるまい」であるが、施設によって「つるま」(鶴舞公園・名古屋市立鶴舞小学校など)と「つるまい」(鶴舞駅など)が混在している[WEB 7]

つるま 鶴舞公園・鶴舞中央図書館・名古屋市立鶴舞小学校
つるまい 鶴舞・鶴舞町・鶴舞線・鶴舞駅

沿革[編集]

  • 江戸時代 - 名古屋市中区池田町(現在の栄4丁目及び5丁目付近)に、鶴舞(つるまい)池という大池があったが、江戸時代中期には既に埋め立てられたとされる。江戸後期に書かれた『尾張名陽図会 巻六』に「鶴舞(つるまひ)池の旧跡、又の名を鶴萬(つるま)池」という記述が見られ、この頃から「つるまい」と「つるま」が既に並立していたと思われるが、池は現在の鶴舞とは違う場所にあった事になる。詳しい経緯は不明だが、同書では「池の旧跡」となっている為、その頃には既に池は無かったと考えられる。[要出典]
  • 1882年 - 『愛知県郡町村字名調』にて愛知郡常盤村(当時)の字名に「東鶴舞(ひがしつるまい)、西鶴舞(にしつるまい)」があったと記述あり。資料ではどちらも「つるま」と読み仮名が振られているが、当時のこれらの地名が今の鶴舞と同じ場所かどうかは不明。
  • 1909年明治42年)10月1日 - 愛知郡御器所村大字御器所の一部(字木市・小針・竹戸・東寺・中古井田・西古井田・東古井田・東鶴舞・山崎の各一部[6])を名古屋市中区へ編入し、同区鶴舞町として成立[7][1]同年、鶴舞公園が開園したが、正式名は当初より「つるまこうえん」となっていたという[要出典]
  • 1910年(明治43年) - 鶴舞公園にて第10回関西府県連合共進会が開催される[5]
  • 1911年(明治44年) - 県立愛知病院が当地に開設される[5]
  • 1918年大正7年) - 鶴舞公園内において市立名古屋動物園が開園する[5]
  • 1928年昭和3年) - 普通選挙法施行記念として普選記念壇が鶴舞公園内に設置される[5]9月6日、鶴舞公園で行われた御大典奉祝名古屋博覧会の為の臨時駅という扱いで、国鉄が鶴舞公園前(つるまいこうえんまえ)駅を開業させた。旅客営業だけの仮駅扱いであり同年12月1日に営業を終了。正式駅名は「つるまこうえんまえ」だったとの事であり、この時には既に駅の正式名と公園の正式名の読みに相違が見られた。[要出典]
  • 1930年(昭和5年) - 名古屋市公会堂が竣工する[5]
  • 1937年(昭和12年)4月21日 - 先の鶴舞公園前駅が鶴舞駅として復活。地元からの陳情によるものであり、「鶴舞(つるま)駅」として正式開業となった。[要出典]当初は旅客の他、貨物の取扱もあった。10月1日には中区鶴舞町の一部が昭和区に編入され同区鶴舞町が成立[8]
  • 1972年(昭和47年)8月1日 - 戦災復興土地区画整理が完成[5]し、以下の通り異動があった。
    • 昭和区鶴舞一丁目が、御器所町・鶴舞町・東郊通狭間町山脇町の各一部により成立[9]
    • 昭和区鶴舞二丁目が、小針町の全部および御器所町・吸場町・東郊通の各一部により成立[9]
    • 昭和区鶴舞三丁目が、島西町の全部および幸楽町洲原町・鶴舞町・東郊通の各一部により成立[9]
    • 昭和区鶴舞四丁目が、幸楽町・桜井町・洲原町・鶴舞町・山脇町の各一部により成立[9]
    • 昭和区鶴舞町は、上記の通り鶴舞一丁目・同三丁目・同四丁目に編入[8]
  • 1977年(昭和52年)10月23日 - 中区鶴舞町は、千代田三丁目および同五丁目にそれぞれ編入され、消滅[1]
  • 1979年(昭和54年)5月5日 - 昭和区鶴舞町の一部が吹上一丁目に編入される[9]

町名の変遷[編集]

実施後 実施年月日 実施前
中区鶴舞町 1909年(明治42年)10月1日 愛知郡御器所村大字御器所の一部(字木市・小針・竹戸・東寺・中古井田・西古井田・東古井田・東鶴舞・山崎の各一部)
昭和区鶴舞町 1937年(昭和12年)10月1日 中区鶴舞町の一部
昭和区鶴舞一丁目 1972年(昭和47年)8月1日 昭和区御器所町・鶴舞町・東郊通・狭間町・山脇町の各一部
昭和区鶴舞二丁目 昭和区小針町の全部および御器所町・吸場町・東郊通の各一部
昭和区鶴舞三丁目 昭和区島西町の全部および幸楽町・洲原町・鶴舞町・東郊通の各一部
昭和区鶴舞四丁目 昭和区幸楽町・桜井町・洲原町・鶴舞町・山脇町の各一部
中区千代田三丁目 1977年(昭和52年)10月23日 中区鶴舞町の全部
中区千代田五丁目
昭和区吹上一丁目 1979年(昭和54年)5月5日 昭和区鶴舞町の一部

世帯数と人口[編集]

2019年(平成31年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 2]

町丁丁目 世帯数 人口
鶴舞町 162世帯 162人
鶴舞一丁目 93世帯 107人
鶴舞二丁目 760世帯 1,255人
鶴舞三丁目 664世帯 1,294人
鶴舞四丁目 781世帯 1,474人
2,460世帯 4,292人

学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[WEB 9]。また、公立高等学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[WEB 10]

町丁・丁目 番・番地等 小学校 中学校 高等学校
鶴舞町 全域 名古屋市立鶴舞小学校 名古屋市立北山中学校 尾張学区
鶴舞一丁目 全域
鶴舞二丁目 全域
鶴舞三丁目 全域
鶴舞四丁目 全域

交通[編集]

鉄道[編集]

昭和区鶴舞一丁目の西端にJR東海中央本線鶴舞駅がある[4]。また、名古屋高速道路都心環状線が地区内を走る[4]名古屋市営地下鉄鶴舞線荒畑駅が昭和区鶴舞四丁目に所在する[4]。ただし、同線鶴舞駅については、隣接する中区千代田二丁目に位置する。

周辺の道路[編集]

施設[編集]

矢場とん安いよ~市

鶴舞一丁目[編集]

鶴舞二丁目[編集]

鶴舞三丁目[編集]

  • 名古屋市立北山中学校

鶴舞四丁目[編集]

鶴舞町[編集]

その他[編集]

日本郵便[編集]

  • 集配担当する郵便局は以下の通りである[WEB 11]
町丁 郵便番号 郵便局
鶴舞 466-0064[WEB 3] 昭和郵便局
鶴舞町 466-0065[WEB 4]

脚注[編集]

WEB[編集]

  1. ^ 愛知県名古屋市中区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2016年2月12日閲覧。
  2. ^ a b 町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年1月23日). 2019年1月23日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年1月6日閲覧。
  4. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年1月6日閲覧。
  5. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
  6. ^ 昭和区の町名一覧”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2020年4月19日閲覧。
  7. ^ a b c d “「鶴舞」つるま?つるまい? 呼称の由来探るシンポ検討”. 中日新聞. (2017年3月16日). http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170316/CK2017031602000053.html 2017年3月17日閲覧。 
  8. ^ 日高奈緒 (2017年3月1日). “名古屋人が悩む「鶴舞」の読み、正解は… 元区長が新説” (日本語). 朝日新聞社. http://digital.asahi.com/articles/ASK2R44W7K2ROIPE00J.html 2017年3月17日閲覧。 
  9. ^ 市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
  10. ^ 平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
  11. ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年01月06日閲覧 (PDF)

書籍[編集]

参考文献[編集]

  • 福岡清彦『中区の町名』名古屋市中区役所、1976年。 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5 
  • 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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