浜州 (古代)

浜州(濱州、ひんしゅう)は、中国にかつて存在した五代十国時代から民国初年にかけて、現在の山東省浜州市一帯に設置された。

概要[編集]

956年顕徳3年)、後周により贍国軍が浜州に昇格した[1]

北宋のとき、浜州は河北東路に属し、渤海招安の2県を管轄した[2]

のとき、浜州は山東東路に属し、渤海・利津蒲台霑化の4県と豊国・寧海・浜海・蒲台・安平・安定・合波・永豊・永阜・永科の10鎮を管轄した[3]

のとき、浜州は済南路に属し、渤海・利津・霑化の3県を管轄した[4]

のとき、浜州は済南府に属し、利津・霑化・蒲台の3県を管轄した[5]

1724年雍正2年)、により浜州は直隷州に昇格した。1734年(雍正12年)、浜州は属県の蒲台・利津・霑化の3県を削られ、武定府に属する散州となった[6]

1912年中華民国により浜州は廃止され、浜県と改められた。

脚注[編集]

  1. ^ 旧五代史』周書世宗紀
  2. ^ 宋史』地理志二
  3. ^ 金史』地理志中
  4. ^ 元史』地理志一
  5. ^ 明史』地理志二
  6. ^ 清史稿』地理志八