明石駅

明石駅
北口外観(2020年4月)
あかし
Akashi
JR-A72 朝霧 (2.4 km)
(3.4 km) 西明石 JR-A74
地図
所在地 兵庫県明石市大明石町一丁目1-23[1]
北緯34度38分55.49秒 東経134度59分35.75秒 / 北緯34.6487472度 東経134.9932639度 / 34.6487472; 134.9932639座標: 北緯34度38分55.49秒 東経134度59分35.75秒 / 北緯34.6487472度 東経134.9932639度 / 34.6487472; 134.9932639
駅番号 JR-A73
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 A 山陽本線JR神戸線
キロ程 19.4 km(神戸起点)
大阪から52.5 km
電報略号 アカ
駅構造 高架駅[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
45,574人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1888年明治21年)11月1日[1]
乗換 山陽明石駅山陽電気鉄道本線[1]
備考 直営駅[1]
みどりの窓口
みどりの券売機プラス設置駅[2]
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南口
南口
駅構内
駅構内
改札口
改札口

明石駅(あかしえき)は、兵庫県明石市大明石町一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線である[1]。駅番号はJR-A73。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。

明石市の中心機能を持つ駅であるが、隣接する神戸市西区民の利用客もかなり多い。山陽電気鉄道本線山陽明石駅と隣接している。サンライズ瀬戸出雲WEST EXPRESS 銀河を除く全ての特急列車が停車する。

歴史[編集]

昭和10年代の明石駅

駅構造[編集]

ホーム[編集]

島式ホーム2面4線(12両編成対応)の高架駅で列車線・電車線にそれぞれ1本ずつプラットホームがある[1]。位置的には駅舎の直上にあたる。列車線・電車線とも分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。このため折り返しや当駅発着の列車は存在しない。

直営駅[1]西明石駅傘下の地区駅で駅長配置)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)である。

ホームの使用状況
のりば 路線 方向 線路 行先 備考
1 A JR神戸線 下り 電車線 加古川姫路方面[11] 普通
2 上り 神戸三ノ宮尼崎大阪方面[11] 快速・普通
3 下り 列車線 加古川・姫路・鳥取城崎温泉方面[11] 特急・新快速
4 上り 神戸・三ノ宮・尼崎・大阪方面[11]
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
  • 停車列車のホームは一部異なる場合がある。
    • 平日の朝ラッシュ時の大阪方面行きの快速は4番のりば(列車線)に停車する。この快速の次の停車駅は兵庫駅である。これは、舞子駅垂水駅須磨駅には、列車線にホームが存在しないためである。
    • 最終新快速西明石行きは1番のりば(電車線)に停車する。
  • 大阪方面からの快速は当駅 - 加古川駅・姫路駅間の各駅に停車する[1]。下り加古川・姫路方面行きについては、当駅より種別幕も「普通」に変わる[1]。ただし、上り大阪方面行きの種別幕は西明石駅での変更となる。

1面に1ヶ所ずつ計2ヶ所の待合室が設けられている。内部の座席はすべて北向きで、一部は車椅子利用者用に折りたためる構造になっている。冷暖房完備。

日中の場合、兵庫駅付近で快速は新快速に追い抜かれるため、上りの神戸駅・三ノ宮駅へは新快速が先着列車となる。逆に下りは加古川駅まで普通も先着する。

2000年2001年に運転されていた神戸シーサイドレジャー号も当駅に停車していた。

以前はホームに「速さはJRのあかしです」という「証し」と「明石」を掛け合わせた比較広告山陽明石駅のホームからも見えるように掲げられていたが、その後のダイヤ改正により、若干所要時間が延びたことなどから撤去された。

ダイヤ[編集]

日中時間帯は1時間に12本(新快速・快速・普通とも4本)停車する。朝夕は本数が多くなる。

コンコース[編集]

駅舎はJR西日本グループのショッピングセンターJR西日本アーバン開発)、ピオレ明石及び山陽電鉄明石駅と一体化している[1]ミスタードーナツなどの飲食店も営業している。ミスタードーナツはかつては建物内に2店舗あったが、東側(コンコース側)の店舗の改装を機に西側の店舗は閉店した。また、ステーションプラザ明石は改装工事が行われる為、2015年1月12日で全館閉店した。その後、ピオレ明石(東館・西館・南館)と改称し2016年2月26日に全面リニューアルオープンを果たした[12]

東と西にそれぞれ改札口を有する。西側はピオレ明石西館に通じる改札機が3台あるが券売機は設置されていない。みどりの窓口等の利用や山陽電鉄への乗り換えは東側改札口を利用することのみで行える。

2006年5月より、コンコース付近の乗客案内装置(次列車の発車番線などを表示)がLED式から液晶式に交換された。この時、従来方向別に各1台設置していた所をホーム別に1台ずつ設置する方式になり、ホームへ上る階段付近にも各番線毎の発車予定表示を1台ずつ計4枚新規に設置されている。液晶化により、列車種別をフルカラーで表現出来るようになった。ただし、ホーム部分の案内装置はLED表示のままである。

駅構内に吉野家立ち食いそばの飲食店が1店舗ずつ営業している(どちら共、ICOCAでの決済が可能)。また、セブンイレブンが駅舎北隣と駅舎内に各一店舗ずつ設けられている。かつては駅舎南隣にもハートインが存在したが、ステーションプラザ明石の増築の際に土地を明け渡し撤退している。改札内は西側半分が3m程高くなっているが、この段差には階段しか設けられていない。ホームへ上がる手段は階段エスカレーター(上りのみ)、エレベーターの3種類が存在するが、このうちエレベーターはバリアフリーを考慮して利用者の多い東側の低い部分に備えられている。

コンコース内に置かれている信楽焼のタヌキの名前は「明石ポン太」。待ち合わせの目印として利用者から親しまれている。初代は、1981年にタバコポイ捨て防止キャンペーンのために明石セントラルライオンズクラブが寄贈したであったが、泥酔者によって破壊されたため二代目が設置された。二代目は、1995年の阪神・淡路大震災で台座が壊れたため明石市立少年自然の家に移設。しばらく何も置かれなかったが問い合わせが相次いだため、1996年6月に三代目が設置された。この三代目も2019年に後頭部が破壊されゴミ箱のように扱われたため、同年四代目に交代した。四代目は、三代目と同時期に明石市役所に寄贈されていたものを譲り受けたもの[13][14]

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員45,574人で、これはJR西日本の駅では第14位である[15]。山陽新幹線が停車する西隣の西明石駅よりも多く、山陽本線の単独駅としては最多であり、山陽本線全体では広島駅、岡山駅、神戸駅、姫路駅に次いで5番目に多い。

「明石市統計書」(明石市総務部情報管理課・編)および「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 年間
乗車人数
左記の内
定期利用者
一日平均
乗車人員
1999年 19,788千 13,248千 54,066
2000年 19,522千 13,050千 53,485
2001年 19,261千 12,811千 52,769
2002年 18,931千 12,684千 51,867
2003年 19,001千 12,733千 51,915
2004年 18,925千 12,799千 51,849
2005年 18,993千 12,855千 52,036
2006年 19,220千 13,001千 52,658
2007年 19,107千 12,968千 52,206
2008年 19,195千 13,009千 52,589
2009年 18,867千 12,873千 51,690
2010年 18,853千 12,930千 51,652
2011年 51,675
2012年 51,858
2013年 52,440
2014年 51,264
2015年 50,895
2016年 52,230
2017年 53,210
2018年 53,184
2019年 53,486
2020年 42,275
2021年 43,087
2022年 45,574

駅周辺[編集]

山陽明石駅山陽電気鉄道本線)が隣接する。JRから見て、ホームは南側、改札口は東側に位置している。

駅周辺は明石市の中心街である。駅南側の国道2号と明石港の間が伝統的な商業地であり、駅前には比較的新しい商業施設や、出入口が回転ゲート式になっている有料駐輪場がある。また駅のすぐ北側には明石城跡があり、各種スポーツ施設がある公園となっている。

パピオスあかし[編集]

駅南側のバスターミナルと国道2号に挟まれた一帯では再開発事業が行われた地区で[16]、2016年12月に開業した。主要テナントは以下の通り。

中央改札南口方面[編集]

国道2号以北
国道2号以南

中央改札北口方面[編集]

ピオレ改札[編集]

駅南側
駅北側

周辺の兵庫県道[編集]

バス路線[編集]

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
A JR神戸線(山陽本線)
新快速
神戸駅 (JR-A63) - 明石駅 (JR-A73) - 西明石駅 (JR-A74)
快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
兵庫駅 (JR-A64) ← 明石駅 (JR-A73) ← 西明石駅 (JR-A74)
快速(電車線経由)
舞子駅 (JR-A71) - 明石駅 (JR-A73) - 西明石駅 (JR-A74)
普通(JR東西線学研都市線内で区間快速となる電車を含む)
朝霧駅 (JR-A72) - 明石駅 (JR-A73) - 西明石駅 (JR-A74)
  • 快速電車の快速運転区間は「高槻駅(または京都駅) - 西明石駅」間となっているが、西明石駅の一駅手前である当駅から実質的に各駅停車区間に入るため、下り(姫路方面)の快速は平日朝ラッシュ時の快速西明石行きを除き当駅で「普通」の表示幕となる。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 駅の東側の高架下に旧住友銀行の明石支店が存在したが、住友店を「明石駅前支店」と改称したうえでしばらく共存し、旧さくら銀行の明石支店に統合された。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、44頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ 明石駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月1日閲覧。
  3. ^ 『JR全駅ものしりガイド』182頁
  4. ^ 神戸新聞1934年5月12日付 県下版「寶殿驛 改築を陳情 関係町村から」
  5. ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日) 
  6. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8 
  7. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  8. ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
  9. ^ ~駅のホームの安全性向上にむけて~ 明石駅3番のりばの昇降式ホーム柵を使用開始します。
  10. ^ ~駅のホームの安全性向上にむけて~ 大阪駅、明石駅、京橋駅のホーム柵を使用開始します。新今宮駅にホーム柵を設置します。
  11. ^ a b c d 明石駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月1日閲覧。
  12. ^ “神戸SC開発 「ピオレ明石」全面開業”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年2月29日) 
  13. ^ 痛々しい後頭部 JR明石駅の待ち合わせ像に異変”. 神戸新聞 (2019年8月29日). 2019年12月23日閲覧。
  14. ^ おかえり、ポン太! 破壊された明石駅の待ち合わせスポット復活”. 神戸新聞 (2019年12月21日). 2019年12月23日閲覧。
  15. ^ データで見るJR西日本2023 (PDF)
  16. ^ 明石駅前南地区再開発事業について - 明石市公式サイト
  17. ^ マツヤデンキHP明石店

関連項目[編集]

外部リンク[編集]