復興号 (中国高速鉄道)

復興号(中国標準動車組)
CR400AF-0208、CR400BF-0507(試作車) 中国国家鉄道試験中心において撮影
基本情報
運用者 中国鉄路総公司
製造所 中国中車
青島四方ボンバルディア鉄路運輸設備 (BST)
製造年 2016 -
製造数 CR400AF:40編成
CR400BF:57編成
CR300AF:1編成
CR300BF:1編成
CR200J:7編成 (2018年3月)
運用開始 CR400AF:2016年8月15日
CR400BF:2016年8月15日
CR400BF-A:2018年6月12日
主要諸元
編成 CR400AF/BF:4M4T
CR400AF-A/BF-A:8M8T
CR300AF/BF:4M4T
CR200J:1M8T、2M16T
軌間 1435mm
電気方式 交流 25 kV,50Hz (架空電車線方式)
最高運転速度 CR400AF/AF-A/BF/BF-A 350km/h
CR300AF/BF 250km/h
CR200J 160
設計最高速度 CR400AF/AF-A/BF/BF-A 420km/h
CR300AF/BF 300km/h
CR200J 210
長さ 25000 mm
最大3360 mm
高さ 4050 mm
制御装置 IGBT
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復興号
各種表記
繁体字 復興號
簡体字 复兴号
拼音 fùxīng hào
発音: フーシンハオ
日本語読み: ふっこうごう
英文 Fuxing Hao
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中国標準動車組
各種表記
繁体字 中國標準動車組
簡体字 中国标准动车组
拼音 Zhōngguó Biāozhǔn Dòngchēzǔ
発音: ヂョングォ ビャオヂュン ドンチャーズー
日本語読み: ちゅうごくひょうじゅんどうしゃぐみ
英文 China Standardized EMU
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復興号 (ふっこうごう、簡体字中国語: 复兴号繁体字中国語: 復興號英語: Fuxing Hao、CR) は、中国鉄路高速 (CRH) で運用されている中華人民共和国高速鉄道車両である。中国国内で開発され、同国内の高速鉄道/客運専用路線で運用されている電車形式であり、現在の各形式がそれぞれ時速160、250または350キロで運営する能力を持っており、主に動力分散方式で走行する交流アルミ製列車である。今後、元来の「和諧号」電車、在来線旅客列車を置き換え、高速鉄道、在来線における主力車両としての運用が期待されている。

概要[編集]

和諧号は中国の高速鉄道網の発展に大きく貢献したものの、様々な国家の高速鉄道技術を吸収した結果、ドアの位置が形式ごとで異なったり、メンテナンス面でも煩雑になっていたりしていた。これらの問題を解消するため、中国標準動車組 (ちゅうごくひょうじゅんどうしゃぐみ、簡体字中国語: 中国标准动车组繁体字中国語: 中國標準動車組英語: China Standardized EMU) と呼ばれる中国標準規格の車両を開発する動きがあり、試作車に当たるCRH-0207・CRH-0503が2015年に落成した。

この2編成はCR400AFCR400BFとして正式採用され、新たに「復興号」という愛称2017年6月26日に運用開始した。既存の「和諧号」も順次復興号の塗色に塗り替えられる予定となっている。この愛称は習近平総書記 (国家主席) の中華民族の偉大な復興に由来する[1]。なお、CR400型の技術は100%中国が知的財産権を保有していると主張している。同月には最高運転速度200 km/h対応の準高速型で、DJJ2以来となる動力集中式高速鉄道車両であるCR200JもCRシリーズのライナップに加わっている。

編成[編集]

運用状況[編集]

2016年11月まで、中国標準動車組として量産先行車5編成 (CRH-0207,0208,0503,0507,0305) が製造される。

2017年1月3日、中国国家鉄道局から製造許可が発給される。型番をCR400AF、CR400BFに定められる。

2017年2月25日より、CR400AFとCR400BFが重連し、北京西と広州南を結ぶG65/68次列车を隔日担当する。7月3日から7月22日京滬高速鉄道で試運転。

2017年6月26日京滬高速鉄道で運用。下りG123次、下りG124次が最初の運用となった。6月30日まで、G123/156次とG155/124次を担当し、7月1日よりG1/G142、G107/G4、G143/G2そしてG3/G12次を担当。

2017年7月27日、京滬高速鉄道において時速350キロで試運転。2017年9月21日のダイヤ改正後、G1/G4、G3/G2、G7/G6、G5/G8、G10/G9、G13/G18、G14/G17が時速350キロ走行に改める。

2017年8月21日より、北京、天津、河北で毎日22.5往復担当。北京南、武清、天津、そして北京西、涿州東、高碑店東、高邑西、保定東、石家荘、邢台東など10駅を結ぶ。

2017年9月29日、広深港高速鉄道で運用。2017年10月上旬のゴールデンウィークでは、毎日5往復運用された。それぞれ広州南-深圳北G9731/9732、G9733/9734、G9735/9736、広州南-長沙南G6110/6119、広州南-岳陽東G6132/1である。2017年10月16日から、福田-北京西G80/79次を担当。

2017年11月20日、杭州を経由する列車ではCR400BFが6編成を担当、それぞれ南京南-温州南G7625、温州南-上海虹橋G7334、上海虹橋-蒼南G7335、G7337、蒼南-上海虹橋G7332、蒼南-南京南G7350次である。

2017年12月28日より、北京西-西安北を担当し、成都東 (西成旅客線経由) 延長運転。北京南-瀋陽G219/220、北京西-南昌西G491/492、北京西-長沙南G83/506、北京西-武漢G517/528 (週末運行)、G557/558、北京西-漢口G509/520、北京南-吉林G383/384、北京南-丹東G395/396、天津西-福州G329/G330、天津西-太原南G2609/G2610、北京西-太原南G91/612/615/626/601/610/613/624、上海虹橋-昆明南G1373/1372、G1375/1374、南京南-南寧東G1503/1504、上海虹橋-長沙南G1341/1356、上海虹橋-厦門北G1655/1658の担当を予定。しかし、車体不足により、一部のみが置き換えられ、その他路線では置き換えが順次なされていた。

2018年2月1日、春節ラッシュに備えるため、上海虹橋-長沙南G1341/1356、上海虹橋-寧波G7502/7527、南京南-南寧東G1503/1504、南京南-麗水G7643次、麗水-上海虹橋G7348、上海虹橋-金華南G7347、金華南-南京南G7644、南京南-上海G7229、上海-蕪湖G7218/9、蕪湖-南京南D5644、上海虹橋-南昌西G4915/4916、杭州東-南昌西G4917/4918を担当。

2018年4月10日、北京と広州を結ぶG19/20、G31/32、G39/40で最高速度350キロで運用。北京上海間3編成、北京合肥間2編成運用される。京滬高速鉄道で運行される列車の8割以上が「復興号」の運用となる。

2018年6月12日、16両CR400BF-AがG7110-G7063-G7272/3で運用。

2018年7月1日のダイヤ改正後、長編成CR400BF-A型3編成が初めて運用。


ギャラリー[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]