小田 (福岡市)

大字小田
小田にある北崎小学校
地図
小田の地図
大字小田の位置(福岡市内)
大字小田
大字小田
小田の地図
大字小田の位置(福岡県内)
大字小田
大字小田
大字小田 (福岡県)
大字小田の位置(日本内)
大字小田
大字小田
大字小田 (日本)
北緯33度37分48.2秒 東経130度13分3.3秒 / 北緯33.630056度 東経130.217583度 / 33.630056; 130.217583
日本の旗 日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
西区
面積
 • 合計 402.34 ha
人口
(2022年3月末現在)
 • 合計 486人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
819-0203
市外局番 092

小田(こた)は、福岡県福岡市西区町名。現行の行政地名は、大字小田[1]。面積は402.34ヘクタール[2]。2021年10月末現在の人口は486人[3]郵便番号は819-0203[4]

地理[編集]

福岡市の中心と言われる中央区天神の西側、西区の北西部、糸島半島の一部に位置する。北で西浦及び宮浦と隣接し、東で博多湾に面し、南で今津草場及び糸島市志摩桜井と隣接し、西で玄界灘に面する。この玄界灘に沿う海岸は志摩桜井の二見ヶ浦につながり、名勝として知られる夫婦岩(めおといわ)を間近に望むことができる

通称としての地名[編集]

小田は、西浦、宮浦及び草場を合わせた総称して「北崎」と称されることが多い。これらの地区については、1961年(昭和36年)4月1日に福岡市に編入される前に存在した北崎村の一部であったという歴史的なつながりがある。現在、これらの区域は、小学校の校区である「北崎校区」の区域であり、また、地域の自治組織として複数の町内会から構成される「北崎校区自治協議会」の範囲でもある。

河川[編集]

小田には次の河川が横断している[5]

都市計画[編集]

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において、農地が広がり農漁村集落が分布する「農業・集落ゾーン」及び緑豊かな山並みや海岸線からなる「山地・丘陵地」等に位置付けられている。区域区分は、市街化調整区域に指定されており、原則として新たな開発行為や建築行為が認められない。ただし、都市計画法で限定的に列挙されている一定の開発行為及び建築行為は認められる。小田において特に指定がなされている区域等については以下のようなものがある。

沿道サービス施設[編集]

小田においては、市街化調整区域内であっても許可の対象となる沿道サービス施設の許可条件[7]の一つである沿道サービス指定路線が次の路線について指定されている。

既存集落[編集]

小田の一部の区域においては、市街化調整区域内であっても、日用品販売店舗や分家住宅などの建築物を建築することができる「指定既存集落」の区域[9]が指定されている。

都市計画法第34条第12号に基づく区域指定[編集]

小田の一部の区域において、都市計画法第34条第12号に基づき、住宅や小規模な店舗などを建築することができる「区域指定型制度」[10]の区域が指定されている。高齢化や人口減少などの課題を抱える既存集落における地域の活性化が期待されており、制度の創設(第12号:2015年9月24日)以来、福岡市内で区域の指定が進んでおり、小田においては次の区域が指定されている。

  • 2020年(令和2年)4月23日指定:北崎地区 - 小田町内会(約23.6ヘクタール)[11]

都市計画法第34条第14号に基づく新基準[編集]

小田は「福岡市開発審査会附議基準」の2016年(平成28年)6月8日改訂によりできた新基準である「地域産業振興施設」[12]の対象となる区域の一つである北崎小学校区に含まれている。この制度では、地域住民の合意のもと、農林水産業や観光業など、地域産業の振興に寄与する建築物の立地が可能となり、例えば既存集落以外の地域におけるレストラン、カフェ、直売所、宿泊施設(ホテル)、体験・交流施設、観光案内所、土産物屋などが許可の対象とされている。

歴史[編集]

現行の行政地名大字小田は、1889年(明治22年)からのものである。はじめは小田村、1896年(明治29年)から北崎村、1961年(昭和36年)から福岡市、1972年(昭和47年)からは同市西区の大字である。[13]

人口[編集]

大字小田の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通[編集]

交通に関しては、公共交通機関としてはバスのみである。

鉄道[編集]

鉄道は通っていない。最寄りの駅は九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線九大学研都市駅であり、距離は道程で約9キロメートルである。

バス[編集]

昭和自動車株式会社(通称:「昭和バス」)のバスが運行している。[注釈 1] 町内のバス停は次の通り。

  • 海釣公園前
  • ざうお本店前
  • 中間(なかま)
  • 小田(こた)
  • 月と太陽糸島茶房(つきとたいよういとしまさぼう)

道路[編集]

主な道路は次の通り。

施設[編集]

公共公益施設[編集]

  • 小田公民館(所在地:小田1196番地の5)
  • 福岡市海づり公園(小田字池ノ浦地先)[注釈 3]
  • 小田地区排水処理場(農業集落排水処理施設)[注釈 4]

学校[編集]

町内の小学校及び中学校は次の通り。これらの学校の校区は、西浦、宮浦、草場を含むいわゆる北崎地域である。[17]

名所・旧跡[編集]

  • 光明寺(小田観音堂、所在地:大字小田2973番地、2007年「西区の宝」認定[18]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2021年(令和3年)4月1日時刻表改正で、増便されている[14]
  2. ^ 小田の西側では福岡志摩前原線と並走している。
  3. ^ 福岡市の施設で、釣台、海洋釣堀、駐車場その他の施設がある。[15]
  4. ^ 小田では下水道法に基づく下水道ではなく、集落排水処理施設 [16]が整備されている。

出典[編集]

  1. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年1月27日閲覧。→別表第1
  2. ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2021年5月23日閲覧。
  3. ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年4月22日閲覧。
  4. ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年1月27日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  5. ^ 福岡市河川計画課. “福岡市の河川概要”. 福岡市. 2021年5月21日閲覧。より「河川図」参照。また、福岡市. “普通河川の指定”. 福岡市平成17年3月17日告示第80号. 2021年6月2日閲覧。
  6. ^ 福岡市. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市都市計画課. 2021年5月23日閲覧。
  7. ^ 福岡市開発・建築調整課. “「沿道サービス施設」の基準と解説”. 福岡市. 2021年5月30日閲覧。
  8. ^ 福岡市開発・建築調整課. “沿道サービス指定路線の指定区域図(都市計画法第34条第9号)→福岡志摩前原線”. 福岡市. 2021年5月30日閲覧。
  9. ^ 福岡市開発・建築調整課. “指定既存集落及び既存集落の指定区域図”. 福岡市. 2021年6月2日閲覧。本ページの西区→北崎→小田に区域図が掲載されている。
  10. ^ 福岡市地域計画課及び開発・建築調整課. “区域指定型制度運用の手引き(都市計画法第34条第12号)”. 福岡市. 2021年5月23日閲覧。
  11. ^ 福岡市地域計画課及び開発・建築調整課. “区域指定型制度の指定区域及び指定建築物”. 福岡市. 2021年5月23日閲覧。
  12. ^ 福岡市企画調整部及び開発・建築調整課. “地域産業振興施設”. 福岡市. 2021年5月25日閲覧。
  13. ^ 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、581頁。ISBN 4-04-001400-6 
  14. ^ 福岡市交通計画課. “西の浦線に乗って観光地へ!”. 福岡市. 2021年5月22日閲覧。
  15. ^ 福岡市. “福岡市海づり公園条例”. 昭和60年4月1日条例第23号. 2021年6月4日閲覧。
  16. ^ 福岡市. “福岡市集落排水処理施設条例”. 福岡市昭和60年4月1日条例第24号. 2021年5月30日閲覧。
  17. ^ 福岡市. “福岡市通学区域”. 福岡市教育委員会. 2021年5月30日閲覧。
  18. ^ 福岡市西区企画振興課. “西区の宝一覧”. 福岡市. 2021年6月5日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]