全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020

全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020
開催期間 2020年11月6日-11月23日
参加チーム数 12
優勝 FC TIAMO枚方
準優勝 FC刈谷
JFL昇格権獲得 FC TIAMO枚方
FC刈谷
試合総数 24
ゴール数 50 (1試合平均 2.08点)
観客動員数 7,502 (1試合平均 313人)
得点王 チョ・ヨンチョル(枚方)
髙原直泰(沖縄)(3得点)
2019
2021
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全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020(ぜんこくちいきサッカーチャンピオンズリーグ2020)は、2020年11月6日から11月23日まで、栃木県兵庫県佐賀県及び千葉県で開催された44回目の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)である。

概要[編集]

2020年9月2日に日本サッカー協会(JFA)から大会要項が発表された[1]。これに先立って、2020年7月21日に、例年この大会の出場資格を争う大会である「第56回全国社会人サッカー選手権大会」(三重とこわか国体サッカー競技リハーサル大会、通称「全社」)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い中止となったことを受け、出場枠の割り当ての変更が発表された[2]

会場[編集]

1次ラウンド
試合会場名 所在地 画像
A 下野市大松山運動公園陸上競技場 栃木県下野市
B SAGAサンライズパーク陸上競技場 佐賀県佐賀市
C 五色台運動公園メイングラウンド 兵庫県洲本市
決勝ラウンド
試合会場名 所在地 画像
ゼットエーオリプリスタジアム 千葉県市原市

出場チーム[編集]

2020年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ参加クラブの所在地
  1. 2020年度の各地域リーグより各1チーム(計9チーム)
    例年であれば「各リーグ最上位カテゴリの優勝チーム(優勝チームが辞退した場合は2位チーム)」となるが、この年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、一部の地域で選出方法が異なっている。
  2. 各地域リーグで2位となったJリーグ百年構想クラブを補充する(複数存在する場合はJリーグ百年構想クラブに承認された順序が早いクラブを優先する。また、この要件での出場権獲得は各クラブ1回限りとする)。
    • 該当無し(地域リーグ所属の百年構想クラブのうち、栃木シティFCは関東1部優勝で出場権獲得済み、VONDS市原は関東1部4位で要件を満たせず)
  3. 1.及び2.の条件で12チームに満たない場合は、地域リーグ2位チームの中で、JFLへ入会を希望するチームを「2010年6月末の全国社会人サッカー連盟加盟登録チームの多い順番(関東→関西→九州→東海→北海道→中国→北信越→東北→四国)」で巡回し輪番により補充する(いわゆる「輪番枠」。2020年度は関東→関西→九州の順)。
  4. 以上の条件で地域より出場チームがない場合は、全国社会人サッカー連盟で裁定し配分する(上記条件で12チームが決定したため採用せず)。

試合方式[編集]

JFAの発表した大会要項[1] に基づく。

  • 1次ラウンドは出場12チームを4チームずつ3グループに分け、1回戦総当たりリーグ戦を戦う。各グループ1位の3チームと、各グループ2位のうち成績最上位チームの計4チームが決勝ラウンドに進出する。決勝ラウンドも4チームが1回戦総当たりリーグ戦を戦う。
    • グループ分けについては前年と同様で、2020年10月24日に日本サッカー協会ビルにて以下の方法で行われ、関西サッカーリーグYouTube公式チャンネルで配信された[4]
      1. 各地域リーグ優勝チームのうち1次ラウンド会場を含む地域である3チーム(下野:栃木C、五色台:枚方、SAGA:沖縄。便宜上「第1グループ」と表現する)、これ以外の各地域リーグ優勝チーム6チーム(同「第2グループ」)、輪番枠で出場する3チーム(浦安、L京都、JFC宮崎。同「第3グループ」)を振り分ける。これにより、「第1グループ」と「第3グループ」の各チームは同一のグループにならないことがあらかじめ決まっている。
      2. グループ名(A・B・C)を記したボールを1つずつ入れた「ポット1」「ポット3」と2つずつ入れた「ポット2」、グループごとのポジション番号(A-1 - C-4)を記したボールを入れた3種類の「ポットA・B・C」、1から4の番号の書かれた「抽選箱」を用意する。
      3. まず「抽選箱」を3回抽選し、グループごとの決勝ラウンドのポジションを決定する。残ったポジションはワイルドカード(1次ラウンド2位最上位)の枠となる。
      4. 次に、第1グループの3チームが「ポット1」を抽選し、これに対応した「ポットA・B・C」を抽選して、1次ラウンド会場とグループを紐付けると共に、各チームのポジションを決定する。
      5. 続いて、第2グループの6チームが「ポット2」と、これに対応した「ポットA・B・C」を抽選して、各チームのポジションを決定する。
      6. 最後に、第3グループの3チームが「ポット3」を抽選し、各チームのポジションを決定する。この場合、同一地域リーグのチームと同じグループになる可能性については考慮されない。
  • 試合は45分ハーフで延長戦PK戦は行わない。
  • 1次ラウンド・決勝ラウンドとも、試合ごとに勝ち点(90分での勝利=3、引き分け=1、90分での敗戦=0)を与え、3試合での累計勝ち点により順位を決定する。同勝ち点の場合は得失点差→総得点数→当該チーム間の対戦成績(各グループ2位の最上位を決める場合には比較対象としない)→反則ポイントで優劣を定め、それでも差がつかない場合は抽選とする。

試合スケジュール[編集]

1次ラウンドは、全試合が全国社会人サッカー連盟(Aグループ・下野)[5]関西サッカーリーグ(Bグループ・SAGA)[6]、兵庫県社会人サッカー連盟(Cグループ・五色台)[7] のYouTubeチャンネルで生配信された。

1次ラウンド[編集]

Aグループ[編集]

チーム
A2 栃木シティFC 9 3 3 0 0 6 1 +5
A4 北海道十勝スカイアース 6 3 2 0 1 4 3 +1
A1 ブランデュー弘前FC 3 3 1 0 2 2 5 -3
A3 AS.Laranja Kyoto 0 3 0 0 3 1 4 -3

#1
2020年11月6日
10:45
ブランデュー弘前FC 0 - 2 栃木シティFC
公式記録 (PDF) 田中輝希 59分にゴール 59分 (PK)
吉田篤志 79分にゴール 79分
下野市立大松山運動公園陸上競技場
観客数: 621人
主審: 安川公規

#2
2020年11月6日
13:30
AS.Laranja Kyoto 0 - 1 北海道十勝スカイアース
公式記録 (PDF) 松尾雄斗 76分にゴール 76分
下野市立大松山運動公園陸上競技場
観客数: 226人
主審: 原崇

#7
2020年11月7日
10:45
ブランデュー弘前FC 1 - 0 AS.Laranja Kyoto
高橋佳 21分にゴール 21分 公式記録 (PDF)
下野市立大松山運動公園陸上競技場
観客数: 401人
主審: 宗像瞭

#8
2020年11月7日
13:30
栃木シティFC 2 - 0 北海道十勝スカイアース
大島嵩弘 18分にゴール 18分
岡庭裕貴 54分にゴール 54分
公式記録 (PDF)
下野市立大松山運動公園陸上競技場
観客数: 853人
主審: 高橋悠

#13
2020年11月8日
10:45
ブランデュー弘前FC 1 - 3 北海道十勝スカイアース
川元雄太 32分にゴール 32分 公式記録 (PDF) 縄靖也 9分にゴール 9分87分
田中正也 72分にゴール 72分
下野市立大松山運動公園陸上競技場
観客数: 341人
主審: 原崇

#14
2020年11月8日
13:30
栃木シティFC 2 - 1 AS.Laranja Kyoto
吉田篤志 80分にゴール 80分 (PK)
田中輝希 83分にゴール 83分
公式記録 (PDF) 磯部隼也 58分にゴール 58分 (PK)
下野市立大松山運動公園陸上競技場
観客数: 597人
主審: 宗像瞭

Bグループ[編集]

チーム
B2 FC刈谷 7 3 2 1 0 4 1 +3
B1 ブリオベッカ浦安 5 3 1 2 0 6 3 +3
B3 沖縄SV 4 2 1 1 1 5 4 +1
B4 SRC広島 0 3 0 0 3 1 8 -7

#3
2020年11月6日
10:45
ブリオベッカ浦安 1 - 1 FC刈谷
吉田武史 67分にゴール 67分 公式記録 (PDF) 鯉沼晃 43分にゴール 43分
SAGAサンライズパーク陸上競技場
観客数: 83人
主審: 谷弘樹

#4
2020年11月6日
13:30
沖縄SV 3 - 1 SRC広島
髙原直泰 20分にゴール 20分
山内達朗 30分にゴール 30分36分
公式記録 (PDF) 二井野巧 47分にゴール 47分
SAGAサンライズパーク陸上競技場
観客数: 85人
主審: 井出本瞭

#9
2020年11月7日
10:45
ブリオベッカ浦安 2 - 2 沖縄SV
小島樹 55分にゴール 55分
山崎紘吉 90+2分にゴール 90+2分
公式記録 (PDF) 髙原直泰 45+1分にゴール 45+1分 (PK)69分
SAGAサンライズパーク陸上競技場
観客数: 156人
主審: 中村一貴

#10
2020年11月7日
13:30
FC刈谷 2 - 0 SRC広島
播磨来樹 34分にゴール 34分
福家勇輝 52分にゴール 52分
公式記録 (PDF)
SAGAサンライズパーク陸上競技場
観客数: 86人
主審: 山口隆平

#15
2020年11月8日
10:45
ブリオベッカ浦安 3 - 0 SRC広島
秋葉勇志 6分にゴール 6分
吉田武史 33分にゴール 33分
山崎紘吉 37分にゴール 37分
公式記録 (PDF)
SAGAサンライズパーク陸上競技場
観客数: 105人
主審: 井出本瞭

#16
2020年11月8日
13:30
FC刈谷 1 - 0 沖縄SV
 佐々木宏樹 5分にゴール 5分 公式記録 (PDF)
SAGAサンライズパーク陸上競技場
観客数: 235人
主審: 山口隆平

Cグループ[編集]

チーム
C4 FC TIAMO枚方 7 3 2 1 0 3 0 +3
C3 福井ユナイテッドFC 5 3 1 2 0 2 0 +2
C2 FC徳島 3 3 1 0 2 3 5 -2
C1 J.FC MIYAZAKI 1 3 0 1 2 2 5 -3

#5
2020年11月6日
10:45
J.FC MIYAZAKI 2 - 3 FC徳島
鈴木将馬 29分にゴール 29分 (PK)
曽我部慶太 45+2分にゴール 45+2分
公式記録 (PDF) 後藤卓磨 26分にゴール 26分
中林一樹 74分にゴール 74分77分 (PK)
五色台運動公園メイングラウンド
観客数: 75人
主審: 高崎航地

#6
2020年11月6日
13:30
福井ユナイテッドFC 0 - 0 FC TIAMO枚方
公式記録 (PDF)
五色台運動公園メイングラウンド
観客数: 105人
主審: 田邉裕樹

#11
2020年11月7日
10:45
J.FC MIYAZAKI 0 - 0 福井ユナイテッドFC
公式記録 (PDF)
五色台運動公園メイングラウンド
観客数: 138人
主審: 川勝彬史

#12
2020年11月7日
13:30
FC徳島 0 - 1 FC TIAMO枚方
公式記録 (PDF) チョ・ヨンチョル 73分にゴール 73分
五色台運動公園メイングラウンド
観客数: 183人
主審: 舟橋崇正

#17
2020年11月8日
10:45
J.FC MIYAZAKI 0 - 2 FC TIAMO枚方
公式記録 (PDF) 岡本英也 4分にゴール 4分
小谷健悟 42分にゴール 42分
五色台運動公園メイングラウンド
観客数: 211人
主審: 高崎航地

#18
2020年11月8日
13:30
FC徳島 0 - 2 福井ユナイテッドFC
公式記録 (PDF) 金村賢志郎 66分にゴール 66分
我那覇和樹 90+3分にゴール 90+3分
五色台運動公園メイングラウンド
観客数: 122人
主審: 舟橋崇正

各グループ2位[編集]

チーム
A 北海道十勝スカイアース 6 3 2 0 1 4 3 +1
B ブリオベッカ浦安 5 3 1 2 0 6 3 +3
C 福井ユナイテッドFC 5 3 1 2 0 2 0 +2

決勝ラウンド[編集]

チーム
F1 C1位 FC TIAMO枚方 5 3 1 2 0 6 1 +5
F3 B1位 FC刈谷 5 3 1 2 0 4 1 +3
F4 A1位 栃木シティFC 5 3 1 2 0 1 0 +1
F2 WC 北海道十勝スカイアース 0 3 0 0 3 0 9 -9

#19
2020年11月19日
10:45
FC TIAMO枚方 5 - 0 北海道十勝スカイアース
チョ・ヨンチョル 45+2分にゴール 45+2分63分
佐藤諒 51分にゴール 51分
福森大樹 87分にゴール 87分90分
公式記録 (PDF)
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 230人
主審: 加藤正和

#20
2020年11月19日
13:30
FC刈谷 0 - 0 栃木シティFC
公式記録 (PDF)
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 250人
主審: 友政利貴

#21
2020年11月21日
10:45
FC TIAMO枚方 1 - 1 FC刈谷
道上隼人 90+4分にゴール 90+4分 公式記録 (PDF) 鯉沼晃 90分にゴール 90分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 422人
主審: 原田雅士

#22
2020年11月21日
13:30
北海道十勝スカイアース 0 - 1 栃木シティFC
公式記録 (PDF) 大島嵩弘 68分にゴール 68分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 469人
主審: 梅田智起

#23
2020年11月23日
10:45
FC TIAMO枚方 0 - 0 栃木シティFC
公式記録 (PDF)
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 863人
主審: 道山悟至

#24
2020年11月23日
13:30
北海道十勝スカイアース 0 - 3 FC刈谷
公式記録 (PDF) 佐藤悠希 15分にゴール 15分34分 (PK)
佐々木宏樹 62分にゴール 62分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 645人
主審: 鈴木智也

最終結果[編集]

  • 優勝:FC TIAMO枚方
  • 2位:FC刈谷
  • 3位:栃木シティFC
  • 4位:北海道十勝スカイアース

上位2チームは12月8日に行われたJFL理事会において、JFLへの入会が承認された[8]

脚注[編集]

注記[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 大会要項”. 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020公式サイト. 日本サッカー協会. 2020年9月2日閲覧。
  2. ^ 2020年度第56回全国社会人サッカー選手権大会(三重とこわか国体サッカー競技リハーサル大会)中止決定のお知らせ』(プレスリリース)日本サッカー協会、2020年7月20日http://www.jfa.jp/news/00025125/2020年8月7日閲覧 
  3. ^ KYFA第48回九州サッカーリーグ リーグ戦中止のお知らせ』(プレスリリース)J.FC MIYAZAKI、2020年8月11日http://jfc-miyazaki.com/wp/2020/08/11/top_news_34/2020年8月11日閲覧 
  4. ^ 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020 組み合わせ抽選会(LIVE) - YouTube(関西サッカーリーグ【KSLTV】)
  5. ^ 全国社会人サッカー連盟 - YouTubeチャンネル
  6. ^ 関西サッカーリーグ【KSLTV】 - YouTubeチャンネル
  7. ^ 兵庫県社会人サッカー連盟 - YouTubeチャンネル
  8. ^ お知らせ「第23回日本フットボールリーグ新入会チームについて」”. 日本フットボールリーグ (2020年12月8日). 2020年12月8日閲覧。

外部リンク[編集]