water (ロックバンド)

water
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ロック
オルタナティヴ・ロック
ポップ・ロック
パワー・ポップ
活動期間 1994年 -
レーベル 東芝EMI
1998年 - 2000年
事務所 Cube Group(1997年 - 2000年)
公式サイト water オフィシャルブログ
メンバー 江沼学宮永治郎鎌田雅人中川量吉田太郎
旧メンバー 岡本慎吾菊池達也

water(ウォーター)は、日本ロックバンド。所属していたレコード会社は東芝EMI、所属していた事務所はCube Group

概要[編集]

結成からメジャーデビュー[編集]

鎌田雅人が発起人となって、1994年に結成する。市川CLUB GIOが最初のライブとなった。以来、四谷フォーバレーを中心に活動する。「トランジスターグラマー」「アジテーションプロパガンダ」「THE NATIVE SUN」「東京メガネサウルス」など、名前が固定せず、ようやく、1996年に「water」と決定している。熱心なライブ活動と、宮永治郎が所属していたレコーディングスタジオの協力で、実験的なレコーディング、浅井健監督(代表作:サザンオールスターズTSUNAMIthe brilliant greenの作品など)とのPV撮影を重ねていた。客の動員数が飛躍的に伸びた1996年、6社のレコードメーカーからメジャーデビューの打診を受ける。1997年には、Cube Groupの所属アーティストとして、メジャーへの道を歩み始めた。waterのリーダーは黎明期から長い間、鎌田雅人が務めていたが、滅茶苦茶なやり方を見かねた所属事務所社長の意見で、宮永治郎に変更されている。

メジャーデビューからメンバーチェンジ[編集]

1998年、東芝EMIよりメジャーデビュー。デビューシングル「クローバー」、アルバム「奇跡の人」は評論家達からの評判が芳しくなかったが、9月9日発売されたシングル「眩しい夜」で新たなファンを獲得した。その頃、メンバー間の不和は最高潮に達し、同年11月には、ベースの岡本慎吾が脱退。以前から親交の深かった中川量がwaterをサポートした。

解散へ[編集]

不和からの脱却、東名阪ライブツアーなど精力的にステージを重ねていたが、黎明期の勢いを盛り返す事はなかった。宮永治郎と鎌田雅人は、共作をする事がなくなり、毛色の違う作品を作り続け音楽性は分裂していったが、hitomiに提供した「LOVE 2000」なども生まれている。2000年になると、セールスや動員が伸び悩み、東芝EMIとの契約が切れる事が決定する。皮肉にも最後の作品「インテリアくらげ」が最高の評価を受ける事となった。2000年7月、ON AIR WESTのワンマンライブで、活動休止を宣言。2001年、1月8日、アマチュア時代に出演していた四谷FOURVALLEYで、解散ライブを行い、自ら終止符を打った。

解散後[編集]

演奏力の高いメンバー同士の親交はその後も続き、2002年、江沼学は鎌田雅人とGANESHAを結成。一度だけライブを行ったが活動を取りやめている。宮永治郎と鎌田雅人は、2001年、THE CONVOYの武道館ライブに出演した。吉田太郎と中川量は高見沢俊彦のライブで、鎌田雅人と中川量は岸谷香のライブで、宮永治郎と中川量は、hitomiのライブ、鎌田雅人と吉田太郎は山田タマルのライブで共演した。鎌田雅人と中川量と宮永治郎は東宝ミュージカル「RENT」で演奏していたなど、枚挙にいとまがない。そして、鎌田雅人と宮永治郎はプロデューサーとしても活躍している。

再結成[編集]

2006年に、急速に再結成に向けて動き始める。四谷フォーバレーの閉店に向けて、店長の要請でwaterの再結成ワンマンワンマンライブ(2006年7月26日)が決定した。翌年、両国 Boot camp Fourvalleyがオープンした時も、再結成ライブを行った(2007年5月1日)。2010年2月21日、ハイチ救済ライブに出演。2013年8月24日、FMサルース84.1MHZ presents 音楽番組「プラチナミュージックレディオ」公開収録LIVEに出演した。2013年8月31日南青山MANDALAにてワンマンライブを行い、今後も活動して行く旨を発表した。

メンバー[編集]

現在のメンバー[編集]

  • 江沼学(えぬま まなぶ)
    ボーカル、作詞作曲担当。結成当時からのメンバー。家業を継ぎ、現在は電気工事会社の専務。1970年9月8日、茨城県生まれ。2児の父。「まなぶん」と呼ばれていた。
  • 宮永治郎(みやなが じろう)
    ギター、作詞作曲担当。リーダー。結成当時からのメンバー。ギタリスト、作曲家、レコーディングプロデューサーとしても活動する。1969年10月1日、神奈川県生まれ。「じっちゃん」と呼ばれていた。
  • 鎌田雅人(かまた まさと)
    キーボード、作詞作曲担当。結成当時からのメンバー。キーボーディスト、作曲家、レコーディングプロデューサーとしても活動する。日本テレビ系『歌スタ!!』のウタイビトハンターとしてテレビ出演をする。第42回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。1971年2月7日、茨城県生まれ。「まーくん」と呼ばれていた。
  • 中川量(なかがわ りょう)
    ベース担当。徳永善也と「リトルバッハ」(1995年デビュー)に在籍していた。1998年よりwaterのサポートを開始する。高見沢俊彦岸谷香などのサポートを務める。1969年12月10日、富山県生まれ。「りょうぽん」「りょうちゃん」と呼ばれていた。
  • 吉田太郎(よしだ たろう)
    ドラム担当。第3代リーダー。結成当時からのメンバー。THE ALFEEなどのサポートドラマーを務める。1973年4月15日、東京都生まれ。「たろうくん」「たーちん」と呼ばれていた。

元メンバー[編集]

  • 岡本慎吾(おかもと しんご)
    ベース担当。結成当時のメンバー。1998年脱退。一時期は、鎌田雅人のマネージャーを務めた。
  • 菊池達也(きくち たつや)
    ギター担当。結成当時のメンバー。1995年脱退。marbleとして活動中。

レコーディング サポートミュージシャン[編集]

ファンクラブ[編集]

  • waterbed(ライブチケットの先行予約、会報の発行、ファンクラブイベント)

ディスコグラフィー[編集]

シングル作品[編集]

  • クローバー(1998年4月29日発売)TODT-5139 ※TBS系「チューボーですよ!」エンディングテーマ
    1. クローバー
      (作詞:宮永治郎 作曲:鎌田雅人 編曲:water、本山晴一郎)
    2. ナイフ
      (作詞:岡本慎吾 作曲:宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
  • 眩しい夜(1998年9月9日発売)TODT-5196 ※テレビ朝日系「リングの魂」エンディングテーマ
    1. 眩しい夜
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water、本山晴一郎)
    2. 手紙
      (作詞:鎌田雅人、宮永治郎 作曲:鎌田雅人 編曲:water、本山晴一郎、ストリングスアレンジ:鎌田雅人)
    3. 二度目の夏
      (作詞作曲:宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
  • 届かない歌(1999年1月29日発売)TODT-5248 ※NHK-BS2新・真夜中の王国」火曜日エンディングテーマ
    1. 届かない歌
      (作詞:鎌田雅人、宮永治郎 作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    2. スローマン
      (作詞作曲:宮永治郎 編曲:water)
    3. ビューティフルサンデー
      (作詞:鎌田雅人 作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    4. スローマン・リプライズ
      (作詞作曲:宮永治郎 編曲:water)
  • 熱い心のままで(1999年5月26日発売)TODT-5304 ※テレビ東京「夕方一番」エンディングテーマ
    1. 熱い心のままで
      (作詞:鎌田雅人、宮永治郎 作曲:鎌田雅人、宮永治郎 編曲:water)
    2. 非情のタイムリミット
      (作詞作曲:宮永治郎 編曲:water)
    3. 熱い心のままで (Backing Track)
    4. 非情のタイムリミット (Backing Track)
  • インテリアくらげ(2000年5月24日発売)TOCT-22067 ※JAPANESE DREAMランキング4位
    1. インテリアくらげ
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    2. ヘイ・ジョセフィーヌ
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    3. Leave Me
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)

アルバム作品[編集]

  • water(1997年12月3日発売)Qbix-1
    1. ピエロ
      (作詞:江沼学 作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    2. 二度目の夏
      (作詞作曲:宮永治郎 編曲:water)
    3. あくび
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    4. ちらちら
      (作詞:鎌田雅人、江沼学 作曲:鎌田雅人 編曲:water)
  • Continue?(1997年9月12日発売)Qbix-2
    1. ゲーム
      (作詞:岡本慎吾、江沼学 作曲:宮永治郎 編曲:water)
    2. クローバー
      (作詞:宮永治郎、江沼学 作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    3. C moon
      (作詞:江沼学 作曲:鎌田雅人、江沼学 編曲:water)
    4. チャパリーマン
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
  • 奇跡の人(1998年5月27日発売)TOCT-10271
    1. 遠い夜明け
      (作詞:江沼学 作曲:鎌田雅人、宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
    2. クローバー
      (作詞:宮永治郎 作曲:鎌田雅人 編曲:water、本山晴一郎)
    3. めざめ
      (作詞:江沼学 作曲:鎌田雅人、宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
    4. ナイフ
      (作詞:岡本慎吾 作曲:宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
    5. ラブリーデイ
      (作詞:鎌田雅人 作曲:鎌田雅人、宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
    6. ムーンライト
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water、本山晴一郎)
    7. シンボル
      (作詞:江沼学 作曲:宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
    8. 笑顔の虹を追いかけて
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water、本山晴一郎)
    9. フリーズドライの夢
      (作詞:宮永治郎 作曲:鎌田雅人、宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
    10. WAVE
      (作詞:江沼学 作曲:宮永治郎 編曲:water、本山晴一郎)
  • ONE(2014年8月8日発売)wr-01
    1. Wooooo
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    2. 5 fingers
      (作詞作曲:宮永治郎 編曲:water)
    3. ラブソングNight & Day
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)

自主制作カセットテープ作品[編集]

  • water1(1996年10月発売)
    1. クローバー
      (作詞:宮永治郎、江沼学 作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    2. 空と少年と夢
      (作詞:鎌田雅人、江沼学 作曲:鎌田雅人、宮永治郎 編曲:water)
  • water2(1996年11月発売)
    1. You Foe?
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    2. 眩しい夜
      (作詞作曲:鎌田雅人 編曲:water)
    3. ROOM
      (作詞:江沼学、鎌田雅人 作曲:鎌田雅人 宮永治郎 編曲:water)
    4. Journey in the heaven
      (作詞:江沼学 作曲:宮永治郎 編曲:water)

その他の参加作品[編集]

  • Fill(1996年3月配布)TOR-0012 ※東放学園音響専門学校 平成7年度音響芸術科レコーディング技術演習CD
    • SUMMER HATE BLUES
      (作詞:江沼学 作曲:鎌田雅人)THE NATIVE SUN名義

提供作品[編集]

  • 春はどこから(作詞作曲:鎌田雅人)
    hitomi「LOVE2000」(作詞:hitomi 作曲:鎌田雅人)
  • ピエロ(作詞:江沼学 作曲:鎌田雅人)
    hitomi「Destiny」(作詞:hitomi 作曲:鎌田雅人)
  • 東京の空(作詞作曲:鎌田雅人)
    Peachy「ユメミルチカラ」(作詞:鈴木祥子 作曲:鎌田雅人)
  • 路面電車(作詞作曲:鎌田雅人)
    宇都宮隆「Ordinary Day」(作詞:真沙木唯 作曲:鎌田雅人)
  • 無重力(作詞作曲:鎌田雅人)
    FU JI KO アルバム「浮気なサファイア」に収録。

音楽配信[編集]

音楽ダウンロードサイト配信[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]