UボートI型

UボートI型
哨戒中のU-25
哨戒中のUボートI型U-25
基本情報
建造所 AG Weser
運用者  ナチス・ドイツ海軍
就役期間 1936年1940年
建造数 2隻 (喪失)
要目
排水量 862 トン (浮上時)
982 トン (潜航時)
長さ 72.5 m
6.2 m
吃水 4.3 m (浮上時)
推進器 ディーゼル・エレクトリック式
2 × MAN M8V40/46 8気筒ディーゼル機関, 2,800 hp (2089 kW)
2 × BBC GG UB720/8 複動式電動機, 965 hp (780 kW)
速力 18.6ノット (浮上時)
8.3ノット (潜航時)
航続距離 10ノットで7,900海里 (浮上時)
4ノットで78海里 (潜航時)
潜航深度 200 m
乗員 44 - 46人
兵装 魚雷発射管 6基 (艦首4基、艦尾2基)
魚雷14本
TMA機雷28基
105mm単装砲 1基
20mm対空機銃
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UボートI型 (U-Boot-Klasse I) は、第二次世界大戦中のドイツ海軍潜水艦

概要[編集]

1919年に締結されたヴェルサイユ条約によって潜水艦の保有および建造を一切禁止されたドイツ海軍は1922年6月に海軍技術会社(IvS)を設立し、外国向けの潜水艦を設計することで技術の温存・発展を図った。

1932年秋になると、ドイツ海軍は再軍備に向けた艦艇建造計画を打ち出し、その中には16隻の潜水艦も含まれていた。そのうち8隻は800t型の航洋型潜水艦であった。これがI型である。

基本的な設計はIvSがスペイン向けに建造したE1型を元にしており、当初はMVBIという秘匿名称で呼ばれていた。当初は32隻が建造される予定だったが、ドイツ海軍が航洋型潜水艦は500t型と1,000t型に集約する方針に転換したため、2隻のみの建造となった。

第二次世界大戦では、数少ない航洋型潜水艦として実戦配備されたが、水中での舵の反応が悪く、タンクの配置が原因でトリム調整が他の型と比べて難しいなど、運用側からの評価は芳しくなかった。2隻とも1940年に戦没した。

性能諸元[編集]

  • 全長:72.39m
  • 全幅:6.21m
  • 吃水:4.30m
  • 排水量:水上862、水中983t
  • 最大速度:水上18.6kt、水中8.3kt
  • 兵装:53cm魚雷発射管×6(艦首4、艦尾2 搭載魚雷14本)、105mm単装砲×1、20mm対空機銃×1
  • 乗員:43名(うち士官4名)

同型艦[編集]

関連項目[編集]