SBJ銀行

株式会社SBJ銀行
Shinhan Bank Japan
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[1]
本社所在地 日本の旗 日本
108-0014
東京都港区五丁目36番7号
設立 2009年1月8日
(SBJ金融準備株式会社)
業種 銀行業
法人番号 1010401079879
金融機関コード 0472
SWIFTコード SHBKJPJX
代表者 富屋 誠一郎(代表取締役社長)
金 載玟(代表取締役副社長)
資本金 350億円
(資本余剰金175億円含む)
(2022年3月31日現在)
発行済株式総数 350億株
経常利益 137億66百万円
(2022年3月31日現在)
純利益 95億40百万円
(2022年3月31日現在)
純資産 847億66百万円
(2022年3月31日現在)
総資産 1兆1247億67百万円
(2022年3月31日現在)
従業員数 327人
(2021年9月30日現在)
支店舗数 10店舗 (ローンセンター, 外貨両替所等を除く)
決算期 3月末日
主要株主 株式会社新韓銀行 (100%)
主要子会社 株式会社SBJ DNX
外部リンク www.sbjbank.co.jp
特記事項:
貸出金残高 : 9,233億78百万円
預金残高 : 9,578億89百万円
(2022年3月31日現在)
出典:[2][3]
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株式会社SBJ銀行(エスビージェイぎんこう、: Shinhan Bank Japan; : SBJ은행)は、韓国の大手銀行、「新韓銀行」 (Shinhan Bank; 신한은행) を中核とする 「新韓金融グループ」 (Shinhan Financial Group; 신한금융그룹) の日本における現地法人であり、外資系銀行である。

なお 「新韓金融グループ」 は、「韓国取引所」 (KRX) および ニューヨーク証券取引所 (NYSE) に上場している[2][4][5]

新韓銀行の海外拠点として1986年に日本進出後、外資系銀行では2番目に国内銀行として金融庁の許可を受け、2009年9月に開業した。また、預金保険制度の対象銀行である[2][6][7]

概要[編集]

1982年(昭和57年)韓国において新韓銀行が設立され、日本においては1986年(昭和61年)に大阪支店を開設した。

2009年(平成21年)1月8日新韓銀行の東京、大阪、福岡の3支店の事業を譲受ける目的で設立され、7月27日に金融庁より銀行免許を取得、9月14日に営業開始した。預金保険機構対象機関、全国銀行協会加盟。外国銀行の日本法人では、シティバンク銀行に続き、2社目である。

日本法人トップは、2017年時点では、日本の財務官僚出身者と本国の新韓銀行出身者とで、交互に就任しており、4代目となる現在の富屋誠一郎は元財務官僚で、国土交通省政策統括官から同社の顧問に転じていた。

沿革[編集]

  • 1986年3月19日 - 新韓銀行大阪支店を開設[8]
  • 1988年6月20日 - 新韓銀行東京支店を開設[9]
  • 1997年9月12日 - 新韓銀行福岡支店を開設。
  • 2004年 - 博多港羽田空港国際線両替所(暫定国際線ターミナル)開設。
  • 2009年
    • 1月8日 - 新韓銀行の在日支店の営業を譲受することを目的とし、同行の完全子会社・SBJ金融準備株式会社を東京に設立。
    • 4月28日 - 金融庁による営業免許予備審査終了[10]
    • 5月7日 - 株式会社SBJ銀行に商号変更。
    • 7月27日 - 金融庁より銀行免許を取得。[11]
    • 9月14日 - 新韓銀行大阪・東京・福岡支店の事業をSBJ銀行が譲受け[12]、SBJ銀行開業。
    • 11月25日 - 上本町支店を開設。
    • 12月22日 - 上野支店を開設。
  • 2010年
    • 2月10日 - 横浜支店を開設。
    • 7月6日 - 羽田空港国内線両替所を開設。
  • 2011年
    • 5月19日 - 神戸支店を開設。
    • 7月26日 - 福岡空港国際線両替所を開設。
    • 9月29日 - 新宿出張所を開設。
  • 2012年9月5日 - 名古屋支店を開設。
  • 2013年
    • 3月1日 - 新宿出張所を支店に昇格
    • 9月17日 - SBJ銀行本店および東京支店を虎の門から三田へ移転。
  • 2015年
    • 3月9日 - 東京本店営業部を開設。
    • 12月7日 - 東京支店を丸の内に移転。同行初となる路面店が開店。
  • 2018年4月9日 - 大阪ローンセンター開設
  • 2019年
    • 4月8日 - 東京ローンセンター開設。
    • 4月8日 - 新宿ローンセンターを開設(ANY住宅ローンセンターの名称を変更)。
  • 2020年
    • 3月29日 - 羽田空港第2ターミナル国際線両替所を開設。既存の両替所は羽田空港第3ターミナル両替所および羽田空港第2ターミナル国内線両替所に名称変更。
    • 4月1日 - システム子会社として株式会社SBJDNXを設立。

支店[編集]

すべて空中店舗となっていたが、2015年12月7日に千代田区丸の内に東京支店が同行初となる路面店として開店した(本店と同一ビル所在だったものを、同地に移転させた扱い)。

両替所

提携ATM[編集]

セブン銀行イオン銀行みずほ銀行ゆうちょ銀行イーネットとATM利用提携をしている。2019年(令和元年)7月末時点で、全国72924台のATMでキャッシュカードの利用が可能である。

2019年11月よりATM手数料の無料回数が改定され、セブン銀行、イオン銀行、イーネットATMは入出金を含む合計月10回、みずほ銀行、ゆうちょ銀行ATMは入出金を含む合計月3回。プレミアクラブのステージがブロンズの場合はセブン銀行、イオン銀行、イーネットATMは入出金を含む合計月15回、みずほ銀行、ゆうちょ銀行ATMは入出金を含む合計月5回。シルバー以上は以前と変更はない(無制限無料)。無料回数超過後は1回あたり110円の手数料が発生する。なお、硬貨はATMで下ろすことはできない。

送金[編集]

内国為替[編集]

全銀ネット経由で、国内の金融機関に対する振込みが可能である。振込は窓口もしくはインターネットバンキング「SBJダイレクト」での取り扱いとなる。

SBJダイレクトでの他行宛て振込は通算で月5回まで無料となっており、6回目以降は1回につき220円(税込)を要する。窓口では他行宛ての振込は330円(税込)の振込手数料がかかる。窓口、SBJダイレクトともにSBJ銀行宛ての振込は無料である。また、SBJプレミアクラブのステージの適用ステージに応じて窓口、インターネットバンキング共に振込手数料優遇が受けられる[13]

2021年10月に振込手数料無料回数が改定され、一部金融機関宛に設定していた振込手数料無料回数の制約は廃止された。

外国為替[編集]

円建てと外貨建て(韓国ウォン米ドルユーロ英ポンド)を取り扱っている。仕向け海外送金の場合は、手数料として取扱手数料3,000円(2015年10月末時点)と為替手数料(送金額により異なる)がかかる。特徴として、韓国ウォン建ての場合は手数料を無料としている。被仕向送金については手数料として取扱手数料1,000円(2015年10月末時点)と為替手数料(送金額により異なる)がかかる。

エクスプレス送金口座[編集]

あらかじめ登録しておいたエクスプレス送金口座に入金するだけで海外送金先の口座に自動送金されるサービス。口座開設には来店が必要だが、1度口座を作っておくと、インターネットバンキングやコンビニエンスストアでも海外送金できるのが特徴。年収によって、送金限度額が異なる。取扱通貨は日本円、韓国ウォン、米ドルが対象。韓国ウォン建て送金は一律1,000円である。

外貨両替[編集]

羽田空港国際線および国内線、福岡空港、博多港に両替所を設置している。営業時間は全店舗365日無休で、取扱通貨は各両替所ごとに異なるが、最大17カ国の通貨を取り扱っている。

スマートフォン用のアプリケーションとして、LINEと提携したLINE Pay外貨両替サービスアプリを管理及び配布している。

キャッシュカードの利用[編集]

キャッシュカードは、2011年(平成23年)3月以降、日本在住の18歳以上の口座保有者に対する発行を開始した。キャッシュカードのATM利用は2011年(平成23年)4月18日以降順次出来るようになり、同日からはセブン銀行イオン銀行の各ATMが利用提携を開始した。なお同年5月9日みずほ銀行ATMとの利用提携を開始し、2013年(平成25年)9月2日、イーネットとの業務提携によるコンビニATMサービスを開始した。2019年(令和元年)7月末時点で、全国72924台のATMでキャッシュカードの利用が可能である。

SBJダイレクト[編集]

2011年(平成23年)12月5日よりインターネットバンキングのサービスが開始。当行間振込みが24時間即時決済可能で何度でも無料である。他行振込も5回まで無料となっている。なお、開業7年目を記念して、7回まで無料とした。インターネットバンキング上で、円定期預金・円定期積金の開設および解約も可能であり、外貨預金も開設できることが特徴。乱数表によるセキュリティカード若しくはトークン(ワンタイムパスワード生成機)によるセキュリティ対策を講じている。

法人版のBizダイレクトでは、総合振込サービス、自動振替サービス、海外送金の受付が可能である。信用状等の取引ができる輸入出業務も可能であり、手数料は個人・法人とも無料である。ただし一部銀行は月3回までと制限されている。

クレジットカード「SBJ VISA」[編集]

九州カードと提携し、クレジットカードの取り扱いを2015年3月23日から開始。韓国から来日した駐在員も一定の審査を満たすと発行してくれるのが特徴。駐在員は条件付き、法人や個人は年会費が永久無料となっており、ETCカードや家族会員も取り扱っている。種類はクラシックとゴールドがある。VISAワールドプレゼントポイントが貯まる。

信用格付[編集]

信用格付 (2022年12月29日現在)[2]
格付機関 対象 格付 見通し
ムーディーズ・ジャパン 長期預金格付
(自国通貨建)
A2 安定的
短期預金格付
(自国通貨建)
P-1
JCR 長期発行体格付 AA- 安定的

脚注[編集]

  1. ^ 組織体制・役員一覧 - 株式会社SBJ銀行
  2. ^ a b c d 銀行概要・沿革|企業情報|SBJ銀行について|SBJ銀行
  3. ^ 令和元年度本決算公告 - SBJ銀行
  4. ^ KRX: 055550 - 네이버 증권(朝鮮語)
  5. ^ NYSE: SHG - NYSE(英語)
  6. ^ 銀行業の免許について - 金融庁
  7. ^ 対象金融機関 - 預金保険機構
  8. ^ 1986年(昭和61年)3月19日大蔵省告示第48号「外国為替業務を営むことについて認可した件」
  9. ^ 1988年(昭和63年)6月20日大蔵省告示第95号「外国為替業務を営むことについて認可した件」
  10. ^ 新韓銀行プレスリリース「『SBJ金融準備株式会社』の『営業の免許の予備審査』終了について」
  11. ^ 金融年報編集委員会『平成21年度版 金融年報』62頁
  12. ^ 『官報』号外第201号122ページ、2009年(平成21年)9月18日「会社その他の公告 事業の譲渡完了等に関するお知らせ」
  13. ^ SBJプレミアクラブ|個人のお客さま|SBJ銀行”. www.sbjbank.co.jp. 2022年4月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]