赤シャツの逆襲

赤シャツの逆襲』(あかシャツのぎゃくしゅう)は、南海放送で放送されたラジオドラマおよびテレビドラマ

概要[編集]

南海放送のアナウンサー(現:代表取締役会長)の田中和彦が原作を手がけた、夏目漱石による日本の中編小説坊つちやん」をモチーフにしたオリジナルの裁判コメディドラマである。

1985年2016年にラジオドラマ版、2017年にテレビドラマ版が放送された。2016年・2017年の各回では、若干のアレンジがされている。

あらすじ[編集]

小説「坊つちやん」の登場人物の「赤シャツ」は憎まれ役として描かれている。世間では「『赤シャツ』は小悪党」というのが定着している。

その赤シャツのモデルは、漱石の松山中学教師赴任時代の教頭だった横地石太郎とされているが、実際の横地は小説内の描写とは正反対の立派な人格者だった。

「『赤シャツ』は小悪党」というパブリックイメージに傷つけられた者がいた。横地石太郎本人と横地家の子孫たちである。長年に渡り悪党のレッテルを貼られ悪人呼ばわりされ続けてきた横地家の子孫たちは、先祖の汚名をそそぐべく、漱石の子孫および出版社を相手取り「横地石太郎への名誉毀損に対する謝罪」「小説「坊つちやん」の出版差し止め」の訴訟を起こす。果たして「赤シャツ訴訟」の判決はいかに?

ラジオドラマ版[編集]

第1弾:1985年12月29日放送 
文化庁芸術祭賞受賞。放送文化基金賞(第12回ドラマ番組部門奨励賞)受賞。制作・演出:吉村斌
放送ライブラリーでの聴取が可能[1]
第2弾「赤シャツの逆襲2~漱石はそれを我慢できない~」:2016年5月29日放送[2]
日本民間放送連盟賞優秀賞受賞。「なぜ、漱石が一年で松山の地を去ったのか」の謎に迫るものになっている。

テレビドラマ版[編集]

正岡子規・漱石の生誕150周年」の2017年11月24日の19:00~19:56に、愛媛ローカルで放映された。

ドラマは「あの世から甦った横地石太郎と夏目漱石が法廷で激突する」というものになっている。

キャスト[編集]

テレビドラマ版スタッフ[編集]

劇中「松山地方裁判所」ロケ地:「埼玉県東部清掃組合・第一工場」

脚注[編集]

  1. ^ 放送ライブラリーHP内検索結果より。2018年2月25日確認
  2. ^ 南海放送HP内2016年9月15日分プレスリリース


外部リンク[編集]