第5共和国 (テレビドラマ)

第5共和国』(だい5きょうわこく、제5공화국)は、2005年4月23日から2005年9月11日までMBCで放送された大韓民国テレビドラマ

概要[編集]

1979年10月26日に起きた金載圭KCIA部長による朴正煕大統領などの暗殺事件(朴正煕暗殺事件)以降、国軍保安司令官から2度に渡るクーデターの末に政権の実権を握り、大統領にまで上り詰めた全斗煥の集権過程と大統領時代、そしてその没落を中心として第五共和国時代の韓国政治を描いたドラマ。軍事独裁政権時の韓国を題材にしたMBCの「共和国」シリーズを9年ぶりに復活させた作品で[1],「MBC週末企画スペシャルドラマ」として制作された。

全41話で、1979年の朴正熙暗殺事件から粛軍クーデター5・17非常戒厳令拡大措置光州事件、全斗煥による権力掌握と第五共和国成立,6月民主抗争民主化宣言(1987年),第六共和国成立後の金泳三政権による全斗煥らの逮捕と裁判,全斗煥・盧泰愚の特赦(1996年)までを扱っている。

主な出演者[編集]

第5共和国[編集]

ハナフェ[編集]

10.26事件[編集]

12.12事件[編集]

暫定政府閣僚[編集]

3金勢力など[編集]

アメリカ政府関係者[編集]

日本[編集]

光州事件[編集]

三清教育隊[編集]

金大中事件・金大中死刑判決[編集]

張玲子事件[編集]

緑化事業[編集]

  • ユン・ソンナム:強制徴兵される大学生,陸軍二等兵 - キム・スグン朝鮮語版
  • イ・ユンソン:偽装活動家(出身大学へのスパイ(プラークチャ))になるよう拷問を受け自殺する陸軍二等兵[3] - ?

スージー・キム事件[編集]

朴鍾哲拷問致死事件[編集]

その他[編集]

  • ナレーター:アン・ジファン

制作スタッフ[編集]

  • 企画:シン・ホギュン
  • 脚本:ユ・ジョンス
  • 演出:イム・テオ、キム・サンレ

サブタイトル[編集]

話数 サブタイトル 日本版サブタイトル 視聴率(全国) 視聴率(首都圏)
01話 운명의 총소리 10・26(Ⅰ) 運命の銃声10.26 12.8% 13.2%
02話 운명의 총소리 10・26(Ⅱ) 16.3% 16.6%
03話 운명의 총소리 10・26(Ⅲ) 13.5% 13.5%
04話 12・12군사쿠데타(Ⅰ) 12.12軍事クーデター 15.8% 16.3%
05話 12・12군사쿠데타(Ⅱ) 13.4% 14.4%
06話 12・12군사쿠데타(Ⅲ) 17.4% 17.8%
07話 12・12군사쿠데타(Ⅳ) 14.5% 15.3%
08話 12・12군사쿠데타(Ⅴ) 15.0% 15.5%
09話 12・12군사쿠데타(Ⅵ) 13.6% 14.1%
第10話 12・12 역쿠데타(Ⅰ) 12.12逆クーデター 13.7% 13.8%
第11話 12・12 역쿠데타(Ⅱ) 10.7% 11.2%
第12話 서울의 봄 ソウルの春 11.6% 11.3%
第13話 K-공작계획 K-工作活動 12.8% 12.6%
第14話 5.17 군사쿠데타 5.17軍事クーデター 12.9% 13.7%
第15話 5.18 광주민주화운동(Ⅰ) 光州民主化運動 12.8% 13.1%
第16話 5.18 광주민주화운동(Ⅱ) 15.4% 15.3%
第17話 5.18 광주민주화운동(Ⅲ) 14.6% 14.8%
第18話 5.18 광주민주화운동(Ⅳ) 13.7% 13.7%
第19話 5·18 광주민주화운동(Ⅴ) 11.2% 11.2%
第20話 혁명위원회-국보위 革命委員会-国保委 15.4% 15.7%
第21話 최규하 하야작전 崔圭夏下野作戦 11.9% 11.9%
第22話 비밀 사조직 하나회 秘密私組織一心(ハナ)会 14.3% 13.5%
第23話 삼청교육대(Ⅰ) 三清教育隊 13.6% 13.9%
第24話 삼청교육대(Ⅱ) 13.9% 14.0%
第25話 김대중 내란음모사건 金大中内乱陰謀事件 12.8% 13.2%
第26話 언론 통폐합 言論統廃合 13.0% 13.5%
第27話 큰손 장영자(Ⅰ) 仕手張玲子 10.9% 11.5%
第28話 큰손 장영자(Ⅱ) 11.9% 12.3%
第29話 큰손 장영자(Ⅲ) 12.5% 13.5%
第30話 청와대 비서실 青瓦台秘書室 14.2% 14.6%
第31話 녹화사업-프락치(Ⅰ) 緑化事業-偽装活動家 9.7%
第32話 녹화사업-프락치(Ⅱ) 9.9% 10.9%
第33話 국제그룹 해체(Ⅰ) 国際グループ解体 11.3% 11.9%
第34話 국제그룹 해체(Ⅱ) 11.5% 11.9%
第35話 200톤 물폭탄 - 금강산댐 200万トン水爆弾-金鋼山ダム 12.8% 12.7%
第36話 여간첩 수지김 조작사건 女スパイ、スージーキム捏造事件 9.0% 8.9%
第37話 박종철 고문치사 사건 朴鍾哲拷問致死事件 10.8% 11.5%
第38話 민주당 창당 방해사건-용팔이 民主党創党妨害事件-ヨンパリ 11.6% 11.9%
第39話 6.10 항쟁 6.10抗争 15.5% 15.5%
第40話 6.29 선언 6.29宣言 14.9% 14.9%
第41話 적과 동지 敵と同志 17.9% 17.4%

反応[編集]

放映当時登場人物の大半が健在ということもあり、当事者たちから激しい抗議を受けるなど大きな物議を醸した。

当時軍の中枢だった許和平、鄭鎬溶、黄永時、高明昇朝鮮語版、張世東、李鶴捧、鄭棹永、張基梧、申允熙、李基龍、崔雄ら12名は、本作は事実を意図的に歪曲し軍部の残虐さをアピールした「政治報復のツール」であるとし三度にわたって共同抗議声明を発表[4]、一方制作側も最終回終了後反論文を発表した。

また、当時国家安全企画部の特別補佐官朴哲彦朝鮮語版はスージー・キム事件に自身が関与したかのような描写がなされているとして名誉棄損でMBCとプロデューサーを相手に訴訟を起こし、一部勝訴判決を受けた[5]

出典[編集]

  1. ^ 10年前に放送された前作の『第4共和国』では、朴正煕大統領を中心に描かれており、10年前と同じ配役はイ・チャンファンキム・ソンギョムイ・ハヌキム・ギヒョンだけである。
  2. ^ なお,各登場回の日本語版冒頭では,「このドラマは史実をもとにして創作されたフィクションであり,登場人物である瀬島龍三さんの劇中における行動・発言が真実かどうかは確認されていません。」というお断りがある。
  3. ^ 劇中で彼は成均館大学の学生とされているが,実在の李氏は漢陽大学の学生であるとの指摘もある(2013年9月16日付「ハンギョレ21」第978号)
  4. ^ 장세동 허화평 등 5공인사 "'제5공화국'은 전두환죽이기" 성명
  5. ^ そのため韓国での再放送やレンタル版では,この回の朴哲彦(演:イ・スンヒョン)登場シーンにモザイクや音声カットの処理がされている。また日本語版ではノーカットで放映しているが,最後に「おことわり」のクレジットがある。

関連項目[編集]

先代
第4共和国
ドラマ『共和国』シリーズ
第5共和国
次代
(未定)