海軍割烹術参考書

海軍割烹術参考書
編集者 舞鶴海兵団
訳者 前田雅之(復刻版現代語訳監修)
発行日 1908年(明治41年)9月1日
2007年(平成19年)8月1日(復刻版)
発行元 イプシロン出版企画(復刻版)
ジャンル 料理書
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 167(復刻版)
公式サイト 舞鶴に残る「海軍の料理教科書」3冊をWEBで初公開!
コード ISBN 978-4903145242(復刻版)
ウィキポータル 食
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海軍割烹術参考書』(かいぐんかっぽうじゅつさんこうしょ)は、明治時代旧日本海軍舞鶴海兵団が、海軍五等主厨(調理担当の隊員)の育成を目的に編纂し、1908年(明治41年)9月1日に発行・配布した料理教科書である。

原本は京都府舞鶴市の海上自衛隊第4術科学校が所蔵しており、2007年(平成19年)8月1日に復刻版が刊行されたほか、2020年(令和2年)2月28日には舞鶴市により『海軍四等主計兵厨業教科書』(1918年)や『海軍厨業管理教科書』(1938年)とともにウェブ上で公開された。

2016年(平成28年)4月25日には『鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 〜日本近代化の躍動を体感できるまち〜』を構成する文化財の一つとして日本遺産に認定された。

いわゆる「海軍カレー」のレシピを記した最古の文献でもある。

内容[編集]

刺身、牛肉味噌漬、玉子豆腐などの日本食、カレイライス(カレーライス)、シチュードビーフ(ビーフシチュー)、チキンライスハムエッグなどの洋食、コーヒー紅茶レモネードなどの飲料、プリンゼリーなどのデザート、アイスクリームなどの冷菓、カステラビスケットなどの洋菓子の材料と調理手順のほか、切り干し大根干瓢などの作り方、様々な漬物の漬け方なども記載されており、海軍で使用されていた碇マーク入りの皿やティーカップなどの食器類、ナイフや匙などのカトラリー、挽肉機(ミンサー)やコーヒーミルなどの厨房機器の図表も記載されている。また、テーブルセッティングの例や給仕心得などにもページが割かれている[1]

復刻版[編集]

  • 猪本典子、江原絢子前田雅之『復刻 海軍割烹術参考書』イプシロン出版企画、2007年8月1日。ISBN 978-4903145242 

脚注[編集]

  1. ^ 貝沼, やす子新刊紹介 『復刻 海軍割烹術参考書』」『日本調理科学会誌』第41巻第1号、日本調理科学会、2008年2月20日、NAID 1100066137952021年2月18日閲覧 

外部リンク[編集]