桃井

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桃井
町丁
桃井原っぱ公園
地図北緯35度42分47秒 東経139度36分27秒 / 北緯35.712925度 東経139.607633度 / 35.712925; 139.607633
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京都
特別区 杉並区
人口情報2024年(令和6年)3月1日現在[1]
 人口 11,741 人
 世帯数 6,092 世帯
面積[2]
  0.561481689 km²
人口密度 20910.74 人/km²
郵便番号 167-0034[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 杉並
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
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桃井(ももい)は、東京都杉並区町名。現行行政地名は桃井一丁目から桃井四丁目。住居表示実施済み区域である。

地理[編集]

杉並区の北西部に位置する。町域の東は環八通り(東京都道311号環状八号線)、南は青梅街道東京都道4号東京所沢線東京都道5号新宿青梅線)が隣接町域との境となっており、東から西へ一丁目から四丁目が並んでいる。

練馬区南部から杉並区西部を経て武蔵野市東部にかけては、三宝寺池善福寺池井の頭池等に見られるように古くから豊富な地下水と湧水が多く、桃井にも「桃の井」と呼ばれる湧水がある。現在も桃井二丁目にある桃井第一小学校内に「桃の井」は存在するが、現在では、自然湧水ではなくポンプによって地下水が汲み上げられている。

関東大震災を契機として、都心から郊外への人口移動が進む中で、比較的早期に区画整理が行われたため、域内の道路はほぼ東西南北に規則正しく伸びている。

地価[編集]

住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、桃井4-12-21の地点で84万8000円/m2となっている[5]

歴史[編集]

地名の由来[編集]

桃井の名の由来は、明治8年に地内に建てられた桃井第一小学校に因んでおり、この学校は東京・中野の桃園学校(現在の中野区立桃園小学校)の分校として創設された。翌明治9年に独立した際に桃園の「桃」と旧村名である遅野井村の「井」から名をとって「桃井」と称したといわれている。また桃井が杉並区の町名となったのは戦後1964年、この地に住居表示が実施されたときである。

世帯数と人口[編集]

2024年(令和6年)3月1日現在(杉並区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
桃井一丁目 2,159世帯 3,891人
桃井二丁目 1,295世帯 2,670人
桃井三丁目 1,201世帯 2,645人
桃井四丁目 1,437世帯 2,535人
6,092世帯 11,741人

人口の変遷[編集]

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[6]
8,733
2000年(平成12年)[7]
8,641
2005年(平成17年)[8]
10,611
2010年(平成22年)[9]
11,321
2015年(平成27年)[10]
11,856
2020年(令和2年)[11]
12,077

世帯数の変遷[編集]

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[6]
4,083
2000年(平成12年)[7]
4,300
2005年(平成17年)[8]
5,297
2010年(平成22年)[9]
5,684
2015年(平成27年)[10]
5,948
2020年(令和2年)[11]
6,256

学区[編集]

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2016年1月時点)[12]

丁目 番地 小学校 中学校
桃井一丁目 全域 杉並区立桃井第一小学校 杉並区立井荻中学校
桃井二丁目 全域
桃井三丁目 全域
桃井四丁目 1番
12〜13番
2~4番
9~11番
杉並区立三谷小学校
5〜8番
14〜17番
杉並区立井草中学校

事業所[編集]

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[13]

丁目 事業所数 従業員数
桃井一丁目 132事業所 850人
桃井二丁目 68事業所 988人
桃井三丁目 42事業所 975人
桃井四丁目 73事業所 565人
315事業所 3,378人

事業者数の変遷[編集]

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[14]
302
2021年(令和3年)[13]
315

従業員数の変遷[編集]

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[14]
2,529
2021年(令和3年)[13]
3,378

施設[編集]

  • 杉並区立桃井第一小学校 - 校歌の冒頭で「らけくまる御代の八年(やとせ)春、明けし学びの我が窓は……」と謳われているとおり、明治8年に開校した、杉並区立杉並第一小学校と並び、区内で最も古い小学校のひとつ。名前に桃井とつく小学校は桃井第一小学校から桃井第五小学校まであるが、町域としての桃井に存在するのは桃井第一小学校のみである。桃井二丁目に所在。
  • 荻窪郵便局 - 杉並区の北西部、郵便番号167地域を受け持つ集配局。桃井二丁目。
  • 荻窪警察署 - 杉並区の北西部を管轄する警察署。玄関手前向かって左側に「ピーポーハウス」と呼ばれる鳥小屋があり、小鳥が飼育されている。桃井三丁目。
  • 荻窪消防署 - 杉並区の北西部を管轄する消防署。荻窪警察署と隣接している。桃井三丁目。
  • 杉並区立勤労福祉会館・西荻地域区民センター - 区の施設であり、集会などに利用することができる。桃井四丁目。

かつて存在した施設[編集]

井荻町役場跡
  • 桃井第一小学校正門手前の青梅街道に面した場所にある。桃井二丁目。
日産自動車荻窪事業所
  • 中島飛行機東京工場跡・日産自動車荻窪工場跡である。桃井三丁目。
  • 桃井三丁目の殆どすべての部分(約9万平米)は、日産自動車荻窪工場として使用されていた。もともとは、大正14年に建設された中島飛行機東京工場であり、以後、富士精密工業、プリンス自動車工業、日産自動車の工場となった。
  • この工場では国産ロケットの開発などが行われていたが、1998年に日産自動車宇宙航空事業部が群馬県富岡市に移転したため、工場は閉鎖された。
  • 以後、独立行政法人都市再生機構により跡地は防災公園(約4ヘクタール)と市街地(約5ヘクタール)を一体的に整備する「杉並区桃井三丁目プロジェクト」として開発された。市街地には、民間分譲住宅(in the Park荻窪)、民間賃貸住宅(ロイヤルパークス荻窪)、UR賃貸住宅(プロムナード荻窪)、スーパーマーケット(クイーンズ伊勢丹)、介護老人保健施設、保育所等が建設され、防災公園として桃井原っぱ公園が開設されている。
  • この地が中島飛行機や日産自動車の跡地であったことは、「中島飛行機発祥地」と記された石碑と桃井三丁目南西部にある日産プリンスの営業所がそれを示すのみである。

その他[編集]

日本郵便[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 町丁別世帯数及び人口” (XLSX). 杉並区 (2024年3月6日). 2024年3月24日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月14日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 桃井の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年4月6日閲覧。
  6. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  7. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  12. ^ 区立学校学区域一覧”. 杉並区 (2016年1月14日). 2017年12月26日閲覧。
  13. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  14. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  15. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

外部リンク[編集]