末包昇大

末包 昇大
広島東洋カープ #52
2022年6月18日 マツダスタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 香川県坂出市
生年月日 (1996-05-27) 1996年5月27日(27歳)
身長
体重
188 cm
112 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2021年 ドラフト6位
初出場 2022年3月25日
年俸 2500万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

末包 昇大(すえかね しょうた、1996年5月27日 - )は、香川県坂出市出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。広島東洋カープ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

坂出市立白峰中学校から進学した高松商高時代は、1年秋より一塁手としてレギュラーとなり、秋季四国大会に出場[2]、2年から三塁手となり[3]、3年夏は4番を務めた[4]。高校通算11本塁打[5]

東洋大学時代は、3年生時からリーグ戦に出場。守備位置は右翼に転向。野球部の同期には後にプロ野球に進んだ人物が多く、甲斐野央梅津晃大上茶谷大河藤井聖中川圭太がいる。

大学ではレギュラーにはなれなかったが、当時大阪ガス副部長を務めていた竹村誠に見いだされ同社に入社[5]。1年目は控え選手だったが、2年目から4番打者を務め、都市対抗に出場。3年目の2021年度日本選手権で打率4割5分、7打点を記録して優勝メンバーとなり、打撃賞を受賞[6]。同年度の社会人ベストナイン(外野手)に選出される。2021年のドラフト会議で、広島東洋カープから6位指名を受け、12月7日に契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ(金額は推定)[7]。背番号は52

広島時代[編集]

2022年、オープン戦の序盤は4番を務め、チーム第1号の本塁打を記録した。シーズン開幕戦となった3月25日の横浜DeNAベイスターズ戦は7番・右翼手で先発出場。球団の新人開幕戦先発出場は2006年梵英心以来16年ぶり。第1打席でチーム初得点となる左適時打を放ち、球団の新人としては1961年山本一義以来61年ぶりの開幕戦初打席初安打初打点を記録した[8]。その後2安打を放つなど開幕戦では球団の新人としては森永勝治(森永勝也)古葉毅(古葉竹識)以来64年ぶりの猛打賞を記録した[9]。5月8日のDeNA戦で球団の新人としては町田公二郎以来30年ぶり2人目となる満塁本塁打を放った[10]。しかし、5月に入ると出場機会が減少し、5月23日に初めて一軍登録を抹消された。一軍に復帰し、8月2日の対DeNA戦ではチームは負けながらも自身はプロ初の三塁打を記録した[11]

2023年は6月13日に初めて1軍昇格[12]。9月23日の読売ジャイアンツ戦では、7回の勝ち越しソロホームランを含む二打席連続ホームランを記録し、自身の本塁打数を初の二桁に乗せた。他にも、横浜DeNAベイスターズとのCS(クライマックスシリーズ)第二戦では、6回に代打として出場すると、先発の今永昇太からソロホームランを放つ活躍を見せた。最終的に65試合に出場し、打席数146で打率2割7分、11本塁打を記録した。本塁打11本のうちの6本が読売ジャイアンツから放ったものであった。

2024年、1軍の春季キャンプメンバー入りしていたが、1月29日に練習で左膝を負傷したため、2軍キャンプに合流しリハビリを行うこととなった。

選手としての特徴・人物[編集]

パンチ力のある打撃と長打力が武器のスラッガー[13]。大阪ガス時代に鈴木誠也を参考にして打撃が急成長した[14]。広島入団1年目の春季キャンプでは外野に加え、高校1年生時以来となる一塁の守備にも取り組んでいる[3]。50m走のタイムは6秒2、遠投100mを記録[15]

趣味はゴルフ[14]。ベストスコアは95で、最長飛距離350ヤードと怪力の持ち主[14]

愛称はプロゴルファーの尾崎将司に由来する「ジャンボ[14]、または「スエ[16]

社会人時代の2021年3月に結婚しており[17]、妻はいとうせいこうの姪にあたる[18]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2022 広島 31 80 77 9 23 3 1 2 34 14 0 0 0 2 1 0 0 20 2 .299 .300 .442 .742
2023 65 146 139 16 38 6 0 11 77 27 0 0 0 0 6 1 1 40 5 .273 .308 .554 .862
通算:2年 96 226 216 25 61 9 1 13 111 41 0 0 0 2 7 1 1 60 7 .282 .305 .514 .819
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



一塁 外野
























2022 広島 2 8 1 1 0 .900 21 38 1 0 0 1.000
2023 1 2 0 0 0 1.000 45 59 3 1 0 .984
通算 3 10 1 1 0 .917 66 97 4 1 0 .990
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 52(2022年 - )

脚注[編集]

  1. ^ 広島 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月15日閲覧。
  2. ^ 2012年秋季四国大会高松商 四国新聞
  3. ^ a b 広島ドラ6末包 本職外野でも一塁守備挑戦 「出場機会増やす」名手・菊池から助言も”. デイリースポーツ (2022年2月7日). 2022年3月28日閲覧。
  4. ^ 2014年目指せ甲子園40校高松商
  5. ^ a b 広島・末包 「プロへの道がつながりました」 大阪ガスへの入社が人生の分岐点
  6. ^ /3 大阪ガス・末包昇大が描くアーチ 3年目で覚醒した理由
  7. ^ カープドラ6末包昇大、契約金4000万円・年俸1000万円で合意”. 中国新聞 (2021年12月7日). 2022年2月19日閲覧。
  8. ^ “カープ球団30年ぶりの新人満塁弾を放ったスラッガー末包昇大の今。”. 広島アスリートマガジン. (2022年7月4日). https://www.hiroshima-athlete.com/articles/-/3179 2022年8月3日閲覧。 
  9. ^ 広島・ドラ6末包 衝撃!初打席初安打が先制V打 64年ぶり球団新人開幕猛打賞”. デイリースポーツ (2022年3月26日). 2022年3月28日閲覧。
  10. ^ 末包が満塁弾 球団の新人では30年ぶり中国新聞2022年5月8日
  11. ^ 広島・末包、プロ初三塁打「うわ~と思いながら走ったら…」”. スポニチ (2022年8月3日). 2022年8月5日閲覧。
  12. ^ 開幕1か月は2軍で本塁打ゼロ 悩める大砲候補をアシスト…“覚醒”呼んだコーチの言葉full-count.jp
  13. ^ “パワー”が魅力の末包昇大と“対応力”が持ち味の中村健人。一軍に生き残るのはどちら!?【OB笘篠賢治が語るカープ野手陣】”. 広島アスリートマガジン (2022年3月7日). 2022年3月13日閲覧。
  14. ^ a b c d 広島6位末包昇大“3戦連続”複数安打「結果出せば4番狙えるチャンスも来る」”. 日刊スポーツ (2022年2月25日). 2022年3月13日閲覧。
  15. ^ 【広島】ドラ6・末包昇大は飛ばし屋「ジャンボ」と呼んで!ゴルフでも「350ヤードぐらい」かっ飛ばす”. スポーツ報知 (2021年12月8日). 2022年3月13日閲覧。
  16. ^ 【広島】新井貴浩監督「浅野君に触発されたんじゃないですか」高松商出身の末包昇大がV打&ダメ押し弾”. スポーツ報知 (2023年8月19日). 2023年10月16日閲覧。
  17. ^ 中国新聞デジタル (2021年10月12日). “既婚の末包昇大「家族と相談して選択を」<ドラフト6位> | 広島東洋カープ”. 中国新聞デジタル. 2022年3月25日閲覧。
  18. ^ https://twitter.com/seikoito/status/1507299219660365824”. Twitter (2022年3月25日). 2022年3月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]