日立精機

日立精機株式会社(ひたちせいき)は、かつて存在した大手工作機械メーカーである。本社は千葉県我孫子市にあった。

NC旋盤などの工作機械を主力商品としたが、バブル崩壊後の設備投資意欲の減退の影響を受け経営破綻した。その後、工作機械に関わる事業の大半は森精機製作所(現在のDMG森精機)に引き継がれた(汎用フライス盤事業は委託生産先のエツキに引き継がれた)。2004年9月にグループ各社と共に破産宣告を受けた。民事再生法適用申請時には東証1部、大証1部及び名証1部に上場していた。

過去に日立製作所の子会社だった経緯から「日立」を冠しているが、1945年に完全に分離し、日立グループにも属していなかった。

沿革[編集]

  • 1936年7月8日 - 国産精機株式会社として設立、工作機械の製造·販売を開始。(旧日産コンツェルンの源流、国産工業の子会社)
  • 1939年5月 - 東京瓦斯電気工業の造機部門が日立製作所により買収され、日立工作機株式会社設立。
  • 1941年12月 - 国産精機、日立工作機及びフライス盤大手の篠原機械製作所の3社が合併、日立精機株式会社創立。
  • 1945年 - 川崎工場が分離し、日立製作所川崎工場(後の日立精工、現在のビアメカニクス)が設立され、当社は日立グループより離脱。
  • 1953年12月 - 東証に上場(証券コードは6106)。
  • 1991年3月期 - 年売上高のピークを記録(約604億7200万円)。
  • 2000年 - 株式会社エツキ山形県村山市)に汎用フライス盤を委託生産させ、自社ブランドでOEM販売開始。
  • 2002年3月期 - 年売上高は約251億8900万円まで減少。
  • 2002年
    • 8月19日 - 民事再生法の適用を申請。負債総額は約504億円。
    • 9月11日 - 森精機製作所が営業譲渡の契約締結を発表し、子会社である森精機興産に譲渡する。森精機興産は社名を森精機ハイテックに改称(譲渡金額は26億円、引継債務はなし)。
    • 11月20日 - 上場廃止。
  • 2004年9月 - 破産宣告。