御嶽山系

御嶽山系
南木曽岳から望む御嶽山系と御嶽山
所在地 日本の旗 日本 岐阜県長野県
位置
御嶽山系の位置(日本内)
御嶽山系
北緯35度53分34秒 東経137度28分49秒 / 北緯35.89278度 東経137.48028度 / 35.89278; 137.48028座標: 北緯35度53分34秒 東経137度28分49秒 / 北緯35.89278度 東経137.48028度 / 35.89278; 137.48028
最高峰 御嶽山(3,067 m
プロジェクト 山
テンプレートを表示

御嶽山系(おんたけさんけい)は、岐阜県長野県にまたがる山系。御嶽山及び周辺の山々と、阿寺山地からなる。おおよそ、木曽川飛騨川及び付知川白川で囲まれた山域で、面積は1,000km²を超える。国道19号257号41号361号の内側の山域とも言える。

地形[編集]

複合成層火山である御嶽山は、大きな裾野を広げる独立峰である。 一方、阿寺山地は、付知川と白川とほぼ平行に北西-南東方向にほぼ一直線に連なっている。これは、活断層である阿寺断層に起因するものである。

木曽川をはさんだ東に木曽山脈と対峙し、長峰峠を経て北には飛騨山脈が連なっており、御嶽山系も日本の中部山岳地帯の一角をなしている。

御嶽山系は深い森で覆われ、急峻な地形のため多くの滝がある。また、木曽川水系の源流部の山であり、その下流部である中京圏の水がめとなっているほか、ダムによる水力発電も盛んである。

また、一帯は昔から林業が盛んで、特にヒノキは、長野県の木曽産は木曽ひのき、岐阜県の裏木曽南飛騨産は東濃ひのきと呼ばれ、良質の建築材として取り扱われた。

地理[編集]

主な山[編集]

源流の河川[編集]

主な峠[編集]

  • 長峰峠 - 国道361号にある岐阜県と長野県との県境で、暮岩川(飛騨川の支流)と西野川(木曽川の支流)との分水嶺となっている。
  • 九蔵峠 - 国道361号の開田高原にある峠で、九蔵峠展望台からは西南西に御嶽山を望むことができる。
  • 濁河峠 - 秋神川と濁河川(小坂川の支流)との分水嶺となっている。
  • 鈴蘭峠 - 西洞川(秋神川の支流)と小黒川(小坂川の支流)との分水嶺で、付近は御岳スズラン高原と呼ばれている。
  • 白巣峠 - 白川(王滝川の支流)と付知川との分水嶺となっていて、林道が通る。
  • 鞍掛峠 - 水無川(王滝川の支流)と竹原川(飛騨川の支流)との分水嶺となっていて、林道が通る。
  • 舞台峠 - 国道257号が通り、飛騨美濃の境である。

関連画像[編集]

東側の中央アルプスの天狗山から望む御嶽山系 西側の位山から望む御嶽山系

参考文献[編集]

  • 近藤紀巳『ぐるり御岳 とっておきの自然』中日新聞社、2002年4月。ISBN 4806204447 
  • 『アルペンガイド11 中央アルプス 御嶽山・白山』山と溪谷社〈ヤマケイ・アルペンガイド〉、2009年6月。ISBN 9784635013598 
  • 『改訂版 岐阜県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド・改訂版〉、2009年12月、pp.79-81頁。ISBN 9784635023702 
  • 飛騨山岳会『飛騨の山 研究と案内』ナカニシヤ出版、2010年11月、pp.161-161頁。ISBN 9784779505041 
  • 『御嶽山 小秀山・奥三界岳』昭文社山と高原地図2011年版〉、2011年3月。ISBN 9784398757791 

関連項目[編集]