島原中継局

島原中継局(しまばらちゅうけいきょく)は長崎県島原市にあるテレビ放送とラジオ放送の中継局である。

概要[編集]

  • 地上デジタル/地上アナログテレビジョン放送・FMラジオ放送
    • 中継局名
      • NHK島原中継放送所
      • 島原テレビ中継放送所(NCC(長崎文化放送))
      • 島原TV・FM放送中継放送所(NBC(長崎放送)・KTN(テレビ長崎)・NIB(長崎国際テレビ)・FM長崎)
    • 所在地 - 長崎県島原市北上木場町安中温泉岳国有林90林班 眉山(まゆやま)
  • AMラジオ放送
    • 中継局名と所在地
      • 島原中継局(NBC長崎放送)- 長崎県島原市上の原3丁目6661 眉山治山祈念公苑総合運動公園
      • NHK島原ラジオ中継所(NHK長崎放送局)- 長崎県島原市新田町 長崎県水産業普及指導センター北

沿革[編集]

  • 1960年昭和35年)10月20日 - (NHK長崎放送局)島原ラジオ中継局が開局
  • 1962年(昭和37年)10月01日 - NBC(長崎放送)島原ラジオ中継局が開局
  • 1967年(昭和42年)7月29日 - (NHK長崎放送局)・NBC(長崎放送)テレビが開局。
  • 1970年(昭和45年)4月1日 -  KTN(テレビ長崎)開局
  • 1972年(昭和45年)11月17日 - NHK-FM 島原中継局開局
  • 1983年(昭和58年)12月10日 - FM長崎 島原中継局開局
  • 1990年平成2年) 3月22日 - NCC(長崎文化放送)開局
  • 1991年(平成3年)
    • 6月2日
      • 雲仙普賢岳の火山活動活発化に伴い、NHK長崎放送局は島原ラジオ中継局を利用した臨時のラジオ放送局「NHK島原放送局」(呼出符号:JOBG、演奏所は島原市・有明学園島原経理学校内)を開設。雲仙普賢岳の状況、気象状況、防災生活情報などを、1回5分、1日数回、通常の第1放送に割り込みで放送した。
    • 6月3日
      • 雲仙普賢岳火砕流が発生し、北上木場地区を襲ったため、島原中継局への登山道路が通行不可能となる。
      • 地上アナログテレビジョン放送とFMラジオ放送の中継局は運用停止。
      • 火砕流発生時に中継所付近に取り残されたNHKの職員は翌日6月4日にヘリコプターで救出。
      • 記者を乗せたタクシーを含む数台の車両は道路が再開されるまでの数年間は中継所前に取り残された。
  • 1991年(平成3年)~2000年(平成12年)までの約9年間
    • 各テレビ局は暫定処置として有明海を挟んだ対岸の熊本市の金峰山や大牟田地域に仮設中継局を設置。(TKU(テレビ熊本)局舎に間借り)
  • 1992年(平成4年)6月5日 - NIB(長崎国際テレビ)開局。
  • 1996年(平成8年)3月31日 - 「NHK島原放送局」(JOBG)の運用を終了し、翌日から中継局に戻る。
  • 2000年(平成12年)3月27日 - 島原中継局への道路の再整備完了に伴い、地上アナログテレビジョンテレビ放送とFMラジオ放送の運用を再開。
  • 2008年(平成20年)
    • 8月4日 - 九州総合通信局より島原中継局に地上デジタルテレビジョン放送の予備免許が付与。
    • 9月1日 - 地上デジタルテレビジョン放送の本放送を開始。
  • 2010年(平成22年)10月1日 - 島原市北部の難視聴域を解消するため、島原市宇土町にデジタル地上デジタルテレビジョン専用の島原北中継局(0.3W)が設置。
  • 2011年(平成23年)7月24日 - 正午をもって地上アナログテレビジョン放送を停波。

チャンネル・周波数[編集]

デジタルテレビ放送[編集]

リモコン
番号
放送局名 チャンネル
番号
空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日 Gガイド局名表記
(×はマルチ放送の番号)
ワンセグ局名表記
1 NHK
長崎総合テレビ
15 3W 14W 水平偏波 長崎県 17,599世帯 2008年
9月1日
NHK総合×・長崎 NHK携帯G・長崎
2 NHK
長崎教育テレビ
13→51 全国 NHKEテレ×長崎 NHK携帯2 
3 NBC
長崎放送
23 14.5W 長崎県 NBC長崎放送× NBC長崎放送携帯
4 NIB
長崎国際テレビ
18 長崎国際テレビ× 長崎国際テレビ1セグ
5 ncc
長崎文化放送
45 NCC長崎文化放送× NCC長崎文化携帯
8 KTN
テレビ長崎
20 テレビ長崎× KTNテレビ長崎携帯
  • 2011年10月17日から12月16日の間に実施される「リパック」により、NHK教育は物理チャンネルが51chへ変更された。

アナログテレビ放送[編集]

チャンネル
番号
放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
32+ NIB
長崎国際テレビ
映像30W/
音声7.5W
映像145W/
音声37W
水平偏波 長崎県 -[1] 1992年
6月5日
39+ KTN
テレビ長崎
1970年
4月1日
51- ncc
長崎文化放送
1990年
3月22日
56 NHK
長崎教育テレビ
映像140W/
音声35W
全国 1967年
7月29日
59 NHK
長崎総合テレビ
長崎県
62 NBC
長崎放送
映像145W/
音声37W

FMラジオ放送[編集]

周波数 放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
82.7MHz NHK
長崎FM
10W 19W 水平偏波 長崎県 - 1972年
11月17日
89.3MHz FMN
エフエム長崎
16.5W 1983年
12月10日

AMラジオ放送[編集]

周波数 放送局名 呼出符号 空中線
電力
放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
1233kHz NBC
長崎放送
- 100W 長崎県 - 1962年
10月1日
1584kHz NHK
長崎ラジオ第1
(JOBG) 1960年
10月20日
  • NHKラジオ第2放送の中継局は、置かれておらず、熊本局(873kHz)のエリアとなっている[3]
  • NBC長崎放送は2001年(平成13年)10月28日までの周波数は1098kHzであった。

備考[編集]

テレビジョン放送[編集]

  • 主な受信地域は長崎県島原市・南島原市の各一部。
  • 地デジ全局は、2008年(平成20年)8月7日から8月31日まで試験放送、9月1日本放送開始。
  • 地上アナログテレビジョン放送は、2011年(平成23年)7月24日に全局放送終了。
  • 島原中継局運用再開までは、暫定措置として対岸の熊本市にある金峰山に仮設中継局を設置した。
  • 地デジは、島原局よりも対岸の熊本局が先に放送を開始したため、熊本局を視聴していた。

ラジオ放送[編集]

  • NBC…1962年昭和37年)10月1日開局
  • 2001年平成13年)10月29日に、長崎放送局と同一周波数放送となった。
  • NHK第1のコールサインは、雲仙普賢岳噴火災害時に臨時災害放送局となった際付与されたものである。
    • 臨時災害放送局廃止とともに無くなったが、第二次世界大戦前は前橋局が使用していた。

脚注[編集]

  1. ^ アナアナ変換の対策世帯数は、約1万1600世帯。
  2. ^ アナログ周波数変更対策終了状況(平成18年2月12日プレスリリース・平成17年度報道資料)
  3. ^ 受信情報”. NHK長崎放送局. 2020年6月7日閲覧。