岡崎公園 (岡崎市)

岡崎公園
Okazaki Park
岡崎公園 (岡崎市)の位置(愛知県内)
岡崎公園 (岡崎市)
分類 都市公園(歴史公園)
所在地
座標 北緯34度57分23.54秒 東経137度9分33.59秒 / 北緯34.9565389度 東経137.1593306度 / 34.9565389; 137.1593306座標: 北緯34度57分23.54秒 東経137度9分33.59秒 / 北緯34.9565389度 東経137.1593306度 / 34.9565389; 137.1593306
面積 約10ha[1]
設計者 (改修時)本多静六 [2]田村剛
運営者 岡崎市(指定管理者:一般社団法人岡崎パブリックサービス[3]
駐車場 あり(150台)
公式サイト 岡崎公園
テンプレートを表示

岡崎公園 (おかざきこうえん)は、愛知県岡崎市にある公立の都市公園歴史公園)である[4]

名鉄名古屋本線東岡崎駅の西方、岡崎城を中心とした歴史公園。春は桜の名所として知られる。

日本さくら名所100選に選定されている。夏は花火大会で賑わう。

沿革[編集]

愛知県岡崎市康生町康生通西康生通南。岡崎公園は国道1号乙川の間に位置する。
明治末~大正期の岡崎公園
岡崎公園でのボート遊び。現在の竹千代橋付近。1926年頃撮影。

1880年代 - 1930年代[編集]

  • 1885年(明治08年)、取り壊された岡崎城郭跡地に対し保存運動が起き、県より城址公園の許可が下りる[5]
  • 1917年(大正06年)、改修。
  • 1919年(大正08年)、旧岡崎藩主17代目・本多忠敬(ただあつ)から岡崎市へ公園用地の寄付がなされる[6][7]。6月17日、岡崎市会は寄付採納を議決[8]。そして本多静六田村剛に公園の設計を依頼し同年度から工事に着手[8]
  • 1923年(大正12年)1月7日、岡崎市立図書館が開館[9]。場所は現在の三河武士のやかた家康館付近にあった。
  • 1924年(大正13年)、工事完工。
  • 1933年(昭和08年)3月6日、貸ボートが始まる[10]

1940年代 - 1970年代[編集]

  • 1945年(昭和20年)7月19日、岡崎空襲により公園内の図書館と県立岡崎病院(現・岡崎市民病院)は焼失。
  • 1948年(昭和23年)2月10日、龍城神社が焼失[11]
  • 1950年(昭和25年)10月28日、第5回国民体育大会の会場としてバレーボール大会が5日間開催される。図書館西にメインのコートが4面、運動場にサブのコートが8面、練習用コートが2面用意された[12]
  • 1957年(昭和32年)、動物園が開設される[5]。動物園には鹿、猿、クマ、カンガルー、クジャク、オオヅルなどがいた[13]
  • 1958年(昭和33年)7月15日、小瀧喜七郎翁胸像の除幕式が行われる[14]
  • 1959年(昭和34年)3月30日、鉄筋コンクリート造の岡崎城が再建。完工式が行われる[15]
  • 1960年(昭和35年)、花時計完成(高野精密工業製)[16]
  • 1963年(昭和38年)5月8日、藤棚「五万石ふじ」が市の天然記念物に指定された[17]
  • 1964年(昭和39年)4月25日、巽閣焼失[18]
  • 1965年(昭和40年)4月1日、家康公350年祭を記念して[注 1]、徳川家康の銅像が建てられた[20][21]。制作は碧海郡桜井町出身の彫刻家、高村泰正[22]。5月24日、巽閣が復元新築される[18]。同年、オカダヤより寄贈を受けて桜の木1千本を植樹[23]
  • 1966年(昭和41年)2月、皇居の鳩101羽が送られる[18]東京市政調査会の田中副会長の仲介により実現した[24]
  • 1967年(昭和42年)、体育館完工。

1980年代 - 1990年代[編集]

  • 1980年(昭和55年)1月16日、遊園地(観覧車等)を廃止[25]
  • 1981年(昭和56年)9月9日、中根鎭夫市長は、三河武士のやかた家康館の建設工事に伴い、岡崎公園内の動物園の一部を東公園に移設すると市議会で発表した[26][27]
  • 1982年(昭和57年)11月3日、三河武士のやかた家康館が開館。
  • 1983年(昭和58年)、市は「城址公園整備基本計画」を発表。あわせて市民から意見を募るために城址公園整備懇談会を発足させた(会長は元衆議院議員の太田一夫[28][29]
  • 1987年(昭和62年)4月、ニホンジカ10頭が東公園動物園に移動[30]
  • 1989年(平成元年)7月28日、日本の都市公園100選に選定される。10月28日、茶室落成[31]。11月1日、岡崎城二の丸能楽堂が一般オープン[32]
  • 1990年(平成02年)2月、日本さくら名所100選選定。からくり時計塔完成。
  • 1991年(平成03年)、滝の噴水広場完成。
  • 1993年(平成05年)3月、岡崎城の大手門が完成。西側の坂谷橋が再建。
  • 1995年(平成07年)、岡崎城の改修工事完工。

2000年代 - 2020年代[編集]

  • 2001年(平成13年)、岡崎城の入場者数1000万人達成。
  • 2002年(平成14年)3月、巽閣が再建される[33]
  • 2003年(平成15年)12月31日、岡崎公園北立体駐車場(康生通西4丁目)が閉鎖[34]
  • 2006年(平成18年)10月27日、日本の歴史公園100選に選定される。
  • 2007年(平成19年)11月10日、徳川宗家18代当主の徳川恒孝徳川家康の石像「しかみ像」を寄贈。同像は家康館の南側に設置された[35]
  • 2013年(平成25年)4月、岡崎城天守が岡崎市景観重要建造物第1号に指定される[33]
  • 2014年(平成26年)、岡崎観光きらり百選に選定される。
  • 2015年(平成27年)3月22日、東照公産湯の井戸を整備。
  • 2022年(令和4年)1月28日、藤棚「五万石ふじ」が愛知県指定天然記念物に指定[36]
  • 2023年(令和5年)1月21日、大河ドラマどうする家康』の放映にあわせて、三河武士のやかた家康館が「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」としてリニューアルオープン。また、岡崎城も大規模な改修を経てリニューアルオープンし、「観光みやげ店 おかざき屋」は花時計の北側に移転新築された[37][38][39]

施設・見どころ[編集]

所在地[編集]

交通アクセス[編集]

バス利用[編集]

徒歩[編集]

  • 名鉄名古屋本線 東岡崎駅から約15分。
  • 名鉄名古屋本線 岡崎公園前駅・愛知環状鉄道線 中岡崎駅から約10分。ただしこちらは各駅停車(普通列車)のみ停車の駅(8月上旬に花火大会が開催される場合などに特急や急行が岡崎公園前駅に臨時停車することがある)。

自動車[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 家康公350年祭開催にあたって様々なものが作られた。1965年3月20日、舟木一夫のシングル「竹千代音頭 / 竹千代の唄」が発売。岡崎市役所職員の中林きみをが作詞し、市内康生通東の津田音楽スタジオ所長の津田二郎が作曲した[19]

出典[編集]

  1. ^ 岡崎公園・岡崎城/岡崎市
  2. ^ 博士が設計、改造に携わった全国各地の公園・久喜市
  3. ^ 指定管理者管理施設一覧
  4. ^ 岡崎市都市公園一覧
  5. ^ a b 新編 岡崎市史 総集編 20』 69-70頁。
  6. ^ 宮川倫山編『全岡崎知名人士録』東海新聞社、1962年6月1日、9頁。 
  7. ^ 新編 岡崎市史 総集編 20』 335頁。
  8. ^ a b 『岡崎市議会史 上巻』岡崎市議会史編纂委員会、1992年10月22日、422頁。 
  9. ^ 加藤, 三郎 (1981). 愛知県図書館史年表資料考察: 愛知県における図書館のあゆみ. 中部図書館学会. p. 66 
  10. ^ 岡崎市戦災復興誌』 1180頁。
  11. ^ 新編 岡崎市史 総集編 20』 503頁。
  12. ^ 岡崎市戦災復興誌』 697-698頁、706-707頁、1181頁。
  13. ^ 「観光の岡崎」岡崎市、1965年。
  14. ^ 『東海新聞』1958年7月15日、1面、「小瀧翁胸像除幕式 遺族から図書館建設費1万円寄付」。
  15. ^ 『愛知新聞』1959年3月31日、1面、「参列者一堂讃美の声しきり 岡崎城復元完工式盛大に終る」。
  16. ^ 『TAKANO REPORT No.6』高野精密工業、196006、1頁。 
  17. ^ 岡崎市指定文化財目録 | 岡崎市ホームページ
  18. ^ a b c 新編 岡崎市史 総集編 20』 508-509頁。
  19. ^ 『東海新聞』1965年2月18日、4面。
  20. ^ 『東海新聞』1965年3月31日、1面、「家康公三五〇年祭あす開幕 百万人の歓迎準備ととのう」。
  21. ^ 『写真が語るあの時、この時―岡崎市制七十周年記念事業記録誌』 岡崎市役所、1987年、92-93頁。
  22. ^ 『愛知新聞』1965年3月28日、1面、「郷土の英傑家康公銅像建つ 岡崎城を背景に威風堂々 岡崎ライオンズが寄贈」。
  23. ^ 『イオンの環境・社会への取り組み』2015年版、30頁。
  24. ^ 太田光二 『続市長日記』 岡崎市役所、1967年3月、52頁。
  25. ^ 市政だより おかざき No.414” (PDF). 岡崎市役所. p. 6 (1979年12月15日). 2020年3月7日閲覧。
  26. ^ 岡崎市議会 昭和56年9月 定例会 09月09日-15号”. 岡崎市 会議録検索システム. 2020年7月23日閲覧。
  27. ^ 東海愛知新聞』1983年4月19日
  28. ^ 市政だより おかざき No.503” (PDF). 岡崎市役所. p. 4 (1983年9月1日). 2020年5月6日閲覧。
  29. ^ 岡崎市議会 昭和58年9月 定例会 09月07日-12号”. 岡崎市 会議録検索システム. 2023年1月8日閲覧。
  30. ^ 『東海愛知新聞』1987年4月24日、3面、「シカたちも仲間入り 岡崎市東公園 岡崎公園から10頭が移転」。
  31. ^ 新編 岡崎市史 総集編 20』 518頁。
  32. ^ 市政だより おかざき No.650” (PDF). 岡崎市役所. p. 13 (1989年10月15日). 2020年3月8日閲覧。
  33. ^ a b 市のあゆみ | 岡崎市ホームページ
  34. ^ 『東海愛知新聞』2003年11月19日。
  35. ^ “徳川宗家・恒孝氏が「しかみ像」寄贈 家康の自戒を形に 歴史探求の場「岡崎公園」形が整う”. 東海愛知新聞. (2007年11月11日). http://www.fmokazaki.jp/tokai/2007tokai/071111.html 2015年9月23日閲覧。 
  36. ^ 令和4年1月28日愛知県公報 (PDF) より愛知県告示第26号(リンクは愛知県ホームページ)。
  37. ^ 服部壮馬 (2023年1月22日). “観光客初日から盛況 岡崎に大河ドラマ館開館”. 中日新聞. 2023年1月24日閲覧。
  38. ^ 観光みやげ店 おかざき屋”. 岡崎市観光協会公式サイト. 2023年1月24日閲覧。
  39. ^ 観光みやげ店 おかざき屋 2023.1.21(土)グランドオープン!”. オカウレ. 2023年2月6日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日。 
  • 東海新聞社編纂『岡崎市戦災復興誌』岡崎市役所、1954年11月10日。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]