名鉄名古屋本線

名古屋鉄道 名古屋本線
神宮前 - 金山間の複々線区間
神宮前 - 金山間の複々線区間
概要
系統 岐阜方面 / 名古屋方面 / 豊橋方面
起終点 起点:豊橋駅
終点:名鉄岐阜駅
駅数 60駅
路線記号 NH
ウェブサイト 名古屋鉄道 名古屋本線
運営
西部線開業 1914年1月23日
東部線開業 1917年3月7日
東西連絡線開業 1944年9月1日
最終延伸 1948年4月18日
所有者 名古屋電気鉄道
美濃電気軌道(美濃電)+
愛知電気鉄道(愛電)

(旧)名古屋鉄道+尾西鉄道+美濃電+愛電

名岐鉄道+愛電

名古屋鉄道
路線諸元
路線総延長 99.8 km (62.0 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V,
架空電車線方式
運行速度 最高120km/h[1]
路線図
テンプレートを表示

名古屋本線(なごやほんせん)は、愛知県豊橋市豊橋駅から岐阜県岐阜市名鉄岐阜駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線

概要

名古屋本線は豊橋市 - 名古屋市 - 岐阜市の各都市を結んでいる名鉄の基幹路線であり、唯一「本線」を名乗り、通称「名鉄本線」と称される。全区間で東海旅客鉄道(JR東海)の東海道線と競合しており、特に名古屋(名鉄神宮前駅・JR熱田駅)以北は全て並行している。豊橋駅 - 神宮前駅間では国道1号、神宮前駅 - 名鉄岐阜駅間では国道22号にそれぞれほぼ並行している。

営業距離の99.8kmは、JR・三セクを除く日本の私鉄の路線では東武伊勢崎線近鉄大阪線に次ぐ第3位、全線が複線以上の路線としてはJR・三セクを除く日本の私鉄では近鉄大阪線に次ぐ第2位の長さである。

名古屋本線は名鉄最大のターミナル駅である名鉄名古屋駅を通る。同駅は私鉄では珍しい通過型ターミナル駅であり[2]、当路線を介して犬山線常滑線空港線中部国際空港方面)など多方面の名鉄の列車が直通運転を行なっている[3]

運賃計算区分はA(運賃計算は営業キロをそのまま用いる)。すべての駅でmanacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):99.8km (複々線2.2km、複線92.6km、単線5.0km[4]
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:60駅(起終点駅を含む)[4]
  • 複線区間:下記の区間を除く全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置M式ATS(豊橋駅 - 平井信号場間はATS-PTを併設)[1]
  • 最高速度:120km/h[1](豊橋駅 - 平井信号場間は85km/h[1]。詳細は「最高速度」の節を参照)
  • 最急勾配:35(山王駅 - 名鉄名古屋駅間)
  • 最小曲線半径:160m(東枇杷島駅 - 枇杷島分岐点間、加納駅 - 名鉄岐阜駅間、上り線のみ東枇杷島駅 - 栄生駅間)
  • 最長直線区間:上り線名電赤坂駅東方 - 平井信号場南方(豊川放水路橋梁)約8.8km、下り線平井信号場北方 - 名電赤坂駅東方 約7.8km

運行形態

線内運転列車のほか、国府駅で豊川線、新安城駅で西尾線、神宮前駅で常滑線空港線中部国際空港駅河和線河和駅知多新線内海駅方面にも直通あり。線路は金山駅で合流・分岐)、庄内川鉄橋の北側の枇杷島分岐点で犬山線広見線新可児駅方面にも直通あり)、須ヶ口駅で津島線尾西線佐屋駅方面にも直通あり[注釈 1])が分岐・合流しており、多くの列車が直通する。これらの列車のほとんどが名鉄名古屋駅・金山駅方面に向けて運転され、枇杷島分岐点(庄内川鉄橋) - 神宮前駅間では、早朝・深夜を除き平均2 - 3分間隔(日中でも1時間に26本)の高頻度で列車が走る状態となっている。このため事故や災害による運行の乱れが複数の路線(名鉄名古屋駅に乗り入れることのない三河線・小牧線などを除く)に及ぶことが多い[注釈 2]。またミュースカイ・特急・快速特急を除いた多くの列車が途中駅で種別変更を行っている。

日中の運行パターンは以下のとおりである。各節において運行本数は特記なければ1時間当たりのもの。

日中の運行パターン(2024年3月16日改正)
日中の運行パターン(2024年3月16日改正