一龍斎貞鏡

一龍斎 貞鏡(いちりゅうさい ていきょう)は、講談師(講釈師)の名跡。五代目までは双龍斎 貞鏡(そうりゅうさい ていきょう)を名乗った。当代は七代目。

  • 初代双龍斎貞鏡 - 後∶二代目一龍齋貞山
  • 二代目双龍斎貞鏡 - 後∶二代目錦城斎一山
  • 三代目双龍斎貞鏡 - 後∶四代目早川貞水
  • 四代目双龍斎貞鏡(生年月日不詳 - 1909年12月26日)は、日本の講談師。本名・榎本勝太郎。父は宝集家金蔵。叔父は錦城斎一山。はじめ初代放牛舎桃林の門下で放牛舎桃水、のちに叔父の門下となり錦城斎一勝。その後四代目早川貞水門下で早川小貞水をへて、1905年に双龍斎貞鏡を襲名したが34歳で亡くなった。
  • 五代目双龍斎貞鏡(生年月日不詳 - 1924年10月26日)は、講談師。本名・鹿島友次郎。六代目一龍齋貞山の門下で一龍齋貞三、1923年に双龍斎貞鏡を襲名し真打昇進したが、28歳で亡くなった。得意な演目は「本能寺」。
  • 六代目一龍斎貞鏡 - 後∶七代目一龍齋貞山
  • 七代目一龍斎貞鏡 - 当代。詳細は下記参照。

七代目 一龍斎いちりゅうさい 貞鏡ていきょう
生年月日 (1986-01-30) 1986年1月30日(38歳)
出身地 日本の旗 日本東京都渋谷区
師匠 八代目一龍齋貞山
活動期間 2008年 -
配偶者 あり
家族 祖父∶七代目一龍齋貞山
父∶八代目一龍齋貞山
義祖父∶六代目神田伯龍
所属 講談協会
公式サイト 講談師 一龍斎貞鏡
受賞歴
2022年 文化庁芸術祭新人賞

七代目 一龍斎 貞鏡(いちりゅうさい ていきょう、1986年1月30日 - )は、日本の講談師。女性。講談協会所属。

経歴・人物[編集]

東京都渋谷区生まれ。祖父は七代目一龍齋貞山。父は八代目一龍齋貞山。また、六代目神田伯龍は義理の祖父。

武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業。落語家の三遊亭好の助、講談師の神田伯山は大学の先輩となる[1]

2008年1月、父の八代目一龍齋貞山門下へ入門、講談協会見習いとなる。2012年2月に二つ目昇進。

実父に講談師八代目一龍斎貞山、祖父に七代目一龍斎貞山、義祖父に六代目神田伯龍を持ち、世襲制ではない講談界に於いて初の三代続いての講談師。 連続物などの古典演目の他、ピアノを弾きながら講談を読むピアノ講談、日本全国土地に纏わる講談、漫画とのコラボレーションなど新たな挑戦も行う。

2018年、演芸男装ユニット「輝美男五」に参加。ユニット内での名前は「キョウ」。

2018年1月、2016年に6歳年下の僧侶と結婚していたことと、自身の妊娠を公表した[2][3]。2020年7月、第二子誕生。2021年6月[4]、第三子誕生。2023年5月、第四子誕生[5]

2023年10月、真打に昇進した[6][7]

芸歴[編集]

  • 2008年
  • 2012年2月 - 二ツ目昇進。
  • 2023年10月 - 真打昇進

受賞歴[編集]

  • 2022年 - 令和4年度文化庁芸術祭新人賞[8]

代表的な演目[編集]

出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ■若手3落語家・講談師座談会”. しらきじネット. 武蔵大学同窓会 (平成24-11-05). 2019年9月26日閲覧。
  2. ^ 一龍斎貞鏡、僧侶と一昨年結婚&妊娠を公表「櫻花が咲き誇る頃、出産予定です」”. スポーツ報知 (2018年1月2日). 2019年9月10日閲覧。
  3. ^ 一龍斎貞鏡 (2018年1月1日). “ご報告”. 講談師 一龍斎貞鏡(ブログ). ameba blog. 2019年9月11日閲覧。
  4. ^ 渡辺寧久 (2022年6月10日). “【渡邉寧久の演芸沼へようこそ】「子育て、講談、妻としても全力」一龍齋貞鏡 父の芸継承へ”. デイリースポーツ (神戸). https://www.daily.co.jp/gossip/2022/06/10/0015375019.shtml. "父の死の翌月に第3子を出産" 
  5. ^ 講談師 一龍斎貞鏡(@teikyo0130) (2023年5月24日). “お陰様で第四子となる元気な赤ちゃんが産まれてきてくれました🥹🍼”. twitter. 2023年5月25日閲覧。
  6. ^ 令和5年11月 一龍斎貞鏡真打昇進”. 講談協会 (2023年4月2日). 2023年4月3日閲覧。
  7. ^ 父の高座姿に感動し入門、一龍斎貞鏡が講談と4児の母「二刀流」で真打ちに…最初は「ダメだ」と断られ」『読売新聞オンライン』、2023年10月18日。2023年10月18日閲覧。
  8. ^ 令和4年度(第77回)文化庁芸術祭賞受賞一覧” (PDF). 文化庁 (2022年12月26日). 2022年12月26日閲覧。

外部リンク[編集]