バイエラ属

バイエラ属
生息年代: 251.0–65.5 Ma
中生代
Baiera schencki の葉の化石
地質時代
三畳紀 - 白亜紀
分類
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Gymnospermae
: イチョウ綱 Ginkgoopsida
: イチョウ目 Ginkgoales
: incertae sedis[1]
: バイエラ属 Baiera
学名
Baiera Braun, 1843
和名
バイエラ属
  • 本文参照

バイエラ属(学名:Baiera)は、裸子植物イチョウ綱に属する化石植物である。上部石炭紀に出現し、中生代を通じて生息し、特に最上部三畳紀に最も多く分布していた。葉柄が顕著ではなく、葉身の外形はくさび形である。カセキイチョウ属の区別は明確ではなく、形態的には重複する点が多い。葉上面の表皮細胞は、ほぼ等形で、細胞壁は直線状であり、乳頭状突起は見られない。下面では脈の間に数多くの気孔が分布する。表皮細胞の形は上面のものとほぼ同形であるが、乳頭状突起がある。気孔は4〜7個の厚く角皮化した副細胞に囲まれる。副細胞には乳頭状突起があり、開口部を覆う。孔辺細胞は、開口部に沿う部分を除き、薄く角皮化し、かなり沈む。葉の化石はよく知られているが、生殖器官についてはよく知られていない。表皮細胞や気孔の形態と分布は、種によってある程度の相違が見られる。ヨーロッパシベリア各地のほかに中国・朝鮮のペルム系の地層から産出される。

主な種

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  • Baiera elegans Oishi(中生代前紀)
  • Baiera filiformis Oishi(中生代前紀)
  • Baiera furcata Oishi(中生代前紀)
  • Baiera guilhaumati Zeiller(中生代前紀)
  • Baiera minuta Oishi(中生代前紀)
  • Baiera lindleyana (Schimper) Seward(中生代前紀)
  • Baiera paucipartita Nathorst(中生代前紀)
  • Baiera taeniata Braun (中生代前紀)
  • Baiera brauniana (Dunker) Brongn (白亜紀初期)

関連項目

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参照文献

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  • 木村達明『古生物学4』朝倉書店、1978年4月。ISBN 978-4-2541-6212-7 
  • 遠藤隆次『植物化石図譜』朝倉書店、1966年4月30日。ISBN 978-4254162271 

脚注

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  1. ^ 巌佐庸・倉谷滋・斉藤成也・塚谷裕一『岩波 生物学事典 第5版』岩波書店、2013年2月26日。ISBN 978-4-0008-0314-4