ココロヲ・動かす・映画館〇

ココロヲ・動かす・映画館〇
Cocomaru Theater
地図
情報
通称 ココ○、ココマルシアター
完成 2017年4月
開館 2017年10月21日
閉館 2019年9月11日
収容人員 1階:38
2階:40[1]
用途 映画上映、各種催し
旧用途 パティスリー吉祥寺跡地
運営 ココロヲ・動かす・映画社 ◯
所在地 180-0004
武蔵野市吉祥寺本町1-8-15[2]
位置 北緯35度42分18.2秒 東経139度34分44秒 / 北緯35.705056度 東経139.57889度 / 35.705056; 139.57889 (ココロヲ・動かす・映画館〇)座標: 北緯35度42分18.2秒 東経139度34分44秒 / 北緯35.705056度 東経139.57889度 / 35.705056; 139.57889 (ココロヲ・動かす・映画館〇)
最寄駅 吉祥寺駅北口から徒歩4分
最寄バス停 ムーバスコピス吉祥寺前」停留所(関東バス・吉祥寺北西循環
外部リンク https://www.cocomaru.net/
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ココロヲ・動かす・映画館〇(こころを うごかす えいがかん まる 、Cocomaru Theater.)は、東京都武蔵野市吉祥寺本町に所在していた多目的映画館。単館系作品の上映のほか、2階・3階にカフェ施設を備え、各種映画イベント、ゲームイベントを開催していた。ココロヲ・動かす・映画社 ◯(デジタルワークスエンタテインメント[3])が運営。総支配人は樋口義男。公式略称は「ココマルシアター」。

概要[編集]

ココロヲ・動かす・映画館〇

吉祥寺バウスシアター閉館を受けて、吉祥寺の新たなミニシアター系文化発信基地を目指して2017年4月15日にプレオープン。 前日の14日には武蔵野公会堂でオープン記念前夜祭を開催、総支配人の樋口義男とバウスシアター元支配人の本田拓夫のトークショーも行った。

独特の館名は映画の醍醐味を表現しており、末尾の「〇(まる)」は「ちょっとうれしい感じ」を表している[3]

「いい作品との出会い、感動の出会い、人との出会いをコンセプト」としていた。

歴史[編集]

ココロヲ・動かす・映画館〇

2017年4月15日にプレオープン[4]したが、手作りの味にこだわった内装工事が間に合わず、翌日から休業となる。そのため、休業となった日以降のチケットを持つ観客に対して返金を行った[5]。その後も空調設備不備などを理由に、正式開業の日程を7回ほど延期した末、プレオープンから半年後の10月21日に正式オープンに至る[6][7]

しかしながら、2019年8月30日に後述の事情を背景として休館に至る。その後、9月4日から一旦は再開したものの、その前日に9月11日をもって閉館することを公式サイト上で発表した[8]

運営側当初の発表では3スクリーンを有し、1階は通常の映画館、2階は飲食しながら映画やライブを楽しむスペース(ともに50席~60席前後の予定)、3階はVRシアターのほか映画に関連した展示やイベントを開催するスペースにする予定だった。しかし、正式オープン時には、1階に映画館、2階にはカフェを兼ねる上映スペース、3階はカフェスペースのみの構成となった[9][10]

2019年10月16日、2階部分に関して避難用の出口が1つしか無いなど安全面の基準を満たしておらず、東京都から映画館としての営業許可が下りないまま営業を続けたとして、興行場法違反(無許可営業)で会社代表と法人が書類送検された[11]。 2階部分については映画館としての許可が得られなかったため、飲食店としての許可を得て、飲食しながら映画やライブを楽しむスペースとして営業していた。 しかしながら消防による2018年11月の立ち入り検査の際など、客から入場料を得て映画を上映していた点、上映時にはスペースを暗くして音も大きくしていた点、椅子の大半がスクリーンに向いていた点などから、実質的に2階も映画館であると判断していた。さらに、保健所などからも57回にわたる指導があったとされるが、運営会社側はこれらに対し、有効な対応を行っていなかったという[12]

閉館後の跡地は2020年12月20日よりコンビニエンスストアファミリーマート 吉祥寺本町一丁目店」となっており、2階部分もイートインフロアとなっていたが[13]、2022年6月末に閉店している。

関連項目[編集]

  • 武田玲奈 - 劇場マナーCMを担当[14]
  • ぞうのはな子 - イメージキャラクター。館内3Fに等身大モニュメントがあるほか、アニメ映画を制作予定だった[15]。2018年春公開予定としていたが続報はない。

脚注[編集]

  1. ^ 心を動かされる映画館、吉祥寺にオープン!”. TOKYO FM antenna* TOKYO ONGOING. エフエム東京 (2017年11月3日). 2018年4月17日閲覧。
  2. ^ シアター&カフェ”. ココロヲ・動かす・映画館 〇 COCOMARU THEATER. 2018年4月16日閲覧。
  3. ^ a b 透明ランナー (2017年4月13日). “座席にコントローラー、映画館で通信対戦!? 「ペルソナ」「イナイレ」等の名作ゲーム開発に関わってきたゲーム会社が吉祥寺に映画館をオープンするワケ”. 電ファミニコゲーマー. https://news.denfaminicogamer.jp/interview/kichijoji-cocomaru 2018年4月16日閲覧。 
  4. ^ “吉祥寺のシネマカフェがオープニング企画を発表、バウスシアターに捧げた特集など”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2017年4月3日). https://natalie.mu/eiga/news/227137 2018年4月16日閲覧。 
  5. ^ 【炎上映画館】出資者を何度も裏切ってきた吉祥寺ココマルシアター2017年8月26日オープン! 男性の声「さすがにもう裏切るなよ」」『バズプラスニュース Buzz+ | 役立つ情報、気になる話題をお届けするメディア』、2017年8月19日。2018年4月16日閲覧。
  6. ^ 吉祥寺の新映画館「ココロヲ・動かす・映画館○」が本日開館 開会式に代表が登壇」『CINRA.NET』。2018年4月16日閲覧。
  7. ^ 【批評】吉祥寺にオープンした映画館ココマルシアターに行ってみた結果 / 適当で素人すぎる仕事に唖然 / しかし希望もある」『バズプラスニュース Buzz+ | 役立つ情報、気になる話題をお届けするメディア』、2017年10月23日。2018年4月16日閲覧。
  8. ^ 劇場閉館のお知らせ|COCOMARU THEATER”. cocomaru-theater. 2019年9月3日閲覧。
  9. ^ “映画やライブを楽しめるカフェ『ココロヲ・動かす・映画館 ○』(ココマルシアター)』が吉祥寺にオープン | 国内最大級の東京カフェ情報サイトTEAM CAFE TOKYO”. TEAM CAFE TOKYO 国内最大級のカフェ情報サイト!. (2017年12月12日). https://teamcafetokyo.jp/cinema-cafe/ 2018年4月16日閲覧。 
  10. ^ ロックス. “頑張れ!ココマルシアター!ついにオープン!代表樋口氏の会見文、そしてその全貌とは……?”. FILMAGA(フィルマガ) (株式会社つみき). https://filmaga.filmarks.com/articles/1550/ 2018年4月16日閲覧。 
  11. ^ 無許可で映画館営業 警視庁、運営会社社長ら書類送検”. 日本経済新聞 (2019年10月16日). 2019年10月16日閲覧。[リンク切れ]
  12. ^ ウソの届け出で“映画館”営業か 57回の指導も無視”. ANNnewsCH (2019年10月16日). 2019年10月17日閲覧。[リンク切れ]
  13. ^ ココマルシアター跡地にオープンするテナントが判明!今度は落ち着きそう”. 吉祥寺ファンページ (2019年11月29日). 2020年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月12日閲覧。
  14. ^ “吉祥寺のココロヲ・動かす・映画館〇が再始動、武田玲奈主演のマナーCM予告公開(動画あり)”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2017年8月31日). https://natalie.mu/eiga/news/246833 2018年4月16日閲覧。 
  15. ^ “ゾウのはな子追ったドキュメンタリー来春公開、アニメも交えて人々とのふれあい描く”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2017年9月7日). https://natalie.mu/eiga/news/247769 2018年4月24日閲覧。 

外部リンク[編集]