エリッキ=スヴェン・トゥール

エリッキ=スヴェン・トゥール
Erkki-Sven Tüür
基本情報
生誕 (1959-10-16) 1959年10月16日(64歳)
 エストニア、ヒーウマー島
出身地  エストニア
職業 作曲家

エリッキ=スヴェン・トゥールErkki-Sven Tüür1959年10月16日 - )は、エストニア作曲家エルッキ=ズヴェン・トゥールエルキ=スヴェン・ティールとも表記される。

経歴[編集]

エストニアのヒーウマー島カルトラに生まれた。1976年から1980年にかけて、タリン音楽学校でフルートと打楽器を、1980年から1984年にかけて、タリン音楽アカデミーヤーン・ラーツから作曲を、また個人的にレポ・スメラからも学ぶ。その一方で、1979年から1984年にかけて、「In Spe」というロック・グループを率いて活動。またたく間に、エストニアの人気バンドの一つになる。

トゥールは作曲に専念するため、In Speを脱退。ペレストロイカの到来で、すぐさま西側の聴衆に注目される。ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団ヒリヤード・アンサンブル、ストックホルム・サクソフォーン四重奏団、バーミンガム市交響楽団などが彼に作曲を委嘱した。1991年1996年のエストニア文化賞を受賞。

作風[編集]

作風はプログレッシブ・ロック、特にキング・クリムゾンフランク・ザッパイエスジェネシス等に影響を強く受けている。ミニマリズムスペクトル分析直線対位法十二音技法音響作曲法等を好み、こちらも強く影響を受けている。

代表作[編集]

管弦楽曲[編集]

  • 交響曲第2番 (1987年)
  • 交響曲第3番 (1997年)
  • 交響曲第4番 『マグマ Magma 』 (打楽器と管弦楽の為の協奏曲) (2002年)
  • Searching for Roots (シベリウスへのオマージュ)(1990年)
  • 時代 Zeitraum (1992年)
  • 出エジプト Exodus (1999年)

協奏曲[編集]

  • チェロ協奏曲
  • ヴァイオリン協奏曲
  • マリンバ協奏曲 『情熱 Ardor
  • ヴィオラ協奏曲 『照明 Illuminatio』(2008年)

弦楽オーケストラのための作品[編集]

  • 砂の島 Insula deserta (1989年)
  • Show (Action, Passion, Illusion) (1993年)
  • 灯台 Lighthouse (1997年)

声楽曲[編集]

  • オラトリオ『世の終焉の前に Ante finem saeculi』 (1985年)
  • Inquiétude du Fini (1992年)
  • レクイエム Requiem (1994年)
  • サルヴェ・レジーナ Salve regina (2005年)

室内楽曲[編集]

  • 構図 I-VII Architectonics I-VII (1984年-1992年)
  • ピアノソナタ(1985年)
  • 弦楽四重奏曲 (1985年)
  • 献呈 Dedication (1990年)