エスタディオ・アルフレド・ハルプ・ヘルー

エスタディオ・アルフレド・ハルプ・ヘルー
施設データ
所在地 メキシコの旗 メキシコシティ
開場 2019年3月23日
グラウンド 人工芝
使用チーム • 開催試合
メキシコシティ・レッドデビルズ (LMB) (2019年 - 現在)
収容人員
20,062人
グラウンドデータ
球場規模 両翼:332 ft (約101 m)
中堅:410 ft (約120 m)

エスタディオ・アルフレド・ハルプ・ヘルー西: Estadio Alfredo Harp Helú)は、メキシコの首都メキシコシティイスタカルコ区にある野球場リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル(LMB)のメキシコシティ・レッドデビルズ(ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)のホーム球場である。メジャーリーグベースボールMLBメキシコシティシリーズ英語版の試合会場としても使用される。

概要[編集]

2019年3月23日開場。球場名はメキシコシティ・レッドデビルズのオーナーであるレバノン系メキシコ人実業家のアルフレド・ハルプ・ヘルー英語版に由来する。スペイン語では通常「H」を発音しないが、外国姓である「Harp Helú」については基本的に発音する[1][2]

標高2240メートルの高地にあり空気抵抗が少ないため打球が飛びやすく、一般的な球場と比較して飛距離が20メートル伸びるというデータもある[3]

メキシコシティ・レッドデビルズの女子ソフトボールチームLMS所属)も同球場を本拠地としている[4]

歴史[編集]

2019年3月23日のオープニングセレモニーではメキシコシティ・レッドデビルズサンディエゴ・パドレスのエキシビションゲームが行われ、始球式ではロペス・オブラドール大統領が投手を、アルフレド・ハルプ・ヘルーが捕手を務めた[5]

国内野球リーグ(LMB)の最初の公式戦は2019年4月5日のキンタナロー・タイガース戦で、メキシコシティ・レッドデビルズが14-8で勝利した。公式戦第1号ホームランは、東北楽天ゴールデンイーグルスでも活躍したメキシコシティ・レッドデビルズジャフェット・アマダーが記録した[6]

MLBメキシコシティシリーズの最初の試合として2020年4月にサンディエゴ・パドレスアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦が2試合予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった。

3年後の2023年4月29日・30日に、改めてMLBメキシコシティシリーズサンディエゴ・パドレスサンフランシスコ・ジャイアンツの試合が実現した。これはメキシコシティで開催された史上初のMLB公式戦となった[注 1]。第1戦は両チーム合わせてMLBタイ記録となる10選手[注 2]から計11本[注 3]のホームランが飛び交う乱打戦となり、16-11でサンディエゴ・パドレスが勝利した[3][7]。第2戦はサンディエゴ・パドレスダルビッシュ有が先発。先頭打者を含む3本のホームランを浴びたが、6回4失点9奪三振で勝敗はつかなかった。この試合でダルビッシュは「簡単にホームランになってしまうので最初はびっくりした」とコメントしている[8]。試合は6-4でパドレスが勝利した。

2023年12月7日、翌年に開幕する女子ソフトボールリーグ、リーガ・メヒカーナ・デ・ソフトボルの初年度のドラフト会議が実施された。オリンピアン2人をはじめ、6チームから計120人の選手が指名された[9]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 過去5回(計11試合)のメキシコ開催のMLB公式戦は、全てヌエボ・レオン州モンテレイで行われていた。
  2. ^ 3回表:ブランドン・クロフォードラマン・ウェイド・ジュニア、3回裏:ネルソン・クルーズ、4回表:ミッチ・ハニガー、4回裏:フアン・ソトザンダー・ボガーツ、5回裏:フェルナンド・タティス・ジュニアマニー・マチャド、7回表:ブレイク・セイボルデビッド・ビヤー英語版、7回裏:マニー・マチャド(2本目)
  3. ^ MLB記録は2019年6月10日にフィラデルフィアで行われたフィラデルフィア・フィリーズアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦での13本。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]