ABCフラッシュニュース

ABCフラッシュニュース』(エービーシーフラッシュニュース)は、かつて朝日放送テレビ[注 1](ABCテレビ)で1962年10月1日から1999年4月4日まで放送されていたスポットニュース

1999年度をもって『ABCニュース』へと改題された。

概要[編集]

JNN系列時代[編集]

朝日放送テレビが、東京放送(現在のTBSテレビ)がキー局JNNに加盟していた1975年3月30日までのテレビニュースは、「JNNニュース」のタイトルを差し替えた朝、昼の『ABCニュースJNN』、同じくTBS発の『JNNニュースコープ』、『JNNニュースデスク』、NETテレビ(現在のテレビ朝日)から裏送りでネット受けしていた朝夕の『朝日新聞ニュース[注 2]、そしてこの『ABCフラッシュニュース』であった。

基本的には昼枠とゴールデンタイムは「JNNニュース」「JNNフラッシュニュース」を差し替えた物、夕方はローカルニュースであった。

ANN系列時代[編集]

いわゆる腸捻転解消でキー局がTBSからNETテレビへネットチェンジした後の1975年3月31日以降、朝日放送テレビのニュースは、NETテレビがキー局のANNに変更し、基本的に全て『ANN』の冠の付いたタイトルをそのまま放送しているが、この『ABCフラッシュニュース』のは午後枠と夜20時54分のスポットニュース(ANNニュース)のタイトルを差し替えて放送された。後に夜20時54分の放送枠は、ANNニュースのタイトル差し替えから自社制作の関西地方のローカルニュースに切り替わった。

なお、1977年9月末までは18:50 - 18:55の枠もあった(TBS系時代のから全国ニュース明け[注 3]の枠)が、同10月からのローカルニュースワイド『たいむ6』の開始に伴い廃止された。ただ、その後の18:55 - 19:00枠で放送された『お天気のお知らせ』(かねてつ蒲鉾提供[注 4])は時間枠を繰り上げて18:50 - 18:53の枠で放送、その後19:00まではネット受けを終了した『朝日フラッシュニュース』(朝日新聞社制作・実際には日本教育テレビへの委託制作)の後番組の位置付けとして、同新聞社提供ミニ番組が放送されていた。

タイトル映像[編集]

1984年まで[編集]

テレビのカラー化以降のオープニング映像[要出典]では、ブルーバックの画面上に、白色の点が少しずつ出現。その点が増えるにつれて、画面の随所が星のように白く光るとともに、点を覆うように垂直方向(左から右) → 水平(上から下)の順に線が次々と流れていた。さらに、その線を覆い隠す勢いで、画面中央から同心円状の模様が回転しながら拡大。この模様が画面いっぱいにまで広がったところで、画面の垂直方向に一筋の光が流れるとともに、「ABCフラッシュニュース」と記された影文字風のロゴ(「ABC」は1973年まで使用されていた初代のロゴ)が画面の中心に現れるセル画フィルムアニメーション映像となっていた(『ANNニュース』のタイトルを差し替える場合には「ABCフラッシュニュース」のロゴの左下に小さく「ANN」のロゴを表示[注 5])。ちなみに、この映像は、「世界は回る」というイメージで作られたとされている。[要出典]

オープニング映像のBGMには、オーケストラが演奏するファンファーレを使用。スポンサーが付いている場合には、垂直・水平方向に線が流れている間にスポンサー名を大きく映すとともに、朝日放送アナウンサーの声による「(スポンサー名)提供 ABCフラッシュニュース」又は「(スポンサー名)がお送りする、ABCフラッシュニュース」という提供クレジット入りのタイトルコールを流していた。また、同心円の模様では、時計回りの円と反時計回りの円を互い違いで組み合わせていた。これに対して、エンディングでは、同心円模様の静止画の上に「ABCフラッシュニュース 終」のロゴ(スポンサーが付いている場合にはその下にスポンサー名)を表示させるだけにとどめた(提供クレジットのナレーションは「(スポンサー名)がお送りしました」又は「(スポンサー名)の提供でした」)。

ただし、夕方のローカルニュースは1975年まで京阪電車提供であったため、旧3000系特急車が走る映像(BGMは同心円のものと同じ)であった。京阪は1990年代に20:54枠の当番組スポンサーとなっていたこともある(ただし、CMは「東御蔵山住宅」等不動産関連限定で、本家の電車関連はほとんど放送されなかった)。なお、その名残で朝日放送ではネットチェンジ後も木・金・土曜日の夕方に京阪のCM枠がある。

1984年以降[編集]

タイトル映像は1984年に一新され(「ABC」のロゴも初代から2代目に)、BGMも変更された。当時朝日放送のサテライトスタジオ「ABCエキスタ」があった大阪駅のアクティ大阪(現:大阪ステーションシティサウスゲートビルディング)といった近畿地方の都市などを線画(ワイヤーフレーム)で示し、世界地図のような近畿地方の地図アニメーションが出てくるものになった。

1989年4月に朝日放送の通称が「ABC」に統一され、「ABC」のロゴマークがマイナーチェンジされたため、パラボラアンテナが立ち上がるCGに、後に高速道路の沿道の看板にタイトルが表示されるものなどに変わった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 放送当時は、2018年4月1日の認定放送持株会社移行に伴う商号変更並びに分社化により現・朝日放送グループホールディングスとなった旧・朝日放送株式会社。
  2. ^ 1977年までは夕方に『朝日フラッシュニュース』も放送されていた。
  3. ^ TBS系時代は『JNNニュースコープ』、ANN系移行後は『ANNニュースレーダー
  4. ^ 「てっちゃんの天気予報」名義、ネット腸ねん転解消前は「お天気のお知らせ」は別スポンサーであり、かねてつ蒲鉾は別枠生放送(18:15 - 18:30、深夜再放送あり)の「仁鶴とあそぼう!!」に協賛していた。
  5. ^ 二ヶ国語放送開始後(1979年3月21日~)は、二ヶ国語放送を実施していた20時54分の枠では二ヶ国語放送マークが同時に表示されるようになった。

関連項目[編集]

朝日放送 夕方のABCニュース
前番組 番組名 次番組
ABCフラッシュニュース