1985年のNFL

1985年のNFL
レギュラーシーズン
日程 1985年9月8日 - 1985年12月23日
プレイオフ
開幕日 1986年12月28日
AFC優勝 ニューイングランド・ペイトリオッツ
NFC優勝 シカゴ・ベアーズ
第20回スーパーボウル
開催日 1986年1月26日
開催都市 ルイジアナ州ニューオーリンズ
スタジアム ルイジアナ・スーパードーム
チャンピオン シカゴ・ベアーズ
プロボウル
開催日 1986年2月2日
開催都市 ハワイ州ホノルル
スタジアム アロハ・スタジアム
NFLシーズン
« 1984
1986 »

1985年のNFL1985年9月8日NFL66回目のレギュラーシーズンが開幕し、1986年1月26日ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された第20回スーパーボウルを経て、2月2日ハワイ州ホノルルでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。

ドラフト[編集]

1985年4月30日-5月1日にドラフトが行われ、12巡336名が指名された。全体1位ブルース・スミスバッファロー・ビルズに指名された。前年に続いてこの年もドラフト1巡でQBが指名されなかった。QBで最初に指名されたのは、2巡でフィラデルフィア・イーグルスに指名されたランドール・カニンガムである。その後、バーニー・コーザー追加ドラフト1巡でクリーブランド・ブラウンズに指名された。

主なルール変更[編集]

  • 前・後半のツーミニッツウォーニングの後のチームタイムアウトが、90秒から 60 秒に短縮される。
  • クォーターバックのニーダウンや、ボールキャリアが足から滑り込んだ場合は、直ちにボールデッド。この場合、最初にフィールドに体が触れた地点にボールを置く。(守備選手が体に触れたらデッド、その地点にボールを置く、からの変更。)
  • 誰も触れられないことが明らかなパスには、パスインターフェアランスは適用されない。
  • ラフィング・ザ・キッカー、ランニング・イントゥ・ザ・キッカーは、キックをブロックした選手には適用されない。
  • 正当なフェアキャッチシグナルは、「頭上に腕を完全に伸ばし左右に振る」こと(腕を上げるだけで良く、振る必要はなかった)。
  • ゴールテンディング(キックされたボールがゴールポストを超えるところに飛び上がって触れること)は不正行為とする[1]

日程[編集]

レギュラーシーズン[編集]

各チーム16試合の対戦相手は、以下のルールに従って、前年の成績に基づいて決定された。

  • 4チーム所属地区
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区(6試合)
    • 他カンファレンス(4試合)
  • 5チーム所属地区(1~4位)
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(4試合)
    • 他カンファレンス(4試合)
  • 5チーム所属地区(5位)
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(6試合)
    • 他カンファレンス(2試合)

この年の対戦ルールは以下のようである。

   同カンファレンス他地区(AFC)
1位 vs. 1位+4位
2位 vs. 2位+3位
3位 vs. 3位+2位
4位 vs. 4位+1位
中地区1~4位 vs. 東・西地区5位
5位 vs. 5位×2+中地区1~4位

   同カンファレンス他地区(NFC)
1位 vs. 1位+4位
2位 vs. 2位+3位
3位 vs. 3位+2位
4位 vs. 4位+1位
西地区1~4位 vs. 東・中地区5位
5位 vs. 5位×2+西地区1~4位

   他カンファレンス
AFC東地区1位~4位 vs. NFC中地区1位~4位
AFC中地区1位~4位 vs. NFC東地区1位~4位
AFC西地区1位~4位 vs. NFC西地区1位~4位
AFC東・西地区5位 vs. NFC東・中地区5位

(例)前年王者49ERSの対戦相手
AFC NFC
前年 西地区 中地区 東地区 西地区 中地区 東地区
1位 ブロンコス スティーラーズ ドルフィンズ 49ERS ベアーズ レッドスキンズ
2位 シーホークス ベンガルズ ペイトリオッツ ラムズ パッカーズ ジャイアンツ
3位 レイダース ブラウンズ ジェッツ セインツ バッカニアーズ カージナルス
4位 チーフス オイラーズ コルツ ファルコンズ ライオンズ カウボーイズ
5位 チャージャーズ ビルズ バイキングス イーグルス

 :1度対戦  :2度対戦

レギュラーシーズン順位表[編集]

AFC東地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(2)マイアミ・ドルフィンズ 12 4 0 .750 6-2 9-3 428 320 26.8 20.0 6.8
(4)ニューヨーク・ジェッツ 11 5 0 .688 6-2 9-3 393 264 24.6 16.5 8.1
(5)ニューイングランド・ペイトリオッツ 11 5 0 .688 6-2 8-4 362 290 22.6 18.1 4.5
インディアナポリス・コルツ 5 11 0 .313 1-7 2-10 320 386 20.0 24.1 -4.1
バッファロー・ビルズ 2 14 0 .125 1-7 2-12 200 381 12.5 23.8 -11.3
AFC中地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(3)クリーブランド・ブラウンズ 8 8 0 .500 4-2 7-5 287 294 17.9 18.4 -0.4
シンシナティ・ベンガルズ 7 9 0 .438 4-2 5-7 441 437 27.6 27.3 0.3
ピッツバーグ・スティーラーズ 7 9 0 .438 3-3 6-6 379 355 23.7 22.2 1.5
ヒューストン・オイラーズ 5 11 0 .313 1-5 4-8 284 412 17.8 25.8 -8.0
AFC西地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(1)ロサンゼルス・レイダース 12 4 0 .750 5-3 9-3 354 308 22.1 19.3 2.9
デンバー・ブロンコス 11 5 0 .688 5-3 8-4 380 329 23.8 20.6 3.2
シアトル・シーホークス 8 8 0 .500 4-4 6-6 349 303 21.8 18.9 2.9
サンディエゴ・チャージャーズ 8 8 0 .500 3-5 7-7 467 435 29.2 27.2 2.0
カンザスシティ・チーフス 6 10 0 .375 3-5 4-8 317 360 19.8 22.5 -2.7
NFC東地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(3)ダラス・カウボーイズ 10 6 0 .625 6-2 7-5 357 333 22.3 20.8 1.5
(4)ニューヨーク・ジャイアンツ 10 6 0 .625 5-3 8-4 399 283 24.9 17.7 7.3
ワシントン・レッドスキンズ 10 6 0 .625 4-4 6-6 297 312 18.6 19.5 -0.9
フィラデルフィア・イーグルス 7 9 0 .438 4-4 6-8 286 310 17.9 19.4 -1.5
セントルイス・カージナルス 5 11 0 .313 1-7 3-9 278 414 17.4 25.9 -8.5
NFC中地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(1)シカゴ・ベアーズ 15 1 0 .938 8-0 12-0 456 198 28.5 12.4 16.1
グリーンベイ・パッカーズ 8 8 0 .500 6-2 8-4 337 355 21.1 22.2 -1.1
ミネソタ・バイキングス 7 9 0 .438 3-5 5-9 346 359 21.6 22.4 -0.8
デトロイト・ライオンズ 7 9 0 .438 2-6 5-7 307 366 19.2 22.9 -3.7
タンパベイ・バッカニアーズ 2 14 0 .125 1-7 2-10 294 448 18.4 28.0 -9.6
NFC西地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(2)ロサンゼルス・ラムズ 11 5 0 .688 3-3 8-4 340 277 21.3 17.3 3.9
(5)サンフランシスコ・49ers 10 6 0 .625 4-2 7-5 411 263 25.7 16.4 9.3
ニューオーリンズ・セインツ 5 11 0 .313 2-4 5-7 294 401 18.4 25.1 -6.7
アトランタ・ファルコンズ 4 12 0 .250 3-3 4-8 282 452 17.6 28.3 -10.6
AFC

チーム
勝率 DIV CON SOS SOV
地区優勝
1 レイダース 西 12 4 0 .750 5-3 9-3
2 ドルフィンズ 12 4 0 .750 6-2 9-3
3 ブラウンズ 8 8 0 .500 4-2 7-5
ワイルドカード
4 ジェッツ 11 5 0 .688 6-2 9-3
5 ペイトリオッツ 11 5 0 .688 6-2 8-4
レギュラーシーズン敗退
6 ブロンコス 西 11 5 0 .688 5-3 8-4
7 シーホークス 西 8 8 0 .500 4-4 6-6
8 チャージャーズ 西 8 8 0 .500 3-5 7-7
9 ベンガルズ 7 9 0 .438 4-2 5-7
10 スティーラーズ 7 9 0 .438 3-3 6-6
11 チーフス 西 6 10 0 .375 3-5 4-8
12 コルツ 5 11 0 .313 1-7 2-10
13 オイラーズ 5 11 0 .313 1-5 4-8
14 ビルズ 2 14 0 .125 1-7 2-12
NFC

チーム
勝率 DIV CON SOS SOV
地区優勝
1 ベアーズ 15 1 0 .938 8-0 12-0
2 ラムズ 西 11 5 0 .688 3-3 8-4
3 カウボーイズ 10 6 0 .625 6-2 7-5
ワイルドカード
4 ジャイアンツ 10 6 0 .625 5-3 8-4
5 49ers 西 10 6 0 .625 4-2 7-5
レギュラーシーズン敗退
6 レッドスキンズ 10 6 0 .625 4-4 6-6
7 パッカーズ 8 8 0 .500 6-2 8-4
8 イーグルス 7 9 0 .438 4-4 6-8
9 バイキングス 7 9 0 .438 3-5 5-9
10 ライオンズ 7 9 0 .438 2-6 5-7
11 カージナルス 5 11 0 .313 1-7 3-9
12 セインツ 西 5 11 0 .313 2-4 5-7
13 ファルコンズ 西 4 12 0 .250 3-3 4-8
14 バッカニアーズ 2 14 0 .125 1-7 2-10

プレイオフ[編集]

トーナメント表[編集]

                                   
ディヴィジョナルプレイオフ
    1月4日
アナハイム・スタジアム
       
NFC ワイルドカード NFCチャンピオンシップ
 3  カウボーイズ  0
12月29日
ジャイアンツ・スタジアム
    1月12日
ソルジャー・フィールド
 2  ラムズ  20  
 5  49ers  3  2  ラムズ  0
1月5日
ソルジャー・フィールド
 4  ジャイアンツ  17      1  ベアーズ  24   第20回スーパーボウル
 4  ジャイアンツ  0
    1月26日
ルイジアナ・スーパードーム
 1  ベアーズ  21  
 N1  ベアーズ  46
1月5日
LAメモリアル・コロシアム
AFC ワイルドカード AFCチャンピオンシップ    A5  ペイトリオッツ  10
 5  ペイトリオッツ  27
12月28日
ジャイアンツ・スタジアム
    1月12日
マイアミ・オレンジボウル
 1  レイダース  20  
 5  ペイトリオッツ  26  5  ペイトリオッツ  31
1月4日
マイアミ・オレンジボウル
 4  ジェッツ  14      2  ドルフィンズ  14  
 3  ブラウンズ  21
   
 2  ドルフィンズ  24  
  • ディヴィジョナルプレイオフの試合は、同地区のチームが対戦しないように組まれている。
  • チーム名の左の数字はシード順。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。
  • チーム名の左の数字は、1985年レギュラーシーズンの結果に基づいて決定されたシード順。


受賞者[編集]

受賞者 ポジション チーム
スーパーボウルMVP リチャード・デント DE シカゴ・ベアーズ
MVP マーカス・アレン RB ロサンゼルス・レイダース
最優秀攻撃選手 マーカス・アレン RB ロサンゼルス・レイダース
最優秀守備選手 マイク・シングレタリー LB シカゴ・ベアーズ
最優秀コーチ マイク・ディトカ HC シカゴ・ベアーズ
最優秀新人攻撃選手 エディ・ブラウン WR シンシナティ・ベンガルズ
最優秀新人守備選手 デュアン・ビケット LB インディアナポリス・コルツ

プロボウル[編集]

詳細は「1986年のプロボウル英語版」を参照

脚注[編集]

  1. ^ 長いフィールドゴールは、ボールがクロスバーギリギリの高さで通過することが多い。これを叩き落とそうとする行為が禁止された