1975年のヤクルトスワローズ

1975年のヤクルトスワローズ
成績
セントラル・リーグ4位
57勝64敗9分 勝率.471[1]
本拠地
都市 東京都新宿区
球場 明治神宮野球場
球団組織
オーナー 松園尚巳
経営母体 ヤクルト本社
監督 荒川博
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1975年のヤクルトスワローズ(1975ねんのヤクルトスワローズ)では、1975年のヤクルトスワローズの動向をまとめる。

この年のヤクルトスワローズは、荒川博監督の2年目のシーズンである。

概要[編集]

前年1961年以来13年ぶりのAクラスとなったヤクルトは、この年、日本ハムからパ・リーグ屈指の強打者・大杉勝男をトレードで獲得しシーズンに望んだ。優勝を期待されるなど前評判は高く、チームはWエースの松岡弘安田猛若松勉ロジャー・レポーズなど打線の活躍、さらに巨人の最下位独走もあって開幕後は広島中日などとともに首位を争い、前半戦は首位の中日と1.5ゲーム差の4位で終了。後半戦以降は球団創設以来の初優勝が期待されたが8月以降は大杉の不調、浅野啓司の故障離脱などもあって負けが込み、8月中旬の5連敗で首位戦線から後退。それでも勝率5割前後で奮闘するも、終盤の6連敗で貯金がなくなり最後は2年ぶりのBクラスに終わった。対戦成績は中日に13勝11敗2分と勝ち越すも、広島には7勝17敗2分で歯が立たず、阪神には9勝15敗2分と負け越し3強マッチレースの引き立て役になった。

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

開幕オーダー
1 荒川堯
2 船田和英
3 若松勉
4 大杉勝男
5 ロジャー
6 山下慶徳
7 大矢明彦
8 永尾泰憲
9 松岡弘
1975年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 大洋 -- ヤクルト -- 広島 -- 中日 -- 広島 -- 広島 --
2位 阪神 0.5 広島 0.5 ヤクルト 0.5 阪神 0.5 中日 1.5 中日 4.5
3位 ヤクルト 2.5 阪神 1.0 阪神 1.0 広島 0.5 阪神 阪神 6.0
4位 広島 3.0 中日 1.5 中日 1.5 ヤクルト 1.5 ヤクルト 5.0 ヤクルト 16.0
5位 中日 3.5 大洋 2.5 大洋 5.5 大洋 7.0 大洋 8.0 大洋 21.5
6位 巨人 5.5 巨人 6.5 巨人 9.5 巨人 11.5 巨人 14.0 巨人 27.0


1975年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 広島東洋カープ 72 47 11 .605 優勝
2位 中日ドラゴンズ 69 53 8 .566 4.5
3位 阪神タイガース 68 55 7 .553 6.0
4位 ヤクルトスワローズ 57 64 9 .471 16.0
5位 大洋ホエールズ 51 69 10 .425 21.5
6位 読売ジャイアンツ 47 76 7 .382 27.0

オールスターゲーム1975[編集]

コーチ 荒川博
ファン投票 選出なし
監督推薦 安田猛 松岡弘 大矢明彦 若松勉

できごと[編集]

選手・スタッフ[編集]

[2][3]

表彰選手[編集]

リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
ロジャー 外野手 初受賞
ダイヤモンドグラブ賞
選手名 ポジション 回数
大矢明彦 捕手 3年ぶり2度目

ドラフト[編集]

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 杉村繁 内野手 高知高 入団
2位 田村忠義 投手 日本鋼管福山 拒否
3位 寒川浩司 投手 岡山東商業高 入団
4位 近沢英二 内野手 中京高 入団
5位 芦沢優 捕手 巨摩高 入団
6位 浜師勝彦 投手 新日本製鐵室蘭 拒否

出典[編集]

  1. ^ 年度別成績 1975年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年7月11日閲覧。
  2. ^ ベースボールマガジン2002夏季号, ベースボールマガジン社, (2002), p. 147 
  3. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7