高見知佳

たかみ ちか
高見 知佳
本名 高橋 房代(たかはし ふさよ)
生年月日 (1962-07-09) 1962年7月9日
没年月日 (2022-12-21) 2022年12月21日(60歳没)
出生地 日本の旗 日本愛媛県新居浜市
死没地 日本の旗 日本・愛媛県新居浜市
職業 女優歌手タレント
活動期間 1978年 - 2022年
公式サイト 公式ウェブサイト
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高見 知佳(たかみ ちか、本名:高橋 房代〈たかはし ふさよ〉[1][2]1962年昭和37年〉7月9日 - 2022年令和4年〉12月21日)は、日本女優歌手タレント政治活動家愛媛県新居浜市出身。

来歴・人物[編集]

新居浜市立泉川小学校新居浜市立泉川中学校[3]卒業。小学校高学年から中学時代にかけて、新居浜少年少女合唱団に所属。1978年、中学生の時、松山市で行われたテレビ愛媛のど自慢番組に参加し、25人に勝ち抜きスカウトされる[4]

中学卒業とともに上京。田辺エージェンシーに所属し、1978年コロムビアからアイドル歌手としてデビュー[5]。本名ではその響きが“何となくおばさんくさい”ということから芸名を付けることになり、姓名判断で選んだいくつかの候補の中から本人が選んで決定した[1]。姓名判断によると高見知佳は「急には良くならないが徐々に運が開ける名前」という名前であるとのこと[1]

嘉悦女子高等学校(現在のかえつ有明高等学校)に入学するも、芸能活動に専念するために自主退学している[6]

当時出演していた『アイ・アイゲーム』では奔放なトークで人気となり、「日の丸」(女性の生理の隠語)などの回答や、「(当時所属していた)コロムビアレコードでは、私のレコード溶かして(同じレコード会社所属だった)河合奈保子ちゃんのレコード作ってる」などの発言も見られた。

1984年2月に発売された「くちびるヌード」が、資生堂・春のキャンペーンCMソングに採用される。フジテレビ夜のヒットスタジオ』など当時の音楽番組でよく披露され、またTBSザ・ベストテン』には「今週のスポットライト」で、さらに日本テレビザ・トップテン』には「もうすぐトップテン」で、それぞれ同番組へ初出演。

映画『蒲田行進曲』など、映画やTVドラマ、舞台に出演している。土曜昼の生番組『TVグラフィティ』では、共演の藤村俊二と高見がVTRの前に「かっふん、かっふん、かっふん」と叫ぶ謎の言語(VTRの情報件数に応じて「かっふん」と言いながらマイクのスイッチである"カフ"を切った)が名物だった。

日本テレビの情報番組『追跡』(1988年4月4日 - 1994年3月25日)では、青島幸男と2人で司会を務め、青島が東京都知事選挙に立候補する直前まで番組は続いた。また、芦屋雁之助主演のフジテレビ系ドラマ『花王名人劇場 裸の大将放浪記』では、八幡学園の職員(元生徒)で、山下清(芦屋雁之助)に想いを寄せる「よめこ」役を演じた。

2001年7月20日、2月に仕事で行ったロサンゼルスで出会ったメキシコアメリカ人コーディネーターマーク・エスパーザと結婚[7]し長男を出産。2003年7月には家族で沖縄県読谷村に在住し[8][9]オブリガード』というメキシコ料理店を営んでいた[10]

2010年3月21日、NHKの「春“スタパ祭り2010”」の企画として、かつて『スタジオパークからこんにちは』で共に司会を務めた堀尾正明との10年ぶりのコンビでトークショーを開催した。

2018年4月に離婚後、一人息子とともに新居浜市に帰郷[11]。母親の介護をしながら[6]、同市でラジオ番組へ出演したり、イベントの司会などをフリーランスの立場で行っていた[12]

2022年7月の第26回参議院議員通常選挙に、出馬要請した立憲民主党の推薦を受け、愛媛県選挙区から無所属で立候補したが[13]自民党現職の山本順三に敗れ、落選した[14]。高見の選挙を支えた参議院議員の永江孝子によれば、落選後も翌2023年4月の新居浜市議会議員選挙への立候補を模索し、支援者へのあいさつ回りなどの準備をしていたとされる[15][16]

しかし、同年11月に腹部に痛みを訴え、検査の結果、子宮がんが判明。既にかなり進行しており、卵巣や肺、骨、脳などにも転移していた。抗がん剤治療などを受けて入院療養していたが、亡くなる数日前には一時自宅に戻り、支援者などの見舞いを受けた。この時点で息子には延命治療を求めていなかったという。その後同年12月21日12時50分、がん性腹膜炎により新居浜市内の病院で死去した[2][12][17][18][19][16][20]。60歳没。

選挙歴[編集]

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第26回参議院議員通常選挙 2022年7月10日 60 愛媛県選挙区 無所属 17万3329票 32.08% 1 2/5 /

ディスコグラフィ[編集]

全て日本コロムビアからリリースされた。

シングル[編集]

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1 1978年
11月1日
A面 シンデレラ 橋本淳 筒美京平 船山基紀 PK-130
B面 雲のじゅうたん
2 1979年
2月1日
A面 シルエット PK-141
B面 ラヴ・ハンター
3 1979年
5月1日
A面 お嬢さんお手やわらかに PK-150
B面 サミー
4 1979年
8月1日
A面 ミスター・レイン 門谷憲二 西島三重子 萩田光雄 PK-165
B面 少しはわたしを好きでしたか
5 1979年
11月1日
A面 セザンヌの絵 松井忠重 PK-177
B面 しのび逢い 高見沢俊彦
6 1980年
2月1日
A面 ミスティ-・ブルー 竜真知子 馬飼野康二 PK-185
B面 イエスタデイズ・メロディー
7 1980年
7月1日
A面 誘惑の熱い砂 馬飼野康二 船山基紀 AK-665
B面 デイタイム・フラッパー 兵藤未来
8 1980年
10月1日
A面 ビコーズ・ビコーズ 竜真知子 馬飼野康二 萩田光雄 AK-716
B面 失恋ばなれ
9 1980年
11月1日
A面 心のシャイニング・スター 松井忠重 AK-735
B面 さよならギャルソン
10 1981年
3月1日
A面 ジャングル・ラブ 安井かずみ 加藤和彦 AH-25
B面 CALL ME TONIGHT
11 1981年
9月1日
A面 ボーイ・フレンド AH-114
B面 今夜がその時
12 1981年
11月1日
A面 ロマンティック・アドベンチャー 竜真知子 小杉保夫 戸塚修 AH-146
B面 ペーパー・ムーンに腰かけて 門谷憲二 西島三重子 若草恵
13 1982年
5月21日
A面 赤い涙 岡田冨美子 松宮恭子 AH-213
B面 ピエレット 松宮恭子
14 1983年
10月1日
A面 夏を選んで 秋元康 鈴木キサブロー 川村栄二 AH-377
B面 エトセトラ 竜真知子 鈴木茂 若草恵
15 1984年
2月1日
A面 くちびるヌード EPO 清水信之 AH-415
B面 あてのない待ちぼうけ
16 1984年
4月21日
A面 キャベツから恋が生まれれば 荒木とよひさ 大野克夫 菊池ひみこ AH-452
B面 Dancing doll・ミステリー
17 1984年
5月21日
A面 上海エトランゼ EPO 清水信之 AH-456
B面 月夜のワルツ
18 1984年
9月21日
A面 深夜劇場 松井五郎 長渕剛 船山基紀 AH-501
B面 悲しみよこんにちは
19 1985年
6月21日
A面 怒濤の恋愛 戸川純 矢野顕子 戸田誠司 AH-608
B面 満月の夜 君んちへ行ったよ[21] 山本みき子 太田裕美 中村哲

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

ベスト・アルバム[編集]

タイアップ曲[編集]

楽曲 タイアップ
1979年 セザンヌの絵 TBS系テレビドラマ「家路〜ママ・ドント・クライ」挿入歌
1980年 心のシャイニング・スター テレビ東京系テレビドラマ「ときめき十字星」主題歌
さよならギャルソン テレビ東京系テレビドラマ「ときめき十字星」挿入歌
1981年 ロマンティック・アドベンチャー 日本テレビ系テレビドラマ「おてんば宇宙人」主題歌
ペーパー・ムーンに腰かけて 日本テレビ系テレビドラマ「おてんば宇宙人」挿入歌
1984年 くちびるヌード 資生堂・春のキャンペーン・ソング
キャベツから恋が生まれれば TBS系テレビドラマ「シンデレラの財布」OPテーマ
Dancing doll・ミステリー TBS系テレビドラマ「シンデレラの財布」EDテーマ

出演[編集]

ラジオ[編集]

テレビ音楽番組[編集]

テレビバラエティー番組[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

人形劇[編集]

吹き替え[編集]

CM[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 週刊テレビ番組(東京ポスト)1983年8月19日号「芸名由来記」54頁
  2. ^ a b “タレントの高見知佳さんが死去、60歳…がんで入院中”. 読売新聞オンライン. (2022年12月21日). https://www.yomiuri.co.jp/culture/20221221-OYT1T50179/ 2022年12月21日閲覧。 
  3. ^ “タレントの高見知佳さん死去 22年参院選に出馬”. 愛媛新聞ONLINE (愛媛新聞社). (2022年12月21日). https://www.ehime-np.co.jp/article/news202212210100 2022年12月22日閲覧。 
  4. ^ 週刊朝日、1979年1月26日号40頁。
  5. ^ 高見知佳さん死去、60歳 アイドル歌手として「くちびるヌード」などヒット、7月参院選に出馬”. 日刊スポーツ (2022年12月21日). 2023年10月26日閲覧。
  6. ^ a b “高見知佳さん死去、60歳 11月に「子宮がん」と診断、その後肺などに転移しわずか1カ月で…”. サンスポ (産経デジタル). (2022年12月22日). https://www.sanspo.com/article/20221222-UINFG6FZHRI27CUG22GT5SVMPM/2/ 2022年12月22日閲覧。 
  7. ^ 高見知佳さんが結婚/米国人のエスパーザさん”. 四国新聞社 (2001年8月1日). 2022年12月22日閲覧。
  8. ^ オリジナル絵本で介助犬を知ろう 親と子の読み聞かせの会沖縄で開催 -JA共済連”. 農政ニュース. 社団法人 農協協会 (2006年11月30日). 2022年12月22日閲覧。
  9. ^ 沖縄とわたし - 沖縄移住”. ダイワハウス. 2022年12月22日閲覧。
  10. ^ File not found / 認定NPO法人 アジアチャイルドサポート”. www.okinawa-acs.jp. 2022年12月22日閲覧。
  11. ^ 愛媛新聞 エッセー「道標」2018年4月8日付
  12. ^ a b “高見知佳さん死去、60歳 アイドル歌手として「くちびるヌード」などヒット、7月参院選に出馬”. 日刊スポーツ. (2022年12月21日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202212210000562.html 2022年12月21日閲覧。 
  13. ^ タレントの高見知佳氏、出馬へ 参院選愛媛、立民推薦”. 共同通信 (2022年1月21日). 2022年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月21日閲覧。
  14. ^ 【愛媛】無所属の高見知佳氏は落選確実「女性の政治参加の架け橋になれた。もう少し時間あれば」”. 日刊スポーツ (2022年7月10日). 2022年7月18日閲覧。
  15. ^ 亡くなる数日前の高見知佳さん、自宅で知人らに「ありがとう」 - 毎日新聞 2022年12月21日
  16. ^ a b 高見知佳さん死去 60歳 「アイ・アイゲーム」で人気 来年統一地方選に向け準備中に… - Sponichi Annex 2022年12月22日
  17. ^ “【速報】タレントの高見知佳氏が死去”. TBSテレビ. (2022年12月21日). https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/244516 2022年12月21日閲覧。 
  18. ^ “タレントの高見知佳さん死去、60歳 情報番組司会、今夏は参院選に”. 朝日新聞デジタル. (2022年12月21日). https://www.asahi.com/articles/ASQDP5VVBQDPUCVL02R.html 2022年12月21日閲覧。 
  19. ^ “新居浜出身・タレントの高見知佳さん死去 60歳 子宮のがんが肺に転移 今夏の参院選に立候補【愛媛】”. FNNプライムオンライン. (2022年12月21日). オリジナルの2022年12月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221221090626/https://www.fnn.jp/articles/-/461946 2022年12月21日閲覧。 
  20. ^ 急死の高見知佳氏、地元市議選で再起目指す中でがん発覚 支援者が気づいた異変 - あいテレビ 2022年12月22日
  21. ^ 太田裕美の同名曲のカバー。
  22. ^ 2010年9月22日にCD版がリリースされた(規格品番:CORR-10670)。
  23. ^ 2011年7月25日にCD版がリリースされた(規格品番:CORR-10715)。
  24. ^ 2011年7月25日にCD版がリリースされた(規格品番:CORR-10716)。
  25. ^ 2013年2月21日にCD版がリリースされた(規格品番:CORR-10863)。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]