高瀬川 (長野県)

高瀬川
高瀬川 2012年6月25日撮影
安曇野市穂高北穂高付近
水系 一級水系 信濃川
種別 一級河川
延長 55.8 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 445.4 km²
水源 槍ヶ岳
水源の標高 -- m
河口・合流先 犀川(長野県安曇野市
流域 長野県
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上流より高瀬ダム・七倉ダム調整湖、大町ダム。奥に仁科三湖。
大町市郊外を流れる高瀬川と仁科三湖、残雪の後立山連峰。奥は白馬盆地

高瀬川(たかせがわ)は、長野県の主に大町市および安曇野市を流れる信濃川水系一級河川

地理[編集]

長野県大町市の南西部、飛騨山脈槍ヶ岳樅沢(もみさわ)岳周辺に源を発する。北安曇郡を流し、東へ向きを変え、篭川、農具川鹿島川を合わせたのち、大町市街地の西を流れて南流に転ずる。飛騨山脈(北アルプス)と大峰高原に挟まれた南北に細長い安曇野盆地を南流し、安曇野市明科の押野崎で犀川に注ぐ。

高瀬川左岸の大峰高原は、糸魚川静岡構造線活断層系・松本盆地東縁断層の活動によって隆起した山地である。高瀬川は断層運動による沈降域を飛騨山脈から運搬した大量の砂礫で埋め立てており、大町市街地付近では高瀬川と鹿島川が複合扇状地を形成している。

大町市の北方に位置する白馬盆地では、高瀬川と同様の河川として松川平川が挙げられる。このような河川のみられない仁科三湖周辺は狭地であり、構造湖が分布している。

なお、「高瀬川」の名は平安中期に仁科氏が安曇野に京都を真似た碁盤の目の街並みに整備した際に、町の西側を流れる川の名も京都と同じく「高瀬川」としたことに由来する[1]

高瀬川の河川施設一覧
信濃川#河川施設一覧より抜粋
一次
支川名
(本川)
二次
支川名
三次
支川名
ダム名 堤高
(m)
総貯水
容量
(千m3)
型式 事業者 備考
犀川 高瀬川 高瀬ダム 176.0 76,200 ロックフィル 東京電力
犀川 高瀬川 七倉ダム 125.0 32,500 ロックフィル 東京電力
犀川 高瀬川 大町ダム 107.0 33,900 重力式 国土交通省

環境[編集]

中流部から下流部にかけ、特に秋季から冬季にかけて河川流量が減少して瀬切れが発生することがある[1]。高瀬川では河川水深が魚類の移動限界である15cm以下と定義され、瀬切れの解消や未然防止のため大町ダムで追加放流を行って調節している[1]

災害[編集]

流域の自治体[編集]

長野県
大町市北安曇郡松川村池田町安曇野市

支流[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 大町ダム”. 国土交通省北陸地方整備局 大町ダム管理所. 2023年9月25日閲覧。
  2. ^ 「各地の被害」『朝日新聞』昭和28年9月26日夕刊1面

関連項目[編集]