高島市コミュニティバス

新旭地域の高島市コミュニティバス（2023年4月）

高島市コミュニティバス（たかしましコミュニティバス）は、滋賀県高島市で運行されているコミュニティバスである。

概要[編集]

市直営の市営バスと、江若交通・湖国バスへの委託路線がある。市営バスは、元々合併前の朽木村が運行していた朽木村営バス（くつきそんえいバス）を引き継いだもので、自家用自動車（白ナンバー車）による有償運送（いわゆる80条バス）での運行となっている[1]。

歴史[編集]

  • 2005年（平成17年）1月1日：合併による高島市の発足により、合併前の各自治体が運行していたコミュニティバスを引き継ぐ。旧朽木村営バスは高島市営バスになる。
  • 2006年（平成18年）10月1日：コミュニティバスの運賃を一乗車220円（こども：110円）均一に変更[2]。
  • 2007年（平成19年）5月19日：路線変更及びダイヤ改正[3]。
    • 新旭安曇川線（新旭駅 - 安曇川駅）、泰山寺線（安曇川駅 - 中野泰山寺、平日運行）、白浜線（安曇川駅 - 出福・三ツ矢、平日運行）を新設。
    • 高島循環バス（武曽横山コース）を横山田中線（近江高島駅 - 武曽・横山、上寺経由 - 安曇川駅）に変更。
    • 高島循環バス（鴨コース）を高島安曇川線（鴨西コース）（近江高島駅 - 宿鴨、三尾里経由 - 安曇川駅）と高島安曇川線（鴨東コース）（近江高島駅 - 出鴨、西万木経由 - 安曇川駅）とに変更。あいあいタウン線を松陽台線と、あいあいタウン線に分割。
    • 高島循環バス（浜コース）、船木線、上開田線、辻森西線の運行経路を変更。
    • 高島循環バス（鵜川コース）の起終点を近江高島駅とする。総合運動公園線の一部のバスを近江中庄駅まで乗り入れ。
    • 栃生右淵線（江若交通が運行）を市営バス針畑線に統合。
  • 2011年（平成23年）4月1日：運行体系を見直し[4]。
    • 乗合タクシー（定時乗合タクシー、予約乗合タクシー）を導入し、以下の路線を乗合タクシーに変更。
      • 在原線・上開田線（マキノ北西部線に統合）、知内循環線・辻森西線（マキノ南西部線に統合）、鵜川線、浜線 ⇒ 定時乗合タクシー
      • 松陽台線、あいあいタウン線、泰山寺線、白浜線、風車村線、新旭・安曇川線 ⇒ 予約乗合タクシー
    • 市営バスに今津西線（朽木支所前 - 天増川）を新設（平日運行）。
  • 2019年（令和元年）10月1日：ダイヤ改正を実施[5]。安曇川中央循環線、森線、新旭南循環線の3路線を新設。この改正に併せて、新旭西循環線（当時）の経路から下古賀地区を切り離している[注 1]。
  • 朽木村営バス当時の車両（2000年）
    朽木村営バス当時の車両（2000年）
  • 朽木村営バス当時のバス停（生杉バス停）
    朽木村営バス当時のバス停（生杉バス停）

運賃制度[編集]

バス・タクシーとも均一運賃となっており、回数券や通勤・通学用の定期券の販売を行っている[6]。

バス
  • 1乗車：220円（※小学生以下・障がい者（要手帳呈示）は110円）[6]。
定期券の販売額は「江若交通・湖国バス」と「西日本JRバス」で異なる[6]。
タクシー
  • 1乗車：300円（※小学生以下・障がい者（要手帳呈示）は150円）[6]。
「マキノ北西部線」を除く各路線に乗車する場合は事前予約が必要。詳細は後述。
備考

路線[編集]

バス[編集]

市営バス[編集]

朽木地域のみ運行。お盆（8月14日 - 16日）・年末年始（12月29日 - 翌年1月3日）は全便運休となる。

朽木地域[編集]

旧朽木村を運行する路線。下記の4路線が設定されている。

針畑線[編集]
  • 朽木支所前 - 朽木学校前 - 細川 - 梅ノ木 - 平良分校前 - 小入谷 - 生杉
  • 朽木学校前 - 朽木支所前 - 細川 - 梅ノ木
上村能家線[編集]
  • 朽木学校前 - 朽木支所前 - 地子原 - 上村 - 能家
横谷・木地山線[編集]
  • 朽木学校前 - 朽木支所前 - 麻生 - 横谷 - 木地山
今津西線[編集]
  • 朽木支所前 - 椋川 - 旧今津西小学校前 → 天増川 → 角川 → 旧今津西小学校前
備考
※今津西線は事前予約制。土曜・日曜・祝日も運休する。

民間委託路線[編集]

路線運行の委託先は旧高島郡の各町（地域）ごとに異なる。

高島地域[編集]

旧高島町を運行する路線。各路線とも、江若交通が受託。

畑線[編集]
「鹿ヶ瀬」と「ガリバー旅行村」の各停留所は4月から11月の土曜・休日、及び夏休み期間中に運行される便のうち、1.5往復（高島市民病院発が2便、畑発が1便）のみ停車する。
備考
元来は江若交通の直営であった。そのため、現在でも一般路線用の中型車で運行される。
武曽・横山線[編集]
  • 近江高島駅 - 高島中学校前 - 海洋センター - 宮野 - 横山 - 武曽 - 出鴨 - 青冷寺 - 高島支所前 - アイリッシュパーク前 - 高島支所前 - 高島市民病院 - 近江高島駅
備考
［→］方向が右回り、［←］方向が左回り。
高島安曇川線[編集]
  • 近江高島駅 - 高島市民病院 - 高島支所前 - アイリッシュパーク前 - 高島支所前 - 青冷寺 - 出鴨 - 小川口 - 平和堂あどがわ店 - 西万木今宮神社前 - 安曇川駅
安曇川地域[編集]

旧安曇川町を運行する路線。各路線とも、江若交通が受託。

船木線[編集]
  • 安曇川駅 - 安曇川中学校前 - 安曇川高校前 - （プラント高島店 - ）リバーサイド - 川島 - 南船木交差点 - こどもの国前 - 北船木 - 南船木交差点 - 横江浜 - 藤江 - 藤樹書院前 - 図書館前 - （平和堂あどがわ店 - ）西万木今宮神社前 - 安曇川駅
備考
［→］方向が右回り、［←］方向が左回り。
「プラント高島店」と「平和堂あどがわ店」の各停留所は営業時間帯のみ停車。
付記（船木線）
  • 335系統は朝のみ運行。同系統は一般路線用の中型車で運行し、「平和堂あどがわ店」と「プラント高島店」の各停留所は通過する（※営業時間外のため）。
  • 左回りは331系統、右回りは330系統として運行する。なお、この両系統はコミュニティバス用の小型車で運行する。
  • 元来は江若交通の直営であり、旧金丸橋通過制限のためマイクロバスのみで運行されていた。
  • かつて運行されていた安曇川町スクールバス（安曇川中学校の生徒のみ無料で利用可能）は、事実上この路線に統合されている。
安曇川中央循環線[編集]
  • 安曇川駅 → 西万木（にしゆるぎ）今宮神社前 → 平和堂あどがわ店 → プラント高島店 → 安曇川高校前 → ふれあいセンター前 → 安曇川駅
上寺・田中線[編集]
  • 安曇川駅 → 安曇川中学校前 → 馬場 → 三田 → 佐賀 → 佐賀区公園前 → 横山 → 上寺 → 田中 → 安曇川駅
備考
経路見直しに伴い、2023年10月1日から「横山」停留所も経由するようになった[7]。
新旭地域[編集]

旧新旭町を運行する路線。各路線とも、江若交通が受託。

森線[編集]
  • 新旭駅 - 森 - ホリゾン前 - （来た道を戻る） - 新旭駅
備考
土曜・日曜・祝日は運休。朝・夕方・夜に各1便ずつ運行。
新旭西循環線[編集]
  • 新旭駅 - 今市・辻沢 - 米井 - 五十川 - 岡 - 岡バイパス交差点 - 水鳥観察センター前 - 岡バイパス交差点 - 岡 - もりっこ前 - 日爪 - 五十川住宅前 - 米井 - 田井 - 森 - 新旭駅
備考
「岡バイパス交差点」停留所の前後にある「水鳥観察センター前」・「木津浜」・「木津」の各停留所は両方向とも［岡バイパス交差点 → 水鳥観察センター前 → 木津浜 → 木津 → 岡バイパス交差点］という順に経由する。
かつては近江今津駅への乗り入れや、下古賀循環線として独立した路線への運行もあった。
新旭東循環線[編集]
  • 新旭駅 - 市役所前 - 北畑 - 新庄・大善寺前 - 南小学校前 - 新旭養護学校前 - 太田・北町 - 太田神社前 - 太田・日光苑 - 太田神社前 - 太田・北町 - 藁園神社前 - 深溝 - 日吉・二宮神社前 - 針江公民館前 - 霜降 - 森 - 新旭駅
備考
午前は［→］方向、午後は［←］方向で運行。
下古賀循環線[編集]
  • 新旭駅 → 安養寺西 → 井ノ口 → 下古賀 → 井ノ口 → 安養寺 → 新旭駅
新旭南循環線[編集]
  • 新旭駅 → プラント高島店 → 西万木 → 安曇川駅 → 平和堂あどがわ店 → プラント高島店 → 新旭駅
今津地域[編集]

旧今津町を運行する路線。湖国バスが受託する。

総合運動公園線[編集]
  • 近江今津駅 - 高島高校前 - （北浜（平和堂前） - カームタウン - ）（勤労者体育センター前 - ）弘川 - 藺生東 - 運動公園 - 三谷 - （三谷口 - 箱館山 - ）伊井 -（酒波 - ）消防本部前 - 平ケ崎 - 南深清水 - （北深清水北口 - 大沼 - マキノ病院前 - 大沼 - 北深清水北口）北深清水 - 今津北小学校前 - 中ノ町 - 弘川 - （勤労者体育センター前 - ）（カームタウン - 北浜（平和堂前） - ）高島高校前 - 近江今津駅
［→］方向が南回り、［←］方向が北回り。
経路に関する注記は「経路注記（総合運動公園線）」を参照。
経路に関する注記
  1. ［北深清水北口 - 大沼 - マキノ病院前 - 大沼 - 北深清水北口］間は1往復のみ運行。
  2. 「カームタウン」経由の便は同停留所を2度経由するが、「勤労者体育センター前」停留所は経由しない。なお、南回りの朝1便は［高島高校前 → 勤労者体育センター前］間を直行するため、「カームタウン」は1度しか経由しない。
  3. 「勤労者体育センター前」は「カームタウン」を経由しない便のみ経由するが、南回りの朝1便は「勤労者体育センター前」と「カームタウン」の両停留所に停車する。
  4. 「三谷口」と「箱館山」の各停留所は南回りの朝1便と北回りの夕方2便を除き、すべて経由する。
  5. 「酒波」停留所は南回りの夕方1便と北回りの朝1便・夕方1便を除き、すべて停車する。
マキノ地域[編集]

旧マキノ町を運行する路線。各路線とも、湖国バスが受託する。

国境線[編集]
  • 近江中庄駅 - 中庄 - マキノ病院前 - 新保 - 湖西平前 - 沢 - マキノ支所前 - 蛭口 - 中学校前 - マキノ駅 - 西浜南 - 西浜 - 海津3区 - 海津2区 - 海津1区 - （道の駅マキノ追坂峠 - ）小荒路 - 田谷 - 上ノ山 - 野口 - 路原 - 在原口（ありはらぐち） - 国境（くにざかい）
備考
「道の駅マキノ追坂峠」は営業時間帯のみ停車。
［近江中庄駅 - マキノ駅］または［マキノ駅 - 国境］の区間運行便の設定がある。
マキノ高原線[編集]
備考
時計回り（［→］方向）・逆時計回り［←］方向を運行。
「道の駅マキノ追坂峠」は営業時間帯のみ停車。
朝に運行する2便（※ともに逆時計回り）は「マキノ白谷温泉」と「マキノ高原温泉さらさ」の各停留所を通過する。

タクシー[編集]

民間委託路線[編集]

各路線とも大津第一交通に運行を委託するが、「マキノ北西部線」を除く全路線がデマンドタクシーでの運行となっている。なお、デマンドタクシーに乗車する場合は各便始発時刻の30分前までに大津第一交通へ電話予約をしなければならない。運行路線はバスと同様に、旧高島郡の各町（地域）ごとに分類する。

高島地域[編集]
鵜川線[編集]
  • 近江高島駅 → 高島市民病院 → 陽光の里前 → 打下 → うかわファームマート → 鵜川 → 白鬚神社前 → 陽光の里前 → （来た道を戻る） → 近江高島駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
浜線[編集]
  • 近江高島駅 - 高島市民病院 - 高島本町 - 高島支所前 - アイリッシュパーク前 - 海洋センター - 北浜（高島町） - 南浜 - 萩の浜口 - 高島郵便局前 - 高島本町 - 高島市民病院 - 近江高島駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
午前は［→］方向、午後は［←］方向で運行。
安曇川地域[編集]
泰山寺線[編集]
  • 安曇川駅 → 三尾里 → 宿鴨 → 田中ニュータウン → 田中神社前 → 陵 → 健康の森東口 → （泰山寺 → 中野太山寺 → 泰山寺 → 健康の森東口 → ）陵 → （来た道を戻る） → 安曇川駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
全便のうち、午前に運行する1便は泰山寺地区（カッコ内に記した各停留所内）を経由しない。
白浜線[編集]
  • 安曇川駅 → 西万木今宮神社前 → 平和堂あどがわ店 → 図書館前（安曇川町） → 藤樹記念館前 → 大地作業所前 → 近江白浜 → 三ツ矢 → 藤樹記念館前 → （来た道を戻る） → 安曇川駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
新旭地域[編集]
新旭・安曇川線[編集]
  • 新旭駅 - 市役所前 - 新庄・本町 - プラント高島店 - リバーサイド区集会所 - 青柳 - 平和堂あどがわ店 - 西万木今宮神社前 - 安曇川駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
風車村線[編集]
  • 新旭駅 → 堀川・山形 → やすらぎ荘口 → やすらぎ荘 → やすらぎ荘口 → 風車村 → 藁園・菖蒲川 → 北畑 → 市役所前 → 新旭駅 → 森 → 森・吉武城跡前 → ほおじろ荘前 → やすらぎ荘口 → 堀川・山形 → 新旭駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
今津地域[編集]
あいあいタウン線[編集]
  • 近江今津駅 → 住吉一丁目 → 北浜（今津町） → 平和堂今津店 → 南新保口 → 今津病院前 → あいあいタウン → 南新保北 → 浜分北 → 今津浜 → 北仰 → 辻（今津町） → 石田 → 浜分会館前 → 南新保口 → （来た道を戻る） → 近江今津駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
松陽台線[編集]
  • 近江今津駅 - 高島保健所前 - 松陽台 - 図書館前（今津町） - 勤労者体育センター前 - 住吉二丁目 - 近江今津駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。
［→］方向が南回り、［←］方向が北回り。
マキノ地域[編集]
マキノ北西部線[編集]
  • 近江中庄駅 - マキノ病院前 - JAマキノ町前 - 福祉センター前 - 上開田草の根ハウス - 土に学ぶ里研修センター - マキノ駅 - 高木浜二丁目 - （道の駅マキノ追坂峠 - ）じゃがいもの家 - 坂の下 - 白谷長寿苑 - 在原
備考
※このタクシー路線のみ予約不要（定時乗合タクシー）。曜日を問わず運行するが、夏季ダイヤ（3月1日 - 10月31日）または冬季ダイヤ（11月1日 - 翌年2月28日または2月29日）で運行する便がある。
夏季ダイヤまたは冬季ダイヤ一部の便は、［マキノ駅 - 在原］または［土に学ぶ里研修センター - 在原］の区間運行となる。
「道の駅マキノ追坂峠」停留所は営業時間帯のみ停車。
マキノ南西部線[編集]
  • 近江中庄駅 - 中庄浜 - 新保浜 - マキノ駅 - 沢西口 - 辻（マキノ町） - 福祉センター前 - JAマキノ町前 - グリーンレイク会館前 - 大沼 - マキノ病院前 - 近江中庄駅 - 今津浜 - 浜分北 - 南新保口 - 平和堂今津店 - 北浜（今津町） - 近江今津駅
備考
※デマンドタクシーのため、事前予約が必要。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ （※切り離し対象となった地区を運行する路線は「下古賀循環線」として残存）

出典[編集]

  1. ^ “高島市地域公共交通計画” (PDF). 高島市. p. 4 (2022年12月). 2023年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。 “（※「市営バス(自家用有償旅客運送)」の画像を参照）”
  2. ^ “広報たかしま9月1日号 平成18(2006)年9月1日発行” (PDF). 高島市. p. 7 (2006年9月1日). 2023年9月15日閲覧。
  3. ^ “広報たかしま5月15日号 平成19(2007)年5月15日発行” (PDF). 高島市. p. 2 (2007年5月15日). 2023年9月15日閲覧。
  4. ^ “広報たかしま1月1・15日合併号 平成23(2011)年1月1日発行” (PDF). 高島市. pp. 8-9 (2011年1月1日). 2023年9月15日閲覧。
  5. ^ “広報たかしま9月号 令和元(2019)年8月30日発行” (PDF). 高島市 (2019年8月30日). 2023年9月15日閲覧。
  6. ^ a b c d “高島市内 バス・乗合タクシー 運賃ご案内” (PDF). 高島市 (2023年4月1日). 2023年9月15日閲覧。
  7. ^ “高島市コミュニティバス 上寺・田中線の一部延伸につきまして”. 江若交通 (2023年9月14日). 2023年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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