飯田駅

飯田駅
駅舎(2016年3月)
いいだ
Iida
切石 (1.6 km)
(0.8 km) 桜町
地図
所在地 長野県飯田市上飯田5356[1]
北緯35度31分10.57秒 東経137度49分16.31秒 / 北緯35.5196028度 東経137.8211972度 / 35.5196028; 137.8211972座標: 北緯35度31分10.57秒 東経137度49分16.31秒 / 北緯35.5196028度 東経137.8211972度 / 35.5196028; 137.8211972
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)[1]
所属路線 CD 飯田線[1]
キロ程 129.3 km(豊橋起点)
電報略号 イイ[1]
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
867人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1923年大正12年)8月3日[1][2]
備考 駅長配置駅管理駅
JR全線きっぷうりば[1]
標高:512 m[1]
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飯田駅(いいだえき)は、長野県飯田市上飯田にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。特急伊那路」や、快速みすず」などが発着する、飯田線内における主要駅として機能している。

かつては当駅と岐阜県中津川市にある中津川駅を結ぶ国鉄中津川線計画があったが路盤等が完成し間も無く中止となった。 しかし飯田市と中津川市を結ぶ鉄道路線は2027年開通予定のリニア中央新幹線によって実現する見込み。

歴史[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である[1]

南側の単式ホーム(1番線)に面して駅舎がある。駅舎の屋根は赤く塗られた丸い形状をしており、駅舎正面上部にはリンゴをあしらった装飾も見られる[8]。これは、信州名産のリンゴと風越山をイメージしたデザインとも言われる[5]。ただ、リンゴに関しては、信州の特産品の1つだからでは無く[8]飯田大火からの復興のシンボルとされたものがリンゴであるためとも言われる[8]

駅長が配置された直営駅で、駅舎内にはJR全線きっぷうりばがある。キヨスクはコロナの影響で2023年3月31日限りで閉店した[1]。また、駅構内にJR東海飯田支店が設置されている。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1・2・3 CD 飯田線 上り 天竜峡豊橋方面
下り 辰野方面

(出典:JR東海:駅構内図

列車によって発着番線が変化するため、駅掲示時刻表等での確認が必要である。主に上り列車は1番線[注釈 1]、下り列車は2番線である。また豊橋方面特急「伊那路」は1番線、辰野方面快速「みすず」は3番線から発車する[9]

利用状況[編集]

飯田市統計書によれば、1日平均乗車人員は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2003 1,349
2004 1,296
2005 1,195
2006 1,170
2007 1,117[1]
2008 1,120
2009 1,061[1]
2010 1,006
2011 971
2012 991
2013 957
2014 938
2015 959
2016 939
2017 899
2018 867

駅周辺[編集]

風越山(前衛の虚空蔵山)から望む飯田駅周辺の中心市街地。写真下部を左右に走っているのが中央自動車道で、その少し先を飯田線が通っている。

飯田線は大嵐駅 - 駄科駅付近までと、市田駅付近から先は、殆ど天竜川に沿うように敷設されている。しかし、飯田市の中心駅である当駅に寄るように、飯田線は松川上流方向に屈曲して、切石駅に達してから松川を渡り、この当駅に到達している。なお、次の桜町駅付近では、松川の支流・野底川を渡っている。このような線形であるため、この付近では飯田線が中央自動車道に接近している。

当駅は飯田市役所の最寄り駅であり[1]、駅前には商店街が見られる[1]。また、駅正面から県道飯田停車場線が伸び、南東に約200 mの場所に国道151号の起点がある。1992年に飯田駅の駅舎がリンゴをイメージしたデザインに改装されたが、飯田市のリンゴ並木も、飯田駅からは比較的近い。

経年劣化で2018年6月から10月にかけ塗装の塗り替えが行われリンゴをイメージした赤が蘇った[10]

さらに、以下のような施設が駅周辺に立地している。

バス路線[編集]

高速バスのりば
信南交通飯田駅前発券所

東京方面への中央高速バス・名古屋方面への中央道高速バスや長野方面への「みすずハイウェイバス」、市内線用飯田市民バス信南交通バス飯田駅前に発着している。以前は高速バスの始発・終着は駅から800m程離れた飯田バスセンター(飯田商工会館1階)であったが、飯田商工会館建替え工事のため廃止された2011年10月1日から当駅前に変更された。同センターで行われていた高速バス定期券発売等は、2011年10月から信南交通飯田駅前発券所で扱っている[14][15]。なお、飯田商工会館建替え工事が完了したことに伴い、2014年4月1日から「飯田商工会館」バス停が一部の高速バス路線起終点として復活した[16]

飯田駅前[編集]

路線バス・自治体バス
  • 飯田市民バス[17]
    • L1 市内循環線:飯田市立病院方面
    • C2 久堅線:上久堅方面 ※アップルキャブ運行
    • C3 千代線:千代方面 ※アップルキャブ運行
    • C4 三穂線:三穂・立石方面 ※アップルキャブ運行
    • C5 大休線:大休方面 ※風越タクシー運行
  • 丘のまちプチバス プッチー[18]
  • 喬木村民バス[19]
    • E0 阿島線:阿島方面
    • E4 氏乗線:矢筈こんにゃく方面
  • 乗合タクシー
    • かさごし線:中央図書館方面[20]
    • 竜東線・川路線:鼎駅・さんぴあざ飯田方面[21][22]
    • 三穂線:鼎駅前・上殿岡方面[23]
    • 上市田線:上市田方面[24]
高速バス

飯田商工会館[編集]

飯田商工会館
高速バス[16]

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
快速「みすず
飯田駅 - (上りのみ桜町駅) - 元善光寺駅
普通
切石駅 - 飯田駅 - 桜町駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1番線以外から発車する上り列車は、天竜峡行普通1本(16:17発1510M・2番線発)のみである[9]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、213頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、105頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 51号 飯田駅・伊那市駅・大嵐駅ほか64駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月11日、10頁。 
  4. ^ 「四ヶ月の努力実る 静鉄、飯田線の営業近代化実施」『交通新聞』交通協力会、1971年12月2日、1面。
  5. ^ a b “JR飯田駅の改築完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年2月15日) 
  6. ^ 飯田駅のキヨスク、コロナ禍あおり閉店 後利用は未定 -中日新聞- 2023年4月1日
  7. ^ 飯田駅開業100周年 市民ら130人が節目祝う -信濃毎日新聞デジタル- 2023年8月3日
  8. ^ a b c 伊藤 博康 『えきたの 駅を楽しむ(アート編)』 p.50、p.51 創元社 2017年12月20日発行 ISBN 978-4-422-24076-3
  9. ^ a b 各駅の時刻表-飯田駅 飯田線(毎日)(上下)
  10. ^ 飯田駅のリンゴ色蘇る 塗り替え作業完了迫る”. ミナミシンシュウ.jp. 2021年5月27日閲覧。
  11. ^ ピアゴ飯田駅前店に別れ 飯田市民ら閉店惜しむ - 信毎web 2018年10月1日
  12. ^ 【飯田市】駅前新拠点完成「丘の上結いスクエア」の竣工式開く オープンは19日”. 南信州新聞 (2022年5月17日). 2022年11月13日閲覧。
  13. ^ 【飯田市】「丘の上結いスクエア」がグランドオープン 朝から多くの買い物客でにぎわう”. 南信州新聞 (2022年5月19日). 2022年11月12日閲覧。
  14. ^ 信南交通飯田駅前発券所
  15. ^ 鉄道交流サロン結いの駅(飯田市観光案内所)
  16. ^ a b 2014年4月1日より 高速バス「飯田商工会館」停留所新設のお知らせ”. 信南交通. 2016年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
  17. ^ a b 乗合バス|信南交通株式会社”. 信南交通. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
  18. ^ 信南交通株式会社 - 乗合バス 令和5年度電動小型バス 丘のまちプチバス「プッチー」の運行について
  19. ^ 喬木村バス路線図 広域バス・村民バス・コミュニティバス”. 喬木村. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
  20. ^ 乗合タクシー かさごし線エリア” (PDF). 飯田市. 2022年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
  21. ^ 乗合タクシー 竜東線エリア”. 飯田市. 2022年7月15日閲覧。
  22. ^ 乗合タクシー 川路線エリア”. 飯田市. 2022年7月15日閲覧。
  23. ^ 乗合タクシー 三穂線エリア” (PDF). 飯田線. 2022年7月15日閲覧。
  24. ^ 乗合タクシー 上市田線エリア” (PDF). 飯田市. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]