雄阿寒岳

雄阿寒岳
冬の雄阿寒岳と結氷した阿寒湖
標高 1,370.5 m
所在地 日本の旗 日本
北海道釧路市
位置 北緯43度27分14.6秒 東経144度9分40.3秒 / 北緯43.454056度 東経144.161194度 / 43.454056; 144.161194座標: 北緯43度27分14.6秒 東経144度9分40.3秒 / 北緯43.454056度 東経144.161194度 / 43.454056; 144.161194
種類 成層火山溶岩ドーム
雄阿寒岳の位置(日本内)
雄阿寒岳
雄阿寒岳の位置
プロジェクト 山
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雄阿寒岳の位置(100x100内)
雄阿寒岳
阿寒カルデラと雄阿寒岳の地形と
位置関係。左下は雌阿寒岳

雄阿寒岳(おあかんだけ)は、北海道釧路市阿寒町にある第四紀火山

麓にはマリモの生育する阿寒湖と阿寒湖畔温泉街が広がる。以前は活火山ではないとされていたが、過去1万年以内に噴火していたことが判明したとして2011年6月7日に活火山に選定された[1]。西方向にそびえる雌阿寒岳は現在も活発に活動している活火山である。雌阿寒岳とともに「阿寒岳」として、深田久弥による日本百名山[2]に掲載されている。

特徴[編集]

地質は安山岩質の成層火山溶岩ドームを持つ。阿寒カルデラの後カルデラ火山である。1万4000年前以降に活動が始まった。八合目には1944年昭和19年)から1946年(昭和21年)まで職員常駐の気象観測所があった[3]

阿寒湖畔温泉街から雄阿寒岳を見ると、山頂付近から山麓にかけて、地滑りをしたような山肌が露呈している筋を明瞭に確認することができる。これは、1993年1月15日に北海道道東地域を襲った釧路沖地震(マグニチュード7.5)により、雄阿寒岳が裂けた亀裂痕である。

麓から中腹までは、トドマツアカエゾマツダケカンバを中心とする亜高山帯針葉樹林で覆われ(エゾマツは少ない)、海抜1200m近い「五合目」付近から上部はハイマツ帯となっている。高山植物は、大雪山系や知床の山々に比べるとそれほど豊富ではないが、八合目の気象観測所跡地と山頂の間にはイワブクロなどの小規模なお花畑が見られる。

登山[編集]

阿寒湖の付け根、滝口付近から雄阿寒岳の南から登るコースがある。標高差はおよそ1000m。登山道には一合目から九合目までの表示があるが、これは実際の高度を表しているわけではなく、「五合目」はすでに山頂までの八割方の行程に達している。

脚注[編集]

  1. ^ 火山噴火予知連絡会による新たな活火山の選定について
  2. ^ 深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1982年。ISBN 4-02-260871-4 
  3. ^ 現地の説明板による。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]