陸奥 (リンゴ)

陸奥
交配 'ゴールデンデリシャス' × 'インド'
品種 陸奥
開発 青森県苹果試験場(現・地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所スペイン語版
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陸奥(むつ)はリンゴ栽培品種の一つ。 1930年ゴールデンデリシャスインド英語版を交配し、1948年に名称登録された。日本国外ではクリスピン(英語: Crispin)の名前でも流通している[1]。名称の由来は原産地青森県旧国名陸奥国[2]

特徴・利用[編集]

果実は400gから500gと大きめであり、甘酸っぱい適度な酸味と甘み、独特な香りを有する。しかし、きめが荒く加熱加工には不適とされる[3]。したがって、陸奥はそのまま食べるかジュースやドライフルーツ、加熱を伴わない形での調理に利用するのに適している。保存は普通冷蔵で3ヶ月ほどである[2]

果皮は本来、黄色~黄緑色であるが栽培時に袋かけし、収穫の1ヶ月前に袋を外して日光に当てることで赤く着色する。袋かけせず生育したものを「サン陸奥」といい、袋かけした陸奥より甘味が強い[3]

栽培[編集]

陸奥は温暖な環境で生育する。栽培シーズンの中頃に開花し、11月から12月頃に収穫される[3]自家不和合性 (植物) を有し、他の個体への受粉はしない。二年生植物である[2]

陸奥は三倍体植物であり[4]、水疱細菌病 になりやすい[5]

脚註[編集]

  1. ^ a b c Crispin apple Archived 2009-03-29 at the Wayback Machine.
  2. ^ a b c 美しい(うつくしい)りんご 陸奥 (むつ)はなぜ「キング オブ アップル」と呼ばれたのか!?教えて!リンゴ先生 2017年11月22日 2020年3月28日閲覧
  3. ^ National Fruit Collection page
  4. ^ Blister Spot on Mutsu (Crispin) Apples Archived 2009-02-21 at the Wayback Machine., retrieved May 30, 2007