関東つくば銀行

株式会社関東つくば銀行[1]
The Kanto Tsukuba Bank, Limited[1]
種類 株式会社
市場情報
東証1部 8338
1977年上場
略称 かんぎん、関東ツクバ
本社所在地 日本の旗 日本
300-0043
茨城県土浦市中央二丁目11番7号[1]
設立 1952年(昭和27年)9月15日(関東銀行設立登記)[2]
業種 銀行業
事業内容 預金業務、貸付業務、為替業務ほか
代表者 代表取締役頭取 木村興三[1]
資本金 313億68百万円
(2008年9月30日現在)
発行済株式総数 普通株式5625万6441株
優先株式109万0700株
(2008年9月30日現在)
純利益 単体35億21百万円
連結36億68百万円
(2008年3月期)
純資産 単体479億36百万円
連結487億83百万円
(2008年3月31日現在)
総資産 単体1兆3197億32百万円
連結1兆3588億12百万円
(2008年3月31日現在)
従業員数 連結1,176名(2008年9月30日現在)
決算期 3月31日
主要株主 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 7.17%
主要子会社 関東信用保証株式会社 98.956%
特記事項:合併前の会社概要
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関東つくば銀行のデータ
統一金融機関コード 0131
SWIFTコード KGBKJPJT
店舗数 国内85店(うち茨城県内77)
(2008年9月30日現在)
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本店

株式会社関東つくば銀行(かんとうつくばぎんこう、英:The Kanto Tsukuba Bank, Limited.)は、茨城県土浦市に本店を置いていた[3]地方銀行[4]。 通称はかんぎん。いわゆる戦後地銀である。上場銘柄上の略称は「関東ツクバ」と「つくば」がカタカナ表記となっていた。 2010年(平成22年)3月1日茨城銀行合併し、筑波銀行となった[5]

概要[編集]

戦後地銀関東銀行第二地銀であったつくば銀行吸収合併して2003年(平成15年)4月に誕生した[4]。 本店は、土浦市の旧関東銀行本店がそのまま本店となり、下妻市にあった旧つくば銀行本店は、合併により下妻営業部となった。

2006年平成18年)7月[6]18日[要出典]第二地方銀行茨城銀行と合併して「ひたちの銀行」となる予定だったが[7]、統合条件(営業権の償却に関して意見の相違があった)が折り合わず2006年(平成18年)3月に見送られた[6][3](なお、先行して実施されていた同行と茨城銀行とのATM相互解放については継続された)。

この合併見送りについて、2006年(平成18年)6月に茨城銀行が提訴していた損害賠償請求訴訟が、2009年(平成21年)2月に和解[8]

これを受け、2009年(平成21年)4月28日に、茨城銀行と合併することで再び基本合意した旨を発表[3][8]

2010年(平成22年)3月1日に合併し、「筑波銀行」に改称[5]

2行合算の預金残高は1兆9336億円(2008年9月末時点)で[3]、地銀では中下位の規模に相当した。

なお、筑波銀行は「ひたちの銀行」のときとは異なり、[要出典]存続行(法人格)・本店・頭取・システムとも、関東つくば銀行側を継承している[3](「ひたちの銀行」の際は、頭取は茨城銀行側から出す予定であった[9])。

合併に先立ち、2010年(平成22年)1月12日に、つくば市吾妻一丁目にある研究学園都市支店(合併後は「つくば営業部」)を、同市竹園一丁目の「関友つくば第一ビル」内に移転し、同年1月26日には本部機構も移設した(本部はつくば市に移転されたが、本店所在地、本店営業部窓口は従来通りとなり、これに伴う本店ビルの空きスペースは関連会社等のグループで利用する)。

沿革[編集]

旧関東銀行[編集]

  • 1952年(昭和27年)
    • 9月10日 - 株式会社関東銀行創立総会[2]
    • 9月15日 - 土浦市に株式会社関東銀行設立登記[2]
    • 9月26日 - 株式会社関東銀行営業認可[2]
    • 10月1日 - 株式会社関東銀行開業[2]
  • 1974年(昭和49年)4月 - 関東銀行、東京証券取引所第2部上場[1]
  • 1977年(昭和52年)3月 - 関東銀行、東京証券取引所第1部上場[1]

旧つくば銀行[編集]

  • 1927年(昭和2年)
    • 4月18日 - 下妻無尽株式会社創立総会[10]
    • 6月29日 - 下妻無尽株式会社営業認可[10]
    • 7月15日 - 下妻町(現下妻市)に下妻無尽株式会社開業[10]
  • 1952年(昭和27年)5月20日 - 下妻無尽株式会社が相互銀行法による'免許を取得して相互銀行に転換し、株式会社東陽相互銀行'に社名変更[10]
  • 1989年(平成元年)2月1日 - 東陽相互銀行は普通銀行に転換し、株式会社つくば銀行と社名変更[10]

関東つくば銀行[編集]

合併後については、「筑波銀行」を参照のこと。

ATMについて[編集]

先述の通り、ATMでは茨城銀行・武蔵野銀行千葉銀行東京都民銀行横浜銀行イオン銀行のカードによる出金については自行扱いとなっていた。

当行のキャッシュカードを提携6行ATM(コンビニATMは除く)にて出金する場合、平日日中(茨城銀行のカードを除き、武蔵野銀行ATMについては土曜日中も)に出金する場合は手数料がかからなかった(逆に、提携5行のキャッシュカードを関東つくばATMにて出金する場合も同様)。

なお、武蔵野銀行・千葉銀行・都民銀行・横浜銀行では同時に常陽銀行とのATM出金手数料無料提携とATMによるカード振込手数料優遇提携も行われたが、当行と常陽銀行との相互提携については見送られている(背景としては、特に茨城県内では、同県内に本店を置く各金融機関[12]が共同で設置・運営している店舗外ATMコーナー『I-NET(茨城ネットキャッシュサービス)』において利便性が高く、そこで補完できることなどが挙げられる)。

旧店舗名称[編集]

2009年3月2日変更[編集]

  • 筑波支店 → つくば北支店[13]

2009年10月19日変更[編集]

  • 水戸支店 → 泉町支店
  • 下館支店 → 筑西支店
    • 下館支店下館駅前出張所 → 筑西支店下館駅前出張所
  • 大子支店 → 大子駅前通支店
  • 竜ヶ崎支店 → 竜ヶ崎東支店
  • 太田支店 → 太田西支店
  • 江戸崎支店 → 江戸崎西支店
  • 鉾田支店 → 鉾田中央支店
  • 波崎支店 → 土合支店
  • 大洗支店 → 磯浜支店
  • 結城支店 → 結城南支店
  • 古河支店 → 古河中央支店
  • 宇都宮支店 → 宇都宮東支店

2010年3月1日変更(筑波銀行)[編集]

  • 研究学園都市支店 → つくば営業部

その他[編集]

タマ&フレンズのキャラクターを関東銀行時代から起用。筑波銀行誕生後は2015年4月よりイメージキャラクターとして起用され、5月27日からはキャラクターのデザイン通帳・キャッシュカードが発行されている[14]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 『関東つくば銀行 第83期有価証券報告書』 関東つくば銀行、2007年6月28日。
  2. ^ a b c d e 『関東銀行20年史』 関東銀行、1972年。
  3. ^ a b c d e “関東つくば銀茨銀合併 来年3月 業績不振に危機感”. 読売新聞(読売新聞社). (2009年4月29日)
  4. ^ a b c 宮崎浩伸 阿萬弘行 『地域金融機関の再編が取引先企業のパフォーマンスに及ぼす影響の実証分析』 産研論集 第40号 (関西学院大学産業研究所) (2013年3月)
  5. ^ a b c “「筑波銀行」と新「関西アーバン銀行」が発足”. 日本経済新聞(日本経済新聞社). (2010年3月1日)
  6. ^ a b 藤田裕伸、三木幸治 (2006年3月10日). “<関東つくば銀>茨城銀との合併破談「のれん代」負担大きく”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  7. ^ 関賢治 江良亮 『東北6県における地方銀行の業務広域化と事業戦略』 山形県立産業技術短期大学校庄内校紀要 第5号 (山形県立産業技術短期大学校) (2009年3月16日)
  8. ^ a b “関東つくば、茨城銀行合併へ/一度破談も、金融危機の影響で”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年4月28日)
  9. ^ “関東つくば銀と茨城銀、2006年1月めどに合併へ”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2004年11月20日)
  10. ^ a b c d e 『つくば銀行史』 つくば銀行、1990年。
  11. ^ 店舗名称変更のお知らせ”. 関東つくば銀行. 2010年2月6日閲覧。
  12. ^ 同行と常陽銀行・茨城銀行・水戸信用金庫結城信用金庫茨城県信用組合JAバンク茨城(茨城県内のJA・JA茨城県信連)が共同で設置・運営
  13. ^ 筑波支店の名称変更について”. 関東つくば銀行. 2010年2月6日閲覧。
  14. ^ 「タマ&フレンズ」デザイン通帳およびキャッシュカードの店頭取扱い開始のお知らせ”. 筑波銀行 (2015年5月18日). 2020年6月7日閲覧。

関連項目[編集]