間堀川

間堀川
金鳥居橋から上流方を望む(富士吉田市上吉田)
水系 一級水系 相模川
種別 一級河川
延長 3.6 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 -- km²
水源 富士吉田市
水源の標高 -- m
河口・合流先 宮川(富士吉田市)
流域 山梨県富士吉田市
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国道138号から北望(2005年1月1日撮影)

間堀川(まぼりがわ)は、山梨県富士吉田市を流れる宮川の支流である。富士山の北から流れ出て、山のすそ野と吉田の盆地を流れる。一級水系相模川水系に属する一級河川。一級河川としての長さは3.6キロメートルだが、河道は10キロメートル以上ある。

流路[編集]

富士山を浸食する谷を北に流れる。北口本宮冨士浅間神社の東から国道138号の下をくぐると、富士吉田の市街地に入る。今「富士みち」と言われる道の百メートルあまり東をつかず離れず流れ、下吉田で宮川に合流する。ふだんの水量は少なく、上流では雨のときと雪解けの季節にだけ水が流れる。

歴史[編集]

江戸時代には村間堀とも言われていた。江戸時代には、富士山岳信仰の布教・宿泊・案内をつとめる御師(おし)たちが、吉田登山口に至る街道にそって宿を営んでいた。登山者はそれぞれの地域に縁がある御師を頼って宿泊し、清水で身を清めてから山に登った。そのために、道の東に屋敷を持つ御師の家には間堀川から、西にある御師の家には神田堀川から水が引かれていた。後に自動車が普及し富士山に向けて道路が引かれると、御師を導きとする登山は廃れ、間堀川の特別な役割もなくなった。

間堀川は、雪解けと台風で洪水を引き起こし、土砂を運んで田畑を埋めることがあった。20世紀後半に改修され、三面コンクリートの護岸となった。

環境[編集]

有機物による汚濁の指標である生物化学的酸素要求量 (BOD)は、1987年(昭和62年)に10.35 mg/L に達したことがあるが[1]、2008年(平成20年)には2.2 mg/L であった[2]

橋梁[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『富士吉田の環境』46頁。
  2. ^ 『ふじよしだの環境』(平成20年度)64頁。

参考文献[編集]

  • 富士吉田市社会部環境保全課・編集発行『富士吉田の環境』(平成7年度版)。
  • 富士吉田市史編さん委員会『富士吉田市史』通史編第3巻(近・現代)、富士吉田市、1999年。