長野マラソン

長野マラソン
開催地 日本の旗 日本長野県長野市
開催時期 4月
種類 ロードコース
距離 マラソン
最高記録 男子:ケニアの旗フランシス・キビワット 2:09:05
女子:エチオピアの旗エルフィネッシュ・アレム 2:24:55
創立 1999年
スポンサー ミズノAOKI、他
公式サイト 長野マラソン

長野マラソン(ながのマラソン)は、長野市で毎年4月に行われている市民マラソン大会。

概要[編集]

1998年長野オリンピックの感動を永遠に残そうと、翌1999年の春に初開催された。オリンピックの名を冠した世界で唯一のフルマラソン大会であったが、2015年日本オリンピック委員会(JOC)の要請で、大会名を「長野オリンピック記念長野マラソン」から「長野マラソン」に変更[1]した。エムウェーブホワイトリングビッグハットなどのオリンピックが開催された会場前を通るコースで、ゴールは開・閉会式場の長野オリンピックスタジアム(現野球場)である。当初はスタート地点を山ノ内町のオリンピックメモリアル聖火台前としていたが、第6回大会からはコースを大幅に変更して長野市内だけを通ることになり、吉田地区の長野運動公園をスタート地点としている。2005年からは本大会に加えて 長野車いすマラソンも開催している。それまで40年以上続いた信毎マラソン(信濃毎日新聞社主催)が母体となっている。

参加資格[編集]

  • 一般競技者 日本陸上競技連盟登記・登録者及び未登録者で、大会当日満18歳以上の男女(高校生は除く)
  • 招待競技者 日本陸上競技連盟及び主催者が推薦する国内外の競技者

※本大会の全完走者は、日本陸連公認記録証を受領できる。

受付[編集]

大会前日10:00-20:00のみの受付。

歴代優勝者[編集]

男子[編集]

日付 氏名 所属 タイム
1 1999年4月18日 ジャクソン・カビガ  ケニア 2:13:26
2 2000年4月9日 エリック・ワイナイナ  ケニア 2:10:17
3 2001年4月15日 マクセル・ムセンビドイツ語版  ケニア 2:12:20
4 2002年4月14日 ジョサイア・チュグワネ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 2:13:23
5 2003年4月20日 エリック・ワイナイナ  ケニア 2:12:00
6 2004年4月11日 モーゲス・タイエ英語版 エチオピアの旗 エチオピア 2:13:09
7 2005年4月17日 イサック・マチャリアドイツ語版  ケニア 2:10:59
8 2006年4月16日 ネファト・キニャンジュ英語版  ケニア 2:11:18
9 2007年4月15日 ネファト・キニャンジュ  ケニア 2:13:31
10 2008年4月20日 ネファト・キニャンジュ  ケニア 2:14:17
11 2009年4月19日 イサック・マチャリア  ケニア 2:11:21
12 2010年4月18日 ニコラス・チェリモ英語版  ケニア 2:10:24
13 2011年4月17日 中止
14 2012年4月15日 フランシス・キビワット英語版  ケニア 2:09:05
15 2013年4月21日 川内優輝 日本の旗 日本埼玉県庁 2:14:27
16 2014年4月20日 セルゲイ・レビッド英語版  ウクライナ 2:13:56
17 2015年4月19日 ヘンリー・チルチル  ケニア 2:11:39
18 2016年4月17日 ジャイラス・チャンチマ  ケニア 2:15:31
19 2017年4月16日 伊藤太賀 日本の旗 日本スズキ浜松アスリートクラブ 2:14:39
20 2018年4月15日 アブデラ・ゴダナ エチオピアの旗 エチオピア 2:13:54
21 2019年4月21日 ジャクソン・キプロプ英語版 ウガンダの旗 ウガンダ 2:10:39
22 2020年4月19日 中止
23 2021年
24 2022年4月17日 牛山純一 日本の旗 日本・CITY RUNNER 2:14:42
25 2023年4月23日 西研人 日本の旗 日本大阪ガス 2:10:01

女子[編集]

日付 氏名 所属 タイム
1 1999年4月18日 ワレンティナ・エゴロワ ロシアの旗 ロシア 2:28:41
2 2000年4月9日 エルフィネッシュ・アレム英語版 エチオピアの旗 エチオピア 2:24:55
3 2001年4月15日 大西昭代ドイツ語版 日本の旗 日本積水化学 2:31:20
4 2002年4月14日 マディナ・ビクタギロワ英語版 ロシアの旗 ロシア 2:26:09
5 2003年4月20日 マディナ・ビクタギロワ ロシアの旗 ロシア 2:28:23
6 2004年4月11日 ファツマ・ロバ エチオピアの旗 エチオピア 2:28:05
7 2005年4月17日 アルビナ・イワノワ英語版 ロシアの旗 ロシア 2:28:21
8 2006年4月16日 アルビナ・イワノワ ロシアの旗 ロシア 2:28:52
9 2007年4月15日 アレブティナ・イワノワ英語版 ロシアの旗 ロシア 2:27:48
10 2008年4月20日 アレブティナ・イワノワ ロシアの旗 ロシア 2:26:38
11 2009年4月19日 イリナ・ティモフェーエワ ロシアの旗 ロシア 2:30:07
12 2010年4月18日 リサ・ウェイトマン英語版 オーストラリアの旗 オーストラリア 2:28:48
13 2011年4月17日 中止
14 2012年4月15日 ポーリーヌ・ワングイドイツ語版  ケニア 2:34:22
15 2013年4月21日 ナターリア・プチコワロシア語版 ロシアの旗 ロシア 2:30:40
16 2014年4月20日 アリーナ・プロコペワロシア語版 ロシアの旗 ロシア 2:30:56
17 2015年4月19日 ベアトリス・ジェプケンボイ  ケニア 2:34:02
18 2016年4月17日 シャショ・インセルム エチオピアの旗 エチオピア 2:34:19
19 2017年4月16日 レイチャル・ジェムタイ・ムトガ  ケニア 2:33:00
20 2018年4月15日 古瀬麻美 日本の旗 日本京セラ 2:34:09
21 2019年4月21日 メスケレム・ヒュンデ エチオピアの旗 エチオピア 2:33:32
22 2020年4月19日 中止
23 2021年
24 2022年4月17日 関野茜 日本の旗 日本コモディイイダ 2:41:20
25 2023年4月23日 髙野温菜 日本の旗 日本・PTC 2:42:44

信毎マラソン(1998年まで)[編集]

日付 氏名 所属 タイム
1 1958年4月20日 小野喜久雄 リッカーミシン 2:30:15
2 1959年4月19日 石淵忠市 リッカーミシン 2:32:07
3 1960年3月27日 馬場英則 東洋ベアリング 2:29:11
4 1961年3月19日 伊藤勝悦 同和鉱業 2:28:41
5 1962年4月1日 貞永信義 鐘紡防府 2:27:43
6 1963年3月31日 塩塚忠義 鈴木自動車 2:27:05
7 1964年5月3日 野呂武 鈴木自動車 2:23:11
8 1965年3月21日 唐沢公雄 鐘紡防府 2:22:31
9 1966年3月21日 上岡忠明 東洋工業 2:22:36
10 1967年3月21日 三浦邦夫 養命酒 2:21:27
11 1968年3月20日 佐藤寿一 鈴木自動車 2:20:50
12 1969年3月23日 寺沢徹 倉敷レイヨン 2:21:02
13 1970年3月22日 三浦邦夫 養命酒 2:21:29
14 1971年4月18日 大塚癸未男 東京急行電鉄 2:18:17
15 1972年4月12日 大塚癸未男 東京急行電鉄 2:21:03
16 1973年4月15日 深田清次 大昭和製紙 2:21:27
17 1974年3月24日 三浦邦夫 養命酒 2:21:28
18 1975年3月16日 北原治 養命酒 2:21:42
19 1976年3月14日 引間金夫 中央大学 2:17:31
20 1977年11月3日 大久保春樹 厚木市役所 2:25:18
21 1978年3月26日 伊藤登美雄 明治製菓 2:22:04
22 1979年3月25日 北原治 養命酒 2:21:10
23 1980年3月23日 前田篤秀 鈴木自動車 2:19:23
24 1981年3月29日 松本忠 安川電機 2:16:59
25 1982年3月28日 井上文男 安川電機 2:21:21
26 1983年3月27日 中島修三 順天堂大学 2:17:47
27 1984年3月25日 渋沢正明 東芝深谷 2:19:13
28 1985年3月24日 西弘美 鈴木自動車 2:20:52
29 1986年3月23日 佐藤孝男 本田技研 2:25:52
30 1987年3月29日 森田義三 安川電機 2:17:21
31 1988年3月27日 高村英男 本田技研 2:14:44
32 1989年3月26日 大橋良弘 本田技研 2:17:25
33 1990年3月25日 西本一也 九州産交 2:13:52
34 1991年3月25日 村上亨史 本田技研 2:16:33
35 1992年3月29日 佐藤敏信 コニカ 2:14:05
36 1993年3月28日 近藤孝志 ヤクルト 2:15:43
37 1994年3月27日 小倉幸康 鐘紡 2:16:10
38 1995年3月26日 牧野典彰 旭化成 2:17:22
39 1996年3月31日 原口幸一 京セラ 2:19:20
40 1997年3月30日 仙内勇 積水化学 2:17:24
41 1998年3月29日 宮本善史 コニカ 2:17:34

テレビ放送[編集]

現在の長野マラソンになってからしばらくは、主催者に名を連ねるNHKが五輪の放送センターとして使われた長野局を放送センターとして、教育テレビで生中継していた。しかし、『新日曜美術館』や『将棋の時間』を差し替える形となったことから、両番組の視聴者から反発が強かったこと、更には市民マラソン大会であることから生放送だとどうしても冗長な構成になりがちだったことから、近年は1時間の録画番組として放送するやり方に変わっている。

2013年以後は、NHK_BS1ラン×スマ 街の風になれ』の中で、タレントランナーが挑戦するという形式で放送された。

ラジオ放送[編集]

SBCラジオで毎年生中継される。

特記事項[編集]

  • 制限時間は5時間。市民マラソン大会の中において比較的ハイレベルの設定を維持している。
  • 一般参加ランナーの受付は先着順である。制限時間は5時間と一般参加可能なフルマラソンとしては短めであるが、ここ数年受付開始数日で定員に達している。特に第11回(2009年)、第12回(2010年)大会はいずれも受付開始当日、約5時間で定員の8,000人に達して締め切っており、特に人気の高い大会として知られている。2014年開催の第16回大会は、2013年10月にエントリーを受け付け、26分で募集締め切りとなった。
  • 2011年大会は、3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震及び翌日に起こった長野県北部地震の影響により、3月22日に中止を決定した。これによりエントリーされていた参加費はすべて義援金として寄付された[2]。なおこの大会の女子の部は世界陸上テグ大会の選考会(当初は3月13日名古屋国際女子マラソンが対象だったが、震災のため中止となり、その代替となったもの)とされる予定だった。さらに2020年は新型コロナウイルスの影響で中止した。

脚注[編集]

外部リンク[編集]