鉱石

鉱石(こうせき、礦石: ore)は、人間の経済活動にとって有用な資源となる鉱物、またはそれを含有する岩石のことである。

資源として有用な鉱物は、コレクターが収集したり、博物館で展示されるような、その種類だけ顕著に集まった状態で埋蔵されていることはほとんどなく、他のさまざまな鉱物と混在した岩石の状態で産することがほとんどである。こうした岩石を鉱石と呼ぶ。鉱石に有用鉱物が充分な密度で含まれているか、またひとつの鉱山に鉱石が充分な量埋蔵されているかが、経済的な資源採掘に値する鉱山か否かを判断する上で重要である。鉱物資源として有用な鉱物がいくら高密度で鉱石の中に存在しても、十分な利益が得られるほどの埋蔵量がないと鉱山は運営できない。

金山では、菱刈金山金鉱石が世界有数の金含有量を有する鉱石と、大きな埋蔵量で著名である。

鉱石の種類[編集]

鉱業法で示されている「鉱物」は、以下の通り。

鉱、鉱、鉱、鉱、そう鉛鉱、すず鉱、アンチモン鉱(アンチモニー鉱ともいう)、水銀鉱、亜鉛鉱、鉄鉱硫化鉄鉱クローム鉄鉱マンガン鉱、タングステン鉱、モリブデン鉱、鉱、ニッケル鉱、コバルト鉱、ウラン鉱、トリウム鉱、りん鉱、黒鉛石炭亜炭石油アスファルト、可燃性天然ガス硫黄石こう重晶石明ばん石蛍石石綿石灰石ドロマイトけい石長石ろう石滑石耐火粘土ゼーゲルコーン番号三十一以上の耐火度を有するものに限る)、砂鉱(砂金砂鉄砂すずその他ちゆう積鉱床をなす金属鉱)。

鉱石は鉱物名や岩石名で呼ばれる場合もあるが、独自の鉱石名が使われる場合がある。

鉱石鉱物[編集]

鉱石鉱物(こうせきこうぶつ、ore mineral)は、鉱石を構成する有用鉱物のこと。鉱床に産する不要部分は脈石といい、脈石を構成する鉱物は脈石鉱物という。

主な鉱石鉱物には、次のようなものがある。

参考文献[編集]

関連項目[編集]