遠野遥

遠野 遥
(とおの はるか)
誕生 (1991-08-22) 1991年8月22日(32歳)
日本の旗 日本神奈川県藤沢市
職業 小説家
言語 日本語
教育 学士(法学)
最終学歴 慶應義塾大学法学部卒業
活動期間 2019年 -
ジャンル 小説
代表作 『破局』(2020年)
主な受賞歴 文藝賞(2019年)
芥川龍之介賞(2020年)
デビュー作 『改良』(2019年)
親族 櫻井敦司(父)
公式サイト 遠野遥 Official website
ウィキポータル 文学
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遠野 遥(とおの はるか、1991年[1]8月22日 - )は、日本小説家男性神奈川県藤沢市出身、東京都在住[2]。父はBUCK-TICKのボーカル櫻井敦司[3]

人物・経歴[編集]

藤沢市立駒寄小学校[2]藤沢市立大庭中学校[4]神奈川県立柏陽高等学校慶應義塾大学法学部法律学科卒業[5]

2019年に「改良」で第56回文藝賞を受賞しデビュー(宇佐見りん「かか」と同時受賞)[6]。2020年に「破局」で第163回芥川龍之介賞受賞(高山羽根子「首里の馬」と同時受賞)。平成生まれとしては初の芥川賞受賞者となった[1]。2021年に「教育」が第43回野間文芸新人賞候補となる。

小説は大学進学後に書き始めた。国内外の名作を片っ端から読み、「一番しっくりきた」と感じた夏目漱石の文体を手本としてジャンルを問わずに執筆を重ね、新人賞に応募し続けたという[2][7]。作風としては平易な文章を意識しており、修飾語の使用を極力抑えている。これは遠野自身が簡潔な文体を好むことや、読み手が想像力を働かせる余地を限定したくないためだと述べている[7]

幼少時に両親が離婚し、母親の元で育った。実父の櫻井とは文芸誌の企画で対談している[8]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 『浮遊』(河出書房新社、2023年1月。)
    • 「浮遊」 - 『文藝』2022年秋季号

単行本未収録作品[編集]

小説
  • 「AU」 - 『文藝』2024年夏季号
エッセイ
  • 「手」 - 『文學界』2020年3月号
  • 「記憶」 - 『群像』2020年6月号
  • 「新しい遊び方」 - 『すばる』2020年7月号
  • 「奇妙な風習」 - 『毎日新聞』2020年8月
  • 「路上で目覚めた月夜の話 から始まった」 - 『朝日新聞』2020年8月
  • 「ポケモン探しの延長で」 - 『北海道新聞』『東京新聞』『西日本新聞』2020年8月
  • 「どんな経験でも小説になる」 - 「共同通信」2020年8月
  • 「円滑なインタビューのために」 - 『産経新聞』2020年8月
  • 「規則正しい生活」 - 『文學界』2020年9月号
  • 「読書日録」 - 『すばる』2020年10月号 - 12月号
  • 「酒を飲みながら本を読みたいと思ったことは一度もない」 - 『dancyu』2021年7月号
  • 「UFOキャッチャー」 - 『文藝春秋』2022年6月号
  • 「日日是好日 遠野遥 編」- 『すばる』2023年4月-6月号

脚注[編集]

  1. ^ a b 遠野遥氏、平成生まれ初の芥川賞 2作目での受賞に「驚きました」”. オリコン (2020年7月15日). 2020年7月15日閲覧。
  2. ^ a b c 遠野さん『破局』芥川賞に 大庭出身 平成生まれの新鋭 | 藤沢”. タウンニュース (2020年7月24日). 2020年7月25日閲覧。
  3. ^ 文芸誌として異例の増刷連発! 本日発売最新号「文藝」冬季号は史上最多応募数から選出された文藝賞受賞作や『おらおらでひとりいぐも』の若竹千佐子待望の2作目掲載...”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2020年10月7日閲覧。
  4. ^ 遠野遥さんに聞く 普段の考えが形に もっと面白くなる K-Person”. カナロコ by 神奈川新聞. 2022年7月20日閲覧。
  5. ^ 塾員(卒業生)の遠野遥君が第163回芥川賞を受賞:[慶應義塾]”. www.keio.ac.jp. 2020年7月25日閲覧。
  6. ^ 第56回文藝賞受賞作決定のお知らせ
  7. ^ a b 「美術館に行くたび疎外感があった」平成生まれの芥川賞作家・遠野遥さんが"小説を書くこと"を選んだ理由”. 文春オンライン. 文藝春秋. 2020年7月25日閲覧。
  8. ^ 「BUCK―TICK」櫻井敦司さん、長男は芥川賞作家・遠野遥氏 対談時に「感激しちゃうな」スポーツニッポン2023年10月25日

外部リンク[編集]