遠別町

えんべつちょう ウィキデータを編集
遠別町
遠別町旗 遠別町章
1949年3月29日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道留萌振興局
天塩郡
市町村コード 01486-9
法人番号 3000020014869 ウィキデータを編集
面積 590.80km2
総人口 2,311[編集]
住民基本台帳人口、2024年3月31日)
人口密度 3.91人/km2
隣接自治体 苫前郡羽幌町初山別村
天塩郡天塩町
上川総合振興局中川郡中川町雨竜郡幌加内町
町の木 シラカバ
町の花 ツツジ
他のシンボル -
遠別町役場
町長 笹川洸志
所在地 098-3543
北海道天塩郡遠別町字本町3丁目37
北緯44度43分21秒 東経141度47分32秒 / 北緯44.72244度 東経141.79228度 / 44.72244; 141.79228座標: 北緯44度43分21秒 東経141度47分32秒 / 北緯44.72244度 東経141.79228度 / 44.72244; 141.79228
外部リンク 公式ウェブサイト

遠別町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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遠別町中心部周辺の空中写真。1977年撮影の6枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

遠別町(えんべつちょう)は、北海道の留萌管内北部にある。上川管内の美深町と並び、日本の稲作の北限地。

町名の由来[編集]

アイヌ語に由来するが諸説ある。

自然な解とされているものは、「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)に由来する、とするものである[1]。同様の語源(wen-pet、あるいはwen-nay)を持つ地名と同様、何が「悪い」のかは不明であるが、幕末・明治の探検家松浦武四郎は「魚類至って少なし[1]」と記している。また、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では羽幌線(1987年廃線)「遠別」の由来について「ここの川は水質が悪く、飲めないため[2]」としている。

このほか、永田方正著『北海道蝦夷語地名解』では、山の中に住むアイヌが浜の方に来て、この地のアイヌと語り合うのを楽しみにしているという民間語源による、「ウイェペッ(u-ye-pet)」(相・話する・川)という説が載せられている[1]ほか、「ウエベツ」(二股の川)に由来するという説もある[1]

地理[編集]

留萌管内北部に位置する。

隣接している自治体[編集]

人口[編集]

遠別町と全国の年齢別人口分布(2005年) 遠別町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 遠別町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

遠別町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


気候[編集]

ケッペンの気候区分によると、遠別町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-20℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。

遠別(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 9.4
(48.9)
12.2
(54)
16.3
(61.3)
23.0
(73.4)
28.1
(82.6)
32.6
(90.7)
33.3
(91.9)
34.2
(93.6)
32.0
(89.6)
24.1
(75.4)
18.8
(65.8)
13.0
(55.4)
34.2
(93.6)
平均最高気温 °C°F −2.2
(28)
−1.5
(29.3)
2.4
(36.3)
8.8
(47.8)
15.2
(59.4)
19.5
(67.1)
23.5
(74.3)
24.6
(76.3)
21.5
(70.7)
14.9
(58.8)
6.9
(44.4)
0.3
(32.5)
11.2
(52.2)
日平均気温 °C°F −5.8
(21.6)
−5.6
(21.9)
−1.4
(29.5)
4.6
(40.3)
10.4
(50.7)
14.8
(58.6)
18.9
(66)
20.0
(68)
16.3
(61.3)
10.2
(50.4)
3.4
(38.1)
−2.8
(27)
6.9
(44.4)
平均最低気温 °C°F −10.5
(13.1)
−11.0
(12.2)
−6.2
(20.8)
−0.1
(31.8)
5.5
(41.9)
10.5
(50.9)
15.0
(59)
15.9
(60.6)
11.3
(52.3)
5.4
(41.7)
−0.1
(31.8)
−6.4
(20.5)
2.4
(36.3)
最低気温記録 °C°F −26.8
(−16.2)
−25.6
(−14.1)
−23.1
(−9.6)
−11.3
(11.7)
−3.7
(25.3)
0.2
(32.4)
5.7
(42.3)
5.5
(41.9)
1.6
(34.9)
−5.0
(23)
−12.8
(9)
−21.9
(−7.4)
−26.8
(−16.2)
降水量 mm (inch) 73.3
(2.886)
52.4
(2.063)
53.1
(2.091)
50.2
(1.976)
68.9
(2.713)
65.0
(2.559)
123.0
(4.843)
142.5
(5.61)
126.0
(4.961)
134.9
(5.311)
129.4
(5.094)
97.4
(3.835)
1,121.9
(44.169)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 19.5 15.4 13.1 10.8 10.5 9.7 10.0 10.7 11.4 15.8 19.2 21.1 167.5
平均月間日照時間 48.6 76.4 129.8 165.8 188.4 160.8 155.9 164.2 170.3 119.8 51.0 28.5 1,461.5
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

沿革[編集]

経済[編集]

主要産業は漁業、農業、酪農、林業など。稲作の北限地。

農協・漁協[編集]

金融機関[編集]

郵便局[編集]

公共機関[編集]

警察[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

教育[編集]

交通[編集]

沿岸バス遠別ターミナル
道の駅富士見

空港[編集]

鉄道[編集]

現在、町内を走る鉄道路線は存在しない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道宗谷本線幌延駅あるいは佐久駅

廃止された鉄道[編集]

かつては羽幌線が運行していたが、現在は廃止された。

バス[編集]

道路[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

  • 旭温泉
  • 富士見ヶ丘公園
  • 金浦原生花園

その他[編集]

  • エゾモモンガの「モモちん」というマスコットキャラクターが、遠別町のホームページに登場している。
  • 日本最北端の稲作が行われている。

出身の有名人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  2. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY 
  3. ^ 遠別 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年12月23日閲覧。

外部リンク[編集]