豊川信用金庫

豊川信用金庫
Toyokawa Shinkin Bank
豊川信用金庫本店
豊川信用金庫本店
種類 信用金庫
略称 かわしん
本店所在地 日本の旗 日本
442-8520
愛知県豊川市末広通3丁目34番地1
設立 1937年昭和12年)11月
業種 金融業
法人番号 9180305003465 ウィキデータを編集
金融機関コード 1557
外部リンク 公式ウェブサイト
特記事項:店舗数:36
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豊川信用金庫(とよかわしんようきんこ)は、愛知県豊川市に本店を置く信用金庫。通称「かわしん」[注 1][1]

概説[編集]

宝飯郡豊川町(現:豊川市)で発足した信用組合を前身とし、東三河地域を中心に営業を行う。

東海地方の信用金庫で唯一、東海地区信金共同事務センターに加盟していなかったが、2015年平成27年)1月に加盟した[2][3]

代表者[編集]

  • 理事長:真田光彦(代表理事)

従業員[編集]

  • 556人

預金高[編集]

  • 8,645億円(2023年3月31日現在)

店舗数[編集]

  • 36(本店・33支店・2出張所)

営業地区[編集]

※ 店舗設置地区は太字で表記。

指定金融機関[編集]

  • 豊川市
  • 豊根村

歴史[編集]

  • 1937年昭和12年)11月20日 - 産業組合法に基づく保証責任豊川町商工信用組合として事業開始[4]
  • 1944年(昭和19年)4月1日 - 市街地信用組合法に基づく豊川市信用組合に改組[4]
  • 1951年(昭和26年)12月5日 - 信用金庫法に基づく豊川信用金庫に改組[4]
  • 1973年(昭和48年)12月 - 豊川信用金庫事件:流言により取り付け騒ぎが発生する。
  • 1995年平成7年)4月 - 豊川市指定金融機関としての業務開始。
  • 2000年(平成12年)10月1日 - 東三信用組合(新城市)と対等合併する[5]
  • 2002年(平成14年)10月15日 - 岡崎市民信用組合(岡崎市)と対等合併する[6]
  • 2009年(平成21年)10月1日 - 指静脈認証が利用可能なICキャッシュカードの発行を開始。
  • 2020年(令和2年)
    • 4月 ‐ 普通預金口座(総合口座含む)へ未利用口座管理手数料導入[7]
    • 5月1日 - 音羽支店、蒲郡西支店、鳳来支店、東栄支店、中条出張所、伊奈出張所にて「お昼時間休業」導入。

店舗[編集]

  • 本店(豊川市末広通3丁目34番地の1)
    • 1947年(昭和22年)1月30日 - 豊川市豊川町久通13番地の5に新築[8]
    • 1955年(昭和30年)12月14日 - 豊川市豊川町久通80番地に新築移転[8]
    • 1978年(昭和53年)1月17日 - 豊川市末広通3丁目34番地の1に移転[8]
  • 牛久保支店(豊川市中条町小松100番地)
    • 1948年(昭和23年)7月26日 - 豊川市牛久保町常盤162番地に開設[8]
    • 1952年(昭和27年)5月25日 - 豊川市牛久保町常盤13番地に新築移転[8]
    • 1971年(昭和46年)11月22日 - 豊川市中条町小松100番地に新築移転[8]
    • 1992年(平成4年) - 豊川市牛久保町常盤71番地の1に新築移転。
    • 2023年(令和5年)2月 - 中条出張所跡地(豊川市中条町)に新築移転[9]
  • 諏訪支店(豊川市諏訪3丁目20番地)
    • 1950年(昭和25年)7月3日 - 市役所前支店として豊川市市田町諏訪林39番地に開設[8]
    • 1956年(昭和31年)12月21日 - 豊川市市田町諏訪林46番地の1に新築移転し、諏訪支店に改称[8]
    • 1972年(昭和47年)12月3日 - 豊川市諏訪3丁目20番地に新築移転[8]
    • 2018年(平成30年)7月9日 - 同地に新築[10]
  • 国府支店(豊川市新栄町2丁目51番地の4)
    • 1948年(昭和23年)7月3日 - 豊川市国府町豊成62番地に開設[8]
    • 1954年(昭和29年)7月25日 - 豊川市国府町流霞94番地の1に新築移転[8]
    • 1964年(昭和39年)4月20日 - 豊川市国府町流霞69番地の7に新築移転[8]
    • 2006年(平成18年)12月18日 - 豊川市新栄町に新築移転[11]
  • 御津支店(豊川市御津町西方長田2番地の3)
    • 1953年(昭和28年)7月24日 - 宝飯郡御津町大字西方字松本30番地の1に開設[8]
    • 1966年(昭和41年)9月26日 - 宝飯郡御津町大字西方字中屋敷119番地の4に新築移転[8]
  • 小坂井支店(豊川市伊奈町古当7番地の1)
  • 豊橋支店(豊橋市新吉町41番地の3)
    • 1963年(昭和38年)5月7日 - 豊橋市大橋通1丁目98番地に仮店舗で開設[8]
    • 1964年(昭和39年)3月23日 - 同地に新築[8]
    • 2004年(平成16年)10月 - 豊橋市新吉町41番地の3に新築移転[12]
  • 瓦町支店(豊橋市瓦町通1丁目15番地)
    • 1968年(昭和43年)3月14日 - 豊橋市瓦町通1丁目15番地に開設[8]
    • 2004年(平成16年)10月11日 - 豊橋支店へ統合。
  • 一宮支店(豊川市一宮町幸211番地)
    • 1970年(昭和45年)11月18日 - 宝飯郡一宮町大字一宮字大ブロ23番地の296に開設[8]
  • 豊橋西支店(豊橋市東脇4丁目20番地の3)
    • 1973年(昭和48年)3月26日 - 豊橋市往完町字郷社東95番地に開設[8]
    • 2017年(平成29年)2月13日 - 豊橋市東脇4丁目に新築移転[13]
  • 蒲郡支店(蒲郡市三谷北通4丁目110番地)
    • 1970年(昭和45年)9月16日 - 蒲郡市三谷北通4丁目110番地に開設[8]
  • 新桜支店(豊川市新桜町通1丁目18番地の1)
    • 1977年(昭和52年)3月14日 - 豊川市新桜町通1丁目18番地に開設[8]
  • いなり支店(豊川市旭町17番地)
    • 1978年(昭和53年)1月17日 - 本店跡(豊川市豊川栄町22番地)に開設[8]
    • 2013年(平成25年)3月4日 - 豊川市旭町に新築移転[14]
  • 弥生支店(豊橋市弥生町字東豊和55番地の1)
  • 御油支店(豊川市御油町河田2番地の1)
  • 三ノ輪支店(豊橋市伝馬町169番地)
  • 八南支店(豊川市市田町中社17番地の2)
    • 2006年(平成18年)5月 - 新築移転。
  • 二川支店(豊橋市大岩町字西郷内91番地の5)
  • 音羽支店(豊川市赤坂町大日156番地の1)
  • 蔵子支店(豊川市蔵子6丁目18番地の1)
  • 牛川支店(豊橋市牛川通5丁目12番地の4)
  • 蒲郡西支店(蒲郡市竹谷町江畑52番地の4)
    • 2020年(令和2年)4月2日 - 蒲郡支店を母店とするサテライト店舗とする[15]。融資業務・渉外業務については母店で取り扱う。
  • 佐藤町支店(豊橋市つつじが丘2丁目2番地の2)
  • 大清水支店(豊橋市大清水町字大清水5番地の1)
  • 鳳来支店(新城市長篠字内金5番地の2)
  • 田原支店(田原市赤石1丁目38番地)
  • 豊支店(豊川市東名町1丁目128番地)
  • 三蔵子支店(豊川市本野町北浦93番地の1)
  • 菰口支店(豊橋市菰口町6丁目56番地の1)
  • 藤沢支店(豊橋市柱六番町138番地の1)
    • 1997年(平成9年) - 豊橋市柱六番町に開設[16]
  • 中央通支店(豊川市中央通4丁目21番地)
    • 2018年(平成30年)7月9日 - 本店営業部、諏訪支店、新桜支店、いなり支店へ統合[17]
  • 新城中央支店(新城市字町並82番・83番合併地)
    • 2000年(平成12年)10月1日 - 合併により東三信用組合本店から豊川信用金庫新城中央支店となる[5]
  • 東栄支店(北設楽郡東栄町大字本郷字東万場40番地)
    • 2000年(平成12年)10月1日 - 合併により東三信用組合東栄支店から豊川信用金庫東栄支店となる[5]
    • 2003年(平成15年) - 同地に新築。
  • 岡崎支店(岡崎市竜美南2丁目1番の7)
    • 2002年(平成14年)10月15日 - 合併により岡崎市民信用組合本店から豊川信用金庫岡崎支店となる[6]
    • 2017年(平成29年)4月17日 - 乙川リバーフロント地区整備に合わせて唐沢町から竜美南2丁目に新築移転[18]
  • 本宿支店(岡崎市本宿町字西木竹7番地の1)
  • 幸田支店(額田郡幸田町大字芦谷字大西3番地の1)
    • 2019年(令和元年)11月18日 - 額田郡幸田町大字芦谷字後シロ42番地の1から字大西3番地の1に新築移転。
  • 矢作支店
    • 2005年(平成17年)10月11日 - 岡崎支店へ統合。

事件[編集]

デマによる取り付け騒ぎ[編集]

1973年昭和48年)12月、「豊川信用金庫が倒産する」という流言が広まり、取り付け騒ぎが発生した。当時、経営状況など倒産につながりうるような問題は全くなく、豊川信用金庫への就職が決まった女子高校生とその友人とのたわいもない雑談がきっかけでデマが生じたことが判明した。

立てこもり事件[編集]

立てこもり事件の犯人が逮捕されてから半日後の蔵子支店

2012年(平成24年)11月22日、蔵子支店で刃物を持った男が客1人と次長を含めた職員4人を人質に野田佳彦内閣総理大臣の辞任や報道関係者を呼ぶことなどを要求して立てこもる事件が発生した[19]

その後犯人は懲役9年の実刑判決を受けたが、出所後の2022年(令和4年)6月21日に埼玉県川越市のインターネットカフェ、快活CLUB川越脇田新町店で店員を人質にとり再び逮捕されている[20]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「とよしん」とならないのは、営業エリアがほぼ重複する競合関係にあり、かつ当金庫より設立が古い豊橋信用金庫がこの略称を使用していたため。なお、愛知県内では豊田信用金庫も「とよしん」の通称を用いている。

出典[編集]

  1. ^ 昆野夏子「MIKAWAサーチ (38) 信金の略称の謎に迫る 混乱なく地域に根付く」『中日新聞』中日新聞社、2021年8月9日、朝刊 三河版、10面。2023年4月14日閲覧。
  2. ^ 「新オンラインシステム移行に関するご案内」(豊川信用金庫)。
  3. ^ 「2015豊川しんきんの現況 - 平成26年度当金庫の歩み」(豊川信用金庫)。
  4. ^ a b c 豊川市史編纂委員会 1973, pp. 555–556.
  5. ^ a b c 「合併新生を祝う 豊川信用金庫」『中日新聞』中日新聞社、2000年10月3日、朝刊 東三河版、24面。
  6. ^ a b 「合併記念式典を開催」『中日新聞』中日新聞社、2002年10月16日、朝刊、11面。
  7. ^ 普通預金口座を開設されるお客さまへ”. 豊川信用金庫. 2020年1月7日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 記念誌編集委員会 1978, 豊川信用金庫40年の歩み.
  9. ^ 「豊川信金牛久保支店の新築移転起工式」『中日新聞』中日新聞社、2022年7月5日、朝刊 東三河版、18面。
  10. ^ 「豊川信用金庫が50万円を寄付」『中日新聞』中日新聞社、2018年3月30日、朝刊 東三河版、20面。
  11. ^ 「国府支店がリニューアル」『中日新聞』中日新聞社、2006年12月19日、朝刊 東三河版、16面。
  12. ^ 「新築移転」『中日新聞』中日新聞社、2004年10月16日、朝刊 東三河版、24面。
  13. ^ 「豊川信金支店が移転し新店舗に 豊橋」『中日新聞』中日新聞社、2017年1月6日、朝刊 東三河版、20面。
  14. ^ 「新「いなり支店」 4日に営業開始 豊川信金」『中日新聞』中日新聞社、2013年2月27日、朝刊 東三河版、22面。
  15. ^ 店舗サテライト化(預金特化型店舗)のご案内” (PDF). 豊川信用金庫 (2020年). 2018年3月5日閲覧。
  16. ^ 「新支店開店」『中日新聞』中日新聞社、1997年11月29日、朝刊 東三河版、20面。
  17. ^ 中央通支店の店舗統廃合に伴うお振込先口座の支店番号および口座番号の変更のお願い” (PDF). 豊川信用金庫 (2018年). 2018年3月5日閲覧。
  18. ^ 「豊川信金岡崎支店 新築移転オープン」『中日新聞』中日新聞社、2017年4月18日、朝刊 西三河版、12面。
  19. ^ 「刃物男信金立てこもり 人質5人 1人は解放 豊川信金蔵子支店 食料、水など要求」『中日新聞』中日新聞社、2012年11月23日、朝刊、1面。
  20. ^ 「立てこもり容疑者逮捕 埼玉・ネットカフェ 人質女性は軽傷」『中日新聞』中日新聞社、2022年6月23日、朝刊、30面。

参考文献[編集]

  • 記念誌編集委員会 編『みなさまとともに歩ゆんで40年』豊川信用金庫、1978年。 NCID BA80334496 
  • 豊川市史編纂委員会 編『豊川市史』愛知県豊川市役所、1973年6月1日。NDLJP:9536324 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]