護送車

護送車(ごそうしゃ)は、日本の警察被疑者警察署地方検察庁裁判所拘置所へ移送するための車両である。

概要[編集]

車両塗色は市販車のまま且つ、屋根に警光灯が付くものが殆どである。

警光灯は警察署を出る際、地方検察庁に出入りする際等に点灯させ、護送中は点灯させない。

窓は外から覗かれるのを防ぐためスモークフィルムが張られたり、また、少年や女性が同乗する場合に顔等が判らない様に運転席側1〜2列目にカーテンが装備されている。被疑者の逃走を防止するため窓の内側に鉄格子が装備されたり、各座席には手錠が常備されており、護送中はその手錠を掛けられ、シートベルトを装着させられる。運転席と後部座席が金網などで物理的に遮断されていたり、扉の外側両方にかんぬきが装備されている。

大事件の被告人を護送する場合は、大型車一台に一人(と護送担当)を乗せる事もある[1][2]

歴史[編集]

バリエーション[編集]

関連項目[編集]

  • パトロールカー
  • 人員輸送車遊撃車 - 主に機動隊が管理する警備や警察官の輸送に使用される車両。外側に金網がある為、漫画やドラマ等で護送車と混同されるケースがある。
  • ブラック・マリア - 古いアメリカ俗語で護送車(特に護送馬車)の意。
  • 唐丸籠 ‐ 江戸時代に使われていた罪人護送用の籠。唐丸という鶏を飼う唐丸籠に似ていたことから名付けられた。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ オウム中川死刑囚、証言冒頭に謝罪 平田被告公判 日本経済新聞2014年1月21日付
  2. ^ オウム死刑囚7人移送完了 東京から5拘置所・支所へ 共同通信社2018年3月15日付(YouTube)
  3. ^ 下川耿史 家庭総合研究会 編『明治・大正家庭史年表:1868-1925』河出書房新社、2000年、409頁。ISBN 4-309-22361-3