西伊豆町

にしいずちょう ウィキデータを編集
西伊豆町
西伊豆町旗 西伊豆町章
西伊豆町旗 西伊豆町章
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
賀茂郡
市町村コード 22306-9
法人番号 8000020223069 ウィキデータを編集
面積 105.41km2
総人口 6,370[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 60.4人/km2
隣接自治体 伊豆市賀茂郡河津町松崎町
町の木 つばき
町の花 つわぶき
西伊豆町役場
町長 星野淨晋
所在地 410-3514
静岡県賀茂郡西伊豆町仁科401番地1
北緯34度46分18秒 東経138度46分31秒 / 北緯34.77167度 東経138.77533度 / 34.77167; 138.77533座標: 北緯34度46分18秒 東経138度46分31秒 / 北緯34.77167度 東経138.77533度 / 34.77167; 138.77533
外部リンク 公式ウェブサイト

西伊豆町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

地図
町役場位置
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

西伊豆町(にしいずちょう)は、静岡県伊豆半島西岸に位置する

地勢[編集]

標高1,000m程度の山稜から流れる宇久須川仁科川、この2河川の河口付近に主な市街地を形成し、その間の入江にも小規模な集落を形成する。この宇久須川と仁科川のどちらも河口に砂浜を形成し、毎年多くの海水浴客を呼ぶ。海岸地形は複雑で小島が多く、黄金崎や「伊豆の松島」とも呼ばれる堂ヶ島などの景勝地で知られ、一帯の海岸が『伊豆西南海岸』として国指定の名勝に指定されており、富士箱根伊豆国立公園の一部にも指定されている。 なお、今後発生が見込まれる南海トラフ巨大地震の際には、市内の海岸に最大9mの津波が到達することが予想されている[1]。 気候は温暖な海洋性気候で平均気温は16℃程。これは黒潮の影響を強く受けているためである[2]

主な地形

  • 山 : 四十山(437m), 大野山(615m), 笠蓋山(703m), みそう台(920m)
        大倉山(940m), 長九郎山(995m), 猿山(999m)
  • 河川 : 仁科川、宇久須川

歴史[編集]

にしいずちょう
西伊豆町
西伊豆町章
(1966年9月制定)
廃止日 2005年4月1日
廃止理由 新設合併
賀茂郡西伊豆町賀茂村 → 西伊豆町(新)
現在の自治体 西伊豆町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
賀茂郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 65.9 km2.
隣接自治体 賀茂村、松崎町、河津町
西伊豆町役場
所在地 静岡県賀茂郡西伊豆町
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
  • 1889年(明治22年)4月1日:町村制施行に伴い浜村・一色村・中村・大沢里村が合併し、仁科村が成立する。安良里村・宇久須村が合併し、宇久須村が成立する。田子村は単独で田子村として成立する。
  • 1896年(明治29年)4月1日:那賀郡が賀茂郡へ統合される。
  • 1896年(明治29年)5月14日:宇久須村から大字安良里が分立し、安良里村となる。
  • 1945年(昭和20年)1月7日:強制連行中国人178人、戦線工業仁科鉱山着、途中22人死亡、以後強制労働で82人死亡。
  • 1956年(昭和31年)3月31日:仁科村田子村が合併し、西伊豆町となる。
  • 1956年(昭和31年)9月30日:安良里村宇久須村が合併し、賀茂村となる。
  • 1968年(昭和43年):堂ヶ島洋ランセンターが設立(後の『らんの里堂ヶ島』)[注釈 1][3]
  • 2003年(平成15年)8月31日:伊豆箱根鉄道の高速船運行終了[4]
  • 2005年(平成17年)4月1日:西伊豆町と賀茂村が合併し、新たに西伊豆町となる。
  • 2009年(平成21年)8月11日:駿河湾地震が発生。仁科で震度5強を観測。
  • 2013年(平成25年)7月18日:大雨で安良里地区を中心に床上浸水などの被害[5]

人口[編集]

西伊豆町と全国の年齢別人口分布(2005年) 西伊豆町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 西伊豆町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

西伊豆町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政[編集]

町長[編集]

地区[編集]

  • 賀茂村
  • 西伊豆町(狭義)
    • 田子(たご)地区 - 旧田子村
    • 仁科(にしな)地区 - 仁科村
      • 仁科(狭義) - 旧浜村
      • 中(なか)地区 - 旧中村
      • 一色(いしき)地区 - 旧一色村
      • 大沢里(おおそうり)地区 - 旧大沢里村

姉妹都市[編集]

議会[編集]

町議会[編集]

  • 定数:10人
  • 任期:2021年4月24日 - 2025年4月23日
  • 議長:堤 豊
  • 副議長:仲田慶枝

衆議院[編集]

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
勝俣孝明 45 自由民主党 104,178票
比当 渡辺周 59 立憲民主党 99,758票
山下洸棋 30 日本維新の会 22,086票

産業[編集]

西伊豆町の海岸。画像には隣の松崎町の町域も含まれている。

海岸の景色を売りにした温泉を中心とした観光業や漁業が中心。田子地区は明治から昭和にかけて漁業を中心とした鰹節加工業が栄え、カツオの町として知られていたが現在では衰退している[7]。しかし今でも造船所が複数あるなど造船関連業は多い[要出典]。 また、かつては採石業も目立つ存在で、当町で採石されたものが羽田空港の再拡張事業の埋め立てに使われたが、現在では採石は終了し、砕石業に移行している。[8]

観光業[編集]

宇久須地区には以前、ガラスの原料となる珪石を採掘する伊豆珪石鉱山があったことから、ガラス文化の里として観光を展開しており、ガラスをテーマとした美術館である黄金崎クリスタルパークや、クリスタルビーチと名付けられた海水浴場があり、多数のガラス工芸作家も住んでいる。また、澄んだ海を利用したスクーバダイビングも盛んである。

学校[編集]

中学校[編集]

小学校[編集]

  • 西伊豆町立賀茂小学校
  • 西伊豆町立田子小学校
  • 西伊豆町立仁科小学校

交通[編集]

鉄道[編集]

町内に鉄道路線は通っていない。当町の最寄り駅は、伊豆急行伊豆急行線稲梓駅

なお、鉄道駅から路線バスに乗り換えて西伊豆町内へ行く場合、西伊豆町とを結ぶ路線バスが発着する駅は伊豆急行伊豆急下田駅蓮台寺駅伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅の各駅である。町内(堂ヶ島)への所要時間は伊豆急下田駅から約58分、修善寺駅から約1時間30分。ほかに、三島駅との間に特急・快速バス(西伊豆特急・快速バス)が運行されている。

バス[編集]

道路[編集]

一般国道
主要地方道
一般県道

港湾[編集]

  • 宇久須港
  • 安良里港
  • 田子港
  • 仁科港

名所・旧跡・観光スポット[編集]

三四郎島
堂ヶ島温泉のホテル群と特徴的な軽石凝灰岩の海岸。

海岸[編集]

  • 夕陽 - 同町が半島の西に位置し、駿河湾に沈む夕陽を望めることから、「夕陽のまち」をアピールしている。海岸には小島が多く、とくに大田子浜海岸の沖には、俗に「めがねっちょ」などと呼ばれる穴の開いた岩もあり、これらの島々と夕日の撮影を目的とした写真愛好家が集まる。
  • 黄金崎(こがねざき) - 宇久須地区南岸にある夕日を受けて断崖が黄金色に輝く岬。富士山を望むこともできる。ダイビングポイントとしても知られている。
  • 今山(いまやま) - 西伊豆町の沿岸部の中央、安良里地区と田子(大田子)地区の狭間にある丸い半島状の山。遊歩道が整備されている[9]
  • 堂ヶ島(どうがしま) - 仁科地区の北岸にある断崖と小規模な島々からなる景勝地。洞窟の天井に穴が開いている天窓洞や、干潮時に三四郎島まで道ができることで知られている(瀬浜海岸、タイダル・アイランド)。遊覧船も運行されている(堂ヶ島マリン)。

海水浴場[編集]

スキューバダイビング[編集]

  • 黄金崎ダイブセンター
  • 安良里マリン
  • 西伊豆シーランドダイビングサービス
  • 海冒主
  • ガイズダイビングセンター
  • 田子ダイビングセンター
  • シーエッグダイバーズ
  • サンセットリゾートダイブセンター
  • マリンステーション堂ヶ島

温泉[編集]

日帰り温泉[編集]

  • しおさいの湯
  • 沢田公園 露天風呂
  • なぎさの湯
  • せせらぎの湯
  • やまびこ荘 - 廃校になった大沢里小学校を活用した温泉施設である。温泉を利用した屋外プールもあり、近年ではグラビアアイドルの撮影でよく使われて有名になっている。

キャンプ場[編集]

  • 宇久須キャンプ場
  • キャンプ黄金崎
  • Seaside Base ARARI
  • AQUA VILLAGE
  • 西伊豆オートキャンプ場

その他[編集]

旧施設
  • 加山雄三ミュージアム - 堂ヶ島に所在し、加山雄三の絵画や映画、楽曲などが展示されていた。ミュージアム内にはアトリエがあり、本人がキャンバスに向かっていることもあった。1998年開館、2022年閉館[10]

祭事・イベント[編集]

文学[編集]

地域にゆかりのある著名人[編集]

出身著名人[編集]

地域にゆかりのある異邦人等[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2005年10月 日比谷アミューズメントプランニングが運営を引き継ぎ、改修改装を経て、2006年3月よりリニューアルオープンし「らんの里堂ヶ島」として営業。

出典[編集]

  1. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
  2. ^ 西伊豆町公式ウェブサイト
  3. ^ 出典 : らんの里 堂ヶ島公式サイト、2013年8月閲覧
  4. ^ 沿革 高度成長期から2004年まで(1971~2004年)”. 伊豆箱根鉄道. 2017年11月24日閲覧。
  5. ^ 〔伊豆地方大雨〕川氾濫、家屋に泥 西伊豆・安良里 @S(静岡新聞 SBS)、2013年7月18日閲覧
  6. ^ 姉妹町情報 | 西伊豆町の紹介 | 西伊豆町役場”. www.town.nishiizu.shizuoka.jp. 2020年5月16日閲覧。
  7. ^ 旅館 たか屋「かつお漁の港 田子」
  8. ^ 静岡新聞 伊豆・東部版 2005年3月21日
  9. ^ 今山遊歩道 - 西伊豆町
  10. ^ 西伊豆の加山雄三ミュージアム メインフロア2022年夏閉館 - 静岡新聞 2021/9/12

外部リンク[編集]