薩摩大口駅

薩摩大口駅
さつまおおくち
Satsuma-Ōkuchi
所在地 鹿児島県大口市里2873番地
北緯32度3分39.5秒 東経130度36分32.5秒 / 北緯32.060972度 東経130.609028度 / 32.060972; 130.609028座標: 北緯32度3分39.5秒 東経130度36分32.5秒 / 北緯32.060972度 東経130.609028度 / 32.060972; 130.609028
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
日本国有鉄道(国鉄)
電報略号 オオ
駅構造 地上駅
ホーム 3面4線
開業年月日 1921年大正10年)9月11日
廃止年月日 1988年昭和63年)2月1日
乗入路線
所属路線 山野線
キロ程 37.0 km(水俣起点)
郡山八幡 (2.9 km)
(4.8 km) 西菱刈
所属路線 宮之城線
キロ程 66.1 km(川内起点)
羽月 (3.8km) (3.8 km)
備考 1987年(昭和62年)1月10日 - 宮之城線廃止
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薩摩大口駅(さつまおおくちえき)は、かつて鹿児島県大口市里(現・鹿児島県伊佐市大口里)に設置されていた、九州旅客鉄道(JR九州)の廃駅)である。

大口市(当時)の中心駅であり、大きな木造の駅舎があった。混合ホーム2面3線と行き止まりの0番線(国鉄宮之城線廃止の際に、使用停止)の他、多くの側線を持った地上駅であった。当駅は水俣起点37.0&nasp;km(山野線)、川内起点66.1 km(宮之城線)の地点に位置しており、宮之城線の終点駅であった。

また、構内には吉松機関区薩摩大口機関支区があった。山野線はJR九州に継承されたが国鉄再建法により第2次特定地方交通線として廃止され、それに伴い1988年昭和63年)2月1日に廃駅となった。

乗り入れていた路線[編集]

山野線宮之城線が乗り入れていた要衝で、機関支区もあったように大きな構内であった。栗野方面への列車が比較的多かったほか、県中心部への連絡として、栗野(山野線)・川内(宮之城線)経由共に西鹿児島(当時)までの直通列車の設定があった。

歴史[編集]

薩摩大口駅上空航空写真。上方が水俣駅方面、下方は栗野駅川内駅方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造[編集]

単式島式混合のホーム2面3線、および行き止まりの0番線を含む計3面4線を有しており、構内に吉松機関区薩摩大口機関支区があったため多くの側線も有していた。また、当駅廃止時には宮之城線は既に廃止されていたため、宮之城線の発着ホームだった0番線は使用されていなかった。

廃止時まで直営駅だったため、薩摩大口駅長や駅員が配置されていた。

のりば[編集]

0 宮之城線 下り 宮之城川内方面 1987年の宮之城線廃止に伴い使用休止
1 山野線 上り 山野水俣方面
2 山野線 下り 栗野方面
3 山野線 下り 栗野方面

跡地[編集]

駅跡地は「大口ふれあいセンター」となっておりセンター内の「大口歴史民俗鉄道記念資料館」に山野線や宮之城線の資料が展示されている。また、屋外にも車掌車や腕木信号機にポイントなどが展示されている。宮之城線分岐までは単線並列だった。

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道(JR九州)
山野線
郡山八幡駅 - 薩摩大口駅 - 西菱刈駅
日本国有鉄道
宮之城線
羽月駅 - 薩摩大口駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『大口市郷土史 下巻』 p.366 大口市 1978年
  2. ^ a b c 『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州沖縄』 p.50 新潮社
  3. ^ 記念スタンプ「逓信省告示第3984号」『官報』1937年12月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、705頁。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目[編集]