蓮茶

蓮茶
種類 ハーブティー

別称
  • Liánchá
  • yeoncha
起源 アジア

説明 ハスの各部位部位を原料とするお茶

温度 種類による
時間 種類による

蓮茶ハスの葉、、花、果実、種子、を原料とした茶外茶であり、中国ではリエンチャ (莲茶, 蓮茶, [ljɛ̌n.ʈʂʰǎ]liánchá)、韓国では ヨンチャ(연차, 蓮茶, [jʌn.tɕʰa],yeoncha) と呼ばれている。

本項では、ベトナムで親しまれている蓮茶(緑茶とのブレンド茶)と区別することと、どの部位を用いたお茶を指しているのかをわかりやすくするため、特定の部位のお茶を指す場合は韓国での呼び名を使用する。

ハスの葉のお茶[編集]

韓国において、ハスの若葉はヨンピンチャ(연잎차 [jʌn.nip̚.tɕʰa]yeonnip-cha) と呼ばれるお茶の原料となる[1]

ヨンピンチャを製造する際、葉を干す前に炒ったり蒸したりする形で加熱する[1] が、生の葉が使われる場合もある。

2・3杯分のヨンピンチャを淹れる際は、600ミリリットルのお湯 に対し、乾燥したハスの葉6~12グラム(生の葉の場合は15~20グラム)が必要となる。


ハスの花のお茶[編集]

韓国において、ハスの花のお茶はヨンコッチャ (연꽃차, [jʌn.k͈ot̚.tɕʰa],yeonkkot-cha) またはヨンワチャ(연화차, 蓮花茶, [jʌn.ɦwa.tɕʰa],yeonhwa-cha) と呼ばれている[2]。 生の花がまるごと使われることが多く、精進料理において、このようなハスの花が正覚のシンボルであるとされている[3] 一方で、乾燥したハスの花でカップ2~3杯分のヨンコッチャを淹れる場合は、お湯600ミリリットルに対し、乾燥したハスの花4~8グラムに対しが必要である[4]


ハスの果実のお茶[編集]

乾燥させたハスの果実は、ヨンバンチャ(연방차, 蓮房茶, [jʌn.baŋ.tɕʰa])というお茶の材料となる[2]

ハスの種子のお茶[編集]

乾燥したハスの種子を蒸したお茶は、朝鮮半島においてヨンバプチャ(연밥차, [jʌn.bap̚.tɕʰa])やヨンッシチャ (연씨차, [jʌn.s͈i.tɕʰa])、ならびにヨンジャチャ (연자차, 蓮子茶, [jʌn.dʑa.tɕʰa]) と呼ばれている[4] 。 2~3杯のヨンバプチャを入れる場合は、お湯600ミリリットルに対し、ハスの種子5~10グラムが必要となる[4]


ハスの胚のお茶[編集]

ハスの胚を用いたお茶は、中国語圏において蓮芯茶( 莲芯茶liánxīn-chá[ljɛ̌n.ɕín.ʈʂʰǎ])や蓮子芯茶 (莲子芯茶, liánzixīn-chá ,[ljɛ̌n.tsi.ɕín.ʈʂʰǎ]) と呼ばれているほか、ベトナムではヴィルトラ・ティム・セン ( trà tim sen、北ベトナムでの発音:[tɕâː.tīm.sɛ̄n], 南ベトナムでの発音:[ʈâː.tīm.ʂɛ̄ŋ])と呼ばれている[5]

ハスの根(レンコン)のお茶[編集]

ハスの根(レンコン)のお茶は朝鮮半島においてヨングッチャ(연근차, 蓮根茶, [jʌn.ɡɯn.tɕʰa])と呼ばれている。スライスしたレンコンをヨングッチャに使うこともあれば、レンコンの粉末をお湯に溶かしてヨングッチャにする場合もある。レンコンの粉末は、レンコン汁を乾燥させて作る時もあれば、干したレンコンを挽いて粉末にする場合もある[4]


脚注[編集]

  1. ^ a b Jeong, Dong-hyo; Yun, Baek-hyeon; Yi, Yeong-hui, eds (2012). “Yeonnip-cha” (朝鮮語). Cha saenghwal munhwa daejeon. Seoul, Korea: Hongikjae. ISBN 978-89-714-3351-5. http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1636074 2018年2月28日閲覧。 
  2. ^ a b Park, Jin-hai (2013年10月29日). “Serving lotus, from flower to seed” (英語). The Korea Times. http://www.koreatimes.co.kr/www/news/culture/2013/10/386_145147.html 2018年2月28日閲覧。 
  3. ^ Gordinier, Jeff (2015年10月16日). “Jeong Kwan, the Philosopher Chef”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2015/10/16/t-magazine/jeong-kwan-the-philosopher-chef.html 2018年2月28日閲覧。 
  4. ^ a b c d Jeong, Dong-hyo; Yun, Baek-hyeon; Yi, Yeong-hui, eds (2012). “Yeoncha” (朝鮮語). Cha saenghwal munhwa daejeon. Seoul, Korea: Hongikjae. ISBN 978-89-714-3351-5. http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1636790&cid=42752&categoryId=42754 2018年2月28日閲覧。 
  5. ^ Song, Lê (2014年1月5日). “Những loại trà có ích cho bệnh nhân tiểu đường” (ベトナム語). VnExpress. https://suckhoe.vnexpress.net/tin-tuc/suc-khoe/nhung-loai-tra-co-ich-cho-benh-nhan-tieu-duong-2933000.html 2018年2月28日閲覧。