矮性

矮性(わいせい、: dwarf)は、植物が近縁の生物の一般的な大きさよりも小形なまま成熟[要曖昧さ回避]する性質を指す。主に園芸分野において、著しく草丈・樹高が低いことを指す用語として用いられる。遺伝的に矮性を示す矮性品種・矮性も存在するが、矮化剤処理接ぎ木によって人為的に矮化を行う例もある。

穀類において茎が短い場合は短稈(たんかん)と表現する(稈とは節があり中に空間がある茎)。

花卉園芸[編集]

花卉園芸では、30cm前後かそれ以内のものを指すことが多い。従来は、儀式や装飾用または佛花として茎の長い切り花の需要が多く、喜ばれていた。しかし、1960年代団地などの高層住宅が増え、ベランダでも楽しめる、鉢植えプランター用の草花の需要が急速に増え、また、公園や庭の花壇用にも、丈の低いもののほうが向いているため、矮性品種が急速に普及した。

矮性種・品種の例[編集]

60年代に流行したのは、ポットマムという、鉢植え用の中輪菊、トップミックス種という、ダリアの矮性種、ミニチュアローズなどであった。その後、よく知られている草花の大半に、矮性種・矮性品種がみられるようになり、本来は2m以上あるヒマワリにも、50cmほどの矮性品種が登場している。

参考文献[編集]